アップルが5日に提供を始めた、Intel MacでOS XとWindowsのデュアルブートを実現するツール『Boot Camp』。ソフトの仕組み、およびインストール手順を紹介した昨日の記事に次いで、今回は各種ベンチマークソフトを使ってWindowsの動作速度を検証しよう。
テスト機として用意したIntel Macは、20インチiMac-2.0GHz、MacBook Pro-2.0GHz、Mac mini-1.66GHzの3台。さらにWindwos機と速度を比較するため、デル(株)の『Dimension 8400』(以下、デル機)でも同じ検証を行なった。
4製品のOSは『Windows XP Professional SP2』に統一。メモリーは3機種のIntel Macが512MBで、デル機のみ1GBとなっている。各製品が採用するCPUとグラフィックは以下の通り。
- 20インチiMac-2.0GHz
- CPU:Core Duo-2.0GHz グラフィック:ATI Radeon X1600(128MB)
- MacBook Pro-2.0GHz
- CPU:Core Duo-2.0GHz グラフィック:ATI Mobility Radeon X1600(256MB)
- Mac mini-1.66GHz
- CPU:Core Duo-1.66GHz グラフィック:Intel 945GT(64MB)
- Dimension 8400
- CPU:Pentium 4-3.2GHz グラフィック:NVIDIA GeForce 6800(256MB)
CPU性能ではiMacがデル機に匹敵
CPU/メモリー/グラフィック/ディスクなどの性能を計測する統合ベンチマークソフト『HDBENCH』では、iMacが総合スコアでデル機に迫る数値を出した。“CPU”の“Integer”では、Intel Macが3機種ともデル機の1.5倍以上の値となった。
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『HDBENCH』を標準設定で実行 |
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iMac | MacBook Pro | |
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Mac mini | Dimension 8400 |
iTunesのAACエンコードやQucikTimeのMPEG-4エンコードといったCPU性能が現れるテストでは、ともにiMacとデル機がほぼ肩を並べてトップに立つという結果だ。
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iTunesのバージョンは6.0.4。38.8分(12曲/392.7MB)のAIFFファイルを、AAC(ビットレートは128kbps)に変換するのにかかった時間を計測した。なお、変換中の曲の再生はオフに設定してある |
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大差は出ていないが、iMacとデル機がトップ。なお両者の変換速度は18倍速前後だった |
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QuickTimeのバージョンは7.0.4。60秒のDVムービーをMPEG-4形式に書き出すのにかかった時間を計測。書き出し設定は標準状態のままにしてある |
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こちらもiTunesと同じ傾向だが、MacBook ProのみCPU性能に見合った結果が現れなかった |
