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NTTレゾナントとジャストシステム、ATOKの機能を利用した新検索サービス“goo サジェストβ with ATOK”を開始

2005年10月27日 21時40分更新

文● 編集部

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エヌ・ティ・ティ レゾナント(株)と(株)ジャストシステムは27日、NTTレゾナントが運営するインターネットポータルサイト“goo”において、ジャストシステムの日本語入力システム“ATOK”の機能を利用したウェブ検索サービス“goo サジェストβ with ATOK”の提供を同日付けで開始すると発表した。同サービスでは、検索キーワードの入力段階からATOKの推測変換や辞書の一部機能を利用できるのが特徴で、検索キーワードの入力段階から入力支援を行なうのは国内のポータルサイトで初めてという。対応ウェブブラウザーは、Internet Explorer 6.0 SP2。

ウェブ検索では、日本語で入力されるキーワードが、利用者が見聞きした音としての文字の羅列であることが多いだけでなく、文字変換が伴うため目的としている情報を検索するための正しいキーワードであるかどうかが分からず、検索の繰り返しが多くなる傾向がある。そこで、入力したキーワードが適切かどうかを判断するための捕捉情報を表示することで、日本語固有の文字入力や変換の際の間違いを低減する機能を提供することにしたもの。

同時に、ウェブサイト検索の際に入力された最新の語彙を、定期的にATOKの変換辞書に収録することで、「ATOKがかしこくなると“goo”がかしこくなり、“goo”がたくさん利用されるとATOKがかしこくなる」という相互補完関係を持たせることで、gooの利用者には優れたウェブ検索サービスを提供し、ATOKの利用者には最新の語彙を快適に変換できる機能を還元するとしている。

“goo サジェストβ with ATOK”では、ウェブ検索でキーワードを入力する際に、ひらがな入力を行なった時点で、入力された文字列から検索しようとしている言葉の候補となる漢字表記や顔写真などの補足情報を即座に表示するのが特徴。当初は、約2万9000語の“スーパー人名辞書”、約740語の“ランドマーク辞書”、約930語の“四字熟語辞書”を利用できるようにし、順次拡大する。

スーパー人名辞書では、「はせがわ」と入力すると、「長谷川理恵:モデル」を候補として表示し、それを選択すると顔写真とプロフィールを表示する。ランドマーク辞書では、「あかしかいきょうおおはし」と入力すると、「明石海峡大橋」と漢字で表示し、そこで地図のタブを選択した後、検索をクリックすれば、“goo地図”の検索結果で住所や近辺の地図を表示する。四字熟語辞書では、「あんちゅうもさく」と入力すると、「暗中模索」と漢字で表示され、それを選択してから辞書のタブを選択し、検索をクリックすることで、“goo辞書”からの四字熟語の意味や英語での言い回しを表示するという。

一方、gooにおいて検索されたランキング上位のキーワードをATOK用の最新流行語辞書『goo 流行語辞書 for ATOK』として、日本語パワーアップサイト“ATOK.com”からダウンロードで提供する。12月に提供する予定という。

今後、NTTレゾナントでは、“goo サジェストβ with ATOK”の対応ウェブブラウザーを増やすことなどで商用化を進めるほか、補足情報の表示タイミングやインターフェースの改良も行なう。さらに、新たな文字入力支援の方法についても検討するとしている。

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