ジャストシステム、Internet Explorerにマウスで文字入力を行なう日本語入力システム『モジット』テクニカルプレビュー版を無償提供
2005年06月07日 11時21分更新
(株)ジャストシステムは7日、ウェブブラウザー(Internet Explorer 5.5 SP2以降)の検索枠など文字入力が必要な場面で、マウスでの日本語入力を実現する常駐アプリケーション『モジット』テクニカルプレビュー版(TP版)(※1)を同社サイト“ATOK.com(http://www.atok.com/)”で本日より無償配布すると発表した。これは、同社が8月31日まで実施する販促キャンペーン“夏のすいすい入力体験フェア”の一環として行なわれるサービス。
※1 テクニカルプレビュー版 将来の製品化に向けて、開発途上のバージョンを希望するユーザーに配布し、アンケートなどを通じてユーザーの意見を製品開発にフィードバックする仕組み![]() |
---|
『モジット』でASCII24の検索枠に文字入力するところ |
モジットは、ウェブブラウザーの文字入力枠にカーソルがある場合、自動的にポップアップしてマウスの左クリックのみで文字入力を実現する日本語入力アプリケーション。かなや漢字の入力は、携帯電話のテンキー入力と同様に、あ~わ、および濁点/半濁点が並ぶキーを入力した文字に合う回数クリックすることでかな入力していく(キーはアルファベットや数字、記号にも切り替え可能)。予測変換機能も持つため、最初の数文字を入力すると、自動的に合致する単語が候補として表示され、一覧の中に目的に単語があれば、それをクリックすることで決定、入力される。選択した単語はその後の有力候補として予測変換の上位に登場する。また、予測候補に出ない単語については、左右の矢印ボタンをクリックすることで文節長を切り替えて変換・確定が可能。
![]() |
---|
カートリッジの切り替え画面 |
予測変換の単語は“カートリッジ”と呼ばれる辞書グループで管理され、TP版では“標準”のほか
- “インターネット”
- 顔文字や掲示板で使われる用語を収録
- “エンターテイメント”
- 芸能人やテレビ番組などの固有名詞を収録
- “スポーツ”
- プロ野球やサッカーの選手名、スポーツ用語などを収録
- “お気に入り”
- ユーザーが定型文を最大12個登録・呼び出しが可能
という合計5つが用意されている。これらは入力する場面に応じて切り替えられる。また、現在開発中の製品版では予測変換候補を一覧で表示するだけでなく、地図上に地名やチーム名を配置するなど、視覚的にもわかりやすい直感的に目的の文字を入力できるインターフェースを持つカートリッジを用意するとのこと。
動作環境は、対応OSがWindows XP。常駐アプリケーションから直接入力・変換結果をウェブブラウザーに渡すため、日本語入力IMEには依存しないが、ATOKを使用している場合はATOK16以降が必要とのこと。インストールに必要なHDD容量は7MB以上。
同時に行なわれている“夏のすいすい入力体験フェア”では、
- 推測変換向けジャンル別省入力データを合計155タイトル無償提供
- ATOK 2005[体験版]を無償提供
が同サイト(ATOK.com)で行なわれている。推測変換向けジャンル別省入力データは、ATOK2005/ATOK17 for Mac OS X/ATOK for Linux/一太郎 2005/一太郎 for Linuxのいずれかの購入者(ユーザー登録後)が対象で、ATOKに最大10個まで登録できる推測変換(最初の数文字を入れると、前方一致する文字列を変換候補として表示する機能。前述の予測変換と同等の機能)の単語を、カテゴリー別にまとめたデータ集。カテゴリーは“ランドマーク”“スポーツ”“グルメ”など14種類で、数十から数千の単語をさらに細分化して155タイトルにまとめている。同じカテゴリーの用語は“おまとめデータ”として一括登録できるが、「あまりに多くのデータがあると、目的外の候補が出て、かえって使いにくいため」(開発担当者)必要に応じて最適なデータのみ選択できるようにしている、とのこと。
また、ATOK 2005[体験版]は、2ヵ月(60日間)試用できるもので、特定の省入力データ(温泉名/サッカーJ1リーグ選手名/お笑い・タレント名など5つ)も利用できる。
