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3Dが速いだけじゃない 今時のビデオカードは映像も綺麗!

3Dが速いだけじゃない 今時のビデオカードは映像も綺麗!

2005年10月18日 00時24分更新

文● 伊藤 裕也

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本記事は、月刊アスキー2005年9月号の当該記事よりASCII24 Review向けに再編集して転載したものです。

6月末にリリースされたNVIDIAの最新ハイエンドGPU「GeForce 7800 GTX」では、映像の再生支援テクノロジー「PureVideo」のサポートにより、HD(高品位)ビデオ映像を高品質で表示できるという。また、7月上旬にはASUSTeKが同社のビデオカードに映像の表示を高画質化する機能を追加すると発表した。一方ATIは最新のドライバでデインターレース処理方法の指定などが可能となった。このように最近、ビデオカードの映像再生支援機能に関する話題がなにかと多い。そこで今回はPureVideoを中心に、最新ビデオカードで使える映像の再生支援機能について解説する。

HDビデオを高い映像品質で
再生できるPureVideo

 NVIDIAのPureVideoは、同社のGPUでビデオ映像のデコード支援と再生する映像の高画質化を図る技術。具体的には、

  1. HDビデオを含むMPEG-2・Windows Media Video HDのデコードにおけるハードウェアアクセラレーション
  2. インターレースの映像を再生する際に走査線のちらつきを除去する「適応型I/P変換」
  3. フレームレートが24fpsの映像で起こりがちな前後のフレームと画面がダブる現象を解消する“3:2プルダウン”“Bad Edit補正”
  4. スクリーンのリサイズを高精度で行なえる“水平4タップ/垂直5タップのスケーリング”
  5. 色温度や明るさなどの“色調補整”

――といった機能を提供する。

 このように強力な機能の数々を持つPureVideoだが、使用するにはいくつかの条件がある。まずビデオカードのGPUがGeForce 6000系またはそれ以降のものであること。GeForce 6以降では3Dコアとは別に、SIMDベクトルプロセッサ、動き予測エンジン、ハードウェアビデオデコーダが搭載されているが、PureVideoはそれらのビデオ処理専用エンジンを活用する。次にPureVideoを使用するためのプログラムが別途必要となる。NVIDIAはこのプログラムをデコーダの形で提供しており、現在は新デコーダ「NVIDIA PureVideo Decoder」を準備している。PureVideo DecoderはDirectShowのVMR(ビデオミキシングレンダラ)を使用するビデオデコーダ。対応OSはWindows XPもしくはMCE 2005で、対応プレーヤソフトはWindows Media Player 9以降となっている。価格は未定ながら有償だ。原稿を執筆している7月下旬時点では無料で60日の試用が可能なベータ版「NVIDIA PureVideo Decoder BETA Platinum」を同社のWebサイトから入手できるようになっている。

 使用できる機能はGPUのグレードにより異なる。例えば、エントリークラスの「GeForce 6200」では1080iのハードウェアデコードや3:2プルダウンなどはサポート外だ。PureVideoで実現される機能を本格的に使いたいのであれば、GeForce 6600以上がひとつの目安となる。またGeForce 6600より上のグレードのGPUでも、Windows Media Video HDのデコード支援など細かな部分に違いがある。詳しくはNVIDIAのサポートページを確認するといいだろう。

バッファローの録画ソフトがマルチチューナに対応!

「コンパクトモード」
スクリーン+コントロールパネルに加えてオンエア中のチャンネルに関する情報を表示する「コンパクトモード」。

 バッファローのTVチューナ機器に付属するTV番組の視聴・録画ソフト「PCastTV 2」ベータ版が8月に公開予定だ。今回はそのアルファ版を入手したのでご紹介する。

 PCastTV 2で特に大きな改善点は、ユーザーインターフェイスの一新、マルチチューナ対応の2点。現行のPCastTVは3ウィンドウ(映像を表示するスクリーンウィンドウ、ボタン類を配置したコントロールパネル、番組表を表示するリストウィンドウ)で構成されるが、PCastTV 2ではこれらを1画面に統合した。番組表はiEPGのデータをHDDに蓄積する方式になり、PCastTV 2の画面上で1週間分の予定を閲覧可能。すべての操作が1画面で完結できるという点で使いやすくなった。マルチチューナの対応については、現時点では最大12チューナをサポートする予定。PCastTV 2の対応機種は「PC-MV7DX/PCI」と「PC-MV52DX/PCI」、「PC-MV7DX/U2」の3モデルとなる。

「フルモード」 番組表
コンパクトモードの情報に番組表(画面左)を加えた「フルモード」。番組表の青いラインはTV番組を見ている時点の時刻を示している。マルチチューナ搭載時にはここからチューナを切り替えられるという。アルファ版のためか筆者の環境ではうまく動作しなかった。

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