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見やすい、録りやすい、使いやすい“地デジパソコン”はこれだっ Part.2

見やすい、録りやすい、使いやすい“地デジパソコン”はこれだっ Part.2

2006年03月03日 00時00分更新

文● 伊藤 裕也

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 今回取り上げたモデルはいずれもデジタルTVチューナー×1のシングルチューナ構成なので、デジタル放送のTV番組を録画しつつ別のデジタル放送の番組を視聴する“裏番組録画”や、デジタル放送の“2番組同時視聴”は、そもそもサポートされてない。ただ、日立製作所のPrius Deck以外はアナログTVチューナを搭載しており(日立のPrius Air/Prius Oneは地上デジタル放送&地上アナログ放送の2系統チューナーを内蔵する)、デジタルTV放送の番組を表示中にアナログTV放送の番組を録画したり、デジタルTV放送の番組とアナログTV放送の番組を同時表示するといったことは“組み合わせとしては考えられる”状態だ。だが実際には、DESKPOWER LX、VALUESTAR W、VAIO type Rの3モデルではいずれも、デジタル・アナログの組み合わせによる2番組同時視聴には対応していない

富士通・FMV-DESKPOWER LXのデジタル放送視聴・録画ソフト

「Digital TV box」
Digital TV box
FMV-DESKPOWER LXでデジタル放送の視聴・録画機能を実現する「Digital TV box」。フルスクリーン表示を前提とするソフトだ。なお、TV画面はすべてはめ込み合成であり、画質を比較するためのものではない。コントロールソフトの機能やデザインなどを確認してほしい。

 また、モデルによってはウィンドウでのTV表示タイムシフト視聴にも非対応であったりと(いずれもデジタル放送の場合)、TV番組をパソコンで視聴するうえでの機能がやや弱く感じるモデルもある。タイムシフトは“あれば便利な機能”なのでまだイイとしても、ウィンドウ表示ができないと、使い慣れたウェブブラウザーで関連するウェブサイトを見ながらTVを視聴する、仕事の合間にデジタル放送を楽しむ、といった“ながら視聴”を行なえない。これは残念だ。

NEC・VALUESTAR Wのデジタル放送視聴・録画ソフト

「SmartVision」
SmartVisionの“ノーマル”モード
VALUESTAR WでデジタルTV放送の視聴・録画を行なうソフトは、同社オリジナルの「SmartVision」。フルスクリーンを含めて4つの表示モードをサポートし、使用者のニーズに柔軟に対応できる。画面は基本的な視聴機能を提供する“ノーマル”モード。
“スリム”モード “アドバンスト”モード
SmartVisionの表示モードのバリエーション、“スリム”と“アドバンスト”。スリムはウェブブラウザーを表示しながらTVを視聴する場合に便利だ。アドバンストは、データ放送のコントロールなどをリモコンではなくスクリーン上で行なう場合に用いる。

 なお、タイムシフト機能については、モデルによって動作条件がやや異なる。例えば、番組の録画が開始されていなければタイムシフト視聴が行なえなかったり、録画とタイムシフトが排他で録画処理実行中はタイムシフトを実行できない、といった具合だ。

ソニー・VAIO type Rのデジタル放送視聴・録画ソフト

「StationTV Digital for VAIO」
StationTV Digital for VAIO
VAIO type Rでは「StationTV Digital for VAIO」でデジタル放送の視聴・録画機能を提供する。このソフトはリモコンとの連携が特に強力で、さまざまな機能をリモコンで離れた場所から快適に行なえるが、逆にリモコンを使わないとコントロールはやや厳しい。

 前者(Prius Navistation、前ページ表中の※1)はタイムシフトを実行するための作法(操作手順)なので使い慣れればいいだけなのだが、後者は録画を始めてから、途中でその映像を最初から視聴したいと思っても操作できないため、録画が完了するまで待たされることになる。しかも、前述のとおりほかの(アナログ放送の)番組を見るわけにもいかないので、やや困った状況だ。録画中の番組のタイムシフトコントロールをサポートする3モデルのうち、録画とタイムシフトが排他となるのはVALUESTAR W、VAIO type Rの2モデル。Prius Deckでは併用可能だ。

日立製作所・Prius Deckのデジタル放送視聴・録画ソフト

「Prius Navistation 4」
Prius Navistation 4の“標準”モード
Prius DeckでデジタルTV放送の視聴・録画を行なうソフトは、日立オリジナルの「Prius Navistation 4」。このソフトもフルスクリーンを含めて4つの表示モードをサポートし、TVを楽しむスタイルに合わせて表示モードを変更できる。画面はさまざまな情報に素早くアクセスできる“標準”モードだ。
“拡大”モード “ミニ画面”モード
Prius Navistation 4の表示モードで“拡大”、“ミニ画面”を並べた。拡大モードはスクリーンを大きく表示して楽しみたい場合に、ミニ画面モードは“ながら視聴”の場合に特に便利だ。

 視聴に関する機能でほかに注目すべきポイントとして、VALUESTAR Wの“インスタントプレイ対応”が挙げられる。アナログ放送のインスタントプレイならほかのモデルでも可能だが、デジタル放送をサポートしているのこのモデルだけ。電源オフの状態からWindows XPを起動してTV番組を視聴しようとすると約1分以上はかかるだけに、これは大きなアドバンテージとなる。

 続いて、“録画・再生”機能についてチェックしていく。

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