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E-330 ファームウェアVer.1.2

E-330 ファームウェアVer.1.2

2006年06月22日 11時27分更新

文● 行正 和義

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E-330 ファームウェアVer.1.2

オリンパス

オープンプライス

E-330の本体
写真1 E-330の本体。

 今年2月に発売されたオリンパスの一眼レフデジタルカメラ「E-330」は、メインの記録用撮像素子とは別に“ライブビュー用撮像素子”を搭載。リアルタイムに背面の2.5インチ液晶ディスプレーで撮影画像を確認しながら絵作りできるのが魅力の製品となっている。ビューファインダーの直前にあるハーフミラーによって屈折され、ライブビュー用撮像素子で受けた画像を表示することを“ライブビューAモード”と呼称しているが、これとは別に“Bモード”と呼ばれるライブビューも備わっている。

 Bモードは、メインの撮像素子からの画像データを液晶ディスプレーに出力するため、撮影・記録される画像がそのまま見えて被写界深度も確認でき、さらに最大10倍の拡大表示によって細かなフォーカス調整が可能だ。ただし、メインの撮像素子を使うためにはミラーアップする必要があるわけで、ミラーで反射した光(ファインダーに行く光)の一部を用いる“AFセンサー”が使えず、結果としてマニュアルフォーカス専用のモードだった。

Aモード Bモード
AモードBモード
写真2、3 AモードとBモードの光軸の違い。

 本日(6月22日に)提供開始された新ファームウェア(Ver.1.2)の一番の特徴は、このBモードでもAFが効くようになった点だ。そのほかにも、新ファームウェアによって特に近接撮影時の自動露出、オートホワイトバランスの精度が向上するなどの改善も行われているが、ここではマニュアル撮影を好むBモードメインのユーザーが特に喜ぶであろう改良点を中心に紹介する。

B→A→Bの切り替えが可能になった!
AFでフォーカス位置を瞬時に決めて、さらに絞り込みや調整を

 AモードとBモードは基本的にファインダー横のボタンで切り替えて使うものだが、従来からカスタムボタンに設定を登録することでAモードで動作中にもカスタムボタンを押している間だけBモード表示に移行する機能があった。これは、Aモードで撮影中に、撮影画像そのままの表示となるBモードで正確なフレーミング・プレビューを行なうための機能だ。

背面
写真4 E-330の背面。AELと書かれたボタンを押すと、Bモードの最中にAモードに移ってAFが機能する。

 今回のファームアップの最大のポイントであるBモード使用時のAFは、具体的な動作としてはBモード使用中にAEロック/AFロックボタンを押すことで一時的にAモードに移行。このときミラーをいったん下げてAFセンサーを作動させ、オートフォーカス動作に入る。そして、すぐBモードに復帰するわけだ。実機で撮影してみた動作感としては、普段Aモードにしていてシャッターを押すような感じで親指をAE/AFロックボタンに乗せて押し込むと、カタッというミラーアップ音と共にピントが合うというもの。

 E-330のライブビュー機能は、角度可変式の液晶ディスプレーと相まってハイアングル/ローアングルなどファインダーを覗きにくい状況でもしっかりフレーミングできる、というのがひとつの魅力だ。特にBモードに関しては、細かなフォーカス位置や被写界深度を確認しながらの“マクロでの小物撮り”や、じっくりと風景を撮るのに向いているのだが、マニュアルフォーカスで遠景から近接までフォーカスリングを回すのは面倒な場面もある。そんなときに、ワンタッチでAFを効かせて目的とする位置に近いところへとりあえずピントを合わせ、あとはBモードで目的とする被写体位置にマニュアルでピントを絞り込んでいけばよいわけだ。

新しくなったBモードの使い勝手
写真5 Bモードでライブビューを起動すると液晶パネルに撮影するフレームが表示される(左上)。このままマニュアルフォーカスしてもよいが、AEロックボタンを押すことで一瞬Aモードに移行してオートフォーカスし(右上)、またBモードに復帰する(左下)。Bモードでは最大10倍の拡大表示が使えるので、あとはじっくりマニュアルフォーカスで細部のピント位置を決めてゆけばよい(右下)。

 Bモードから一瞬Aモードに移ってBモードに戻る、などといった細かい動作原理は抜きにして、今自分が撮っているのがどのモードであろうともAFが気軽に使えるというのは、撮影者の負担を大きく減らしてくれる。ほかの一眼レフデジタルカメラ用レンズでも、AFモードでシャッターボタンを半押しにしてピントを固定し、そのままピントリングを回して微調整を行なうことができるものもあるが、細かなピント合わせ/被写界深度の確認に向いたBモードでもほとんど同じ感覚で利用できるのはありがたい。

撮影サンプル1(リサイズ) 撮影サンプル1(トリミング)
撮影サンプル1 Bモード上でAEボタンを押すことオートフォーカスを作動させて撮影。AFは葉の部分に合っている。元データは3136×2352ドットで、640×480ドットにリサイズおよびトリミングしたほかの画像補正はかけていない。
撮影サンプル2(リサイズ) 撮影サンプル2(トリミング)
撮影サンプル2 AFでピントを合わせたのちにマニュアルフォーカスで花の部分にピントを合わせる。

 レンズと光学ファインダーを通して、被写体を見たままに取れるというのが一眼レフカメラの利点であるが、撮像素子のデータをそのまま拡大表示するBモードは、デジタルカメラとして正しい方向での一眼レフカメラの進化系と言える。実際、正確なピント合わせや被写界深度を含めて撮れる画像そのままを大きな液晶ディスプレーに、さらに拡大して表示・確認できるE-330は、一般的な光学ファインダー利用の一眼レフデジタルカメラを超える絵作りを追及できる製品となっている。

撮影サンプル3(リサイズ) 撮影サンプル3(トリミング)
撮影サンプル3 静物や風景ならば急いでピントを合わせる必要はないと思うかもしれないが、意外とそうでもない。例えば写真のような、虫が花に止まってシャッターチャンス! 残念ながら被写体自体の動きでブレてしまった。

 新ファームウェアによって、従来は操作に面倒が伴う印象のBモードをぐっと手軽に使えるようになった。可変アングル液晶による撮影スタイルの自由度の高さもあって、E-330の完成度はさらに高まったと言えるだろう。

E-330の主なスペック
製品名 E-330
撮像素子 有効750万(総794万)画素4/3インチLiveMOSセンサー(メイン撮像素子)
有効500万画素1/2インチCCD(フルタイムライブビュー専用)
レンズ フォーサーズマウント
記録媒体 xD-Pictureカード、CF TypeII
記録画素数 最大3136×2352ドット
液晶ディスプレー 2.5インチ半透過型TFT(21万5000画素)
インターフェース USB、ビデオ出力、ホットシュー
電源 専用リチウムイオン充電池(オプションによりCR123A×3本利用可能)
本体サイズ 140(W)×72(D)×87(H)mm(本体のみ)
重量 約550g(本体のみ)

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