このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

3Dが速いだけじゃない 今時のビデオカードは映像も綺麗!

3Dが速いだけじゃない 今時のビデオカードは映像も綺麗!

2005年10月18日 00時24分更新

文● 伊藤 裕也

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

HD映像の再生でCPU負荷を軽減
“NVIDIA PureVideo Decoder”

日本ギガ・バイトのGeForce 6600カード「GV-NX66256DP」
日本ギガ・バイトのGeForce 6600カード「GV-NX66256DP」は実売1万3000円前後とお手ごろ。機能的にはGeForce7800 GTXが最強だが、値段が6~7万円前後とかなり高い。
タスクトレイのNVIDIAアイコン
MPEG-2のデータを再生すると、タスクトレイにNVIDIAのアイコンが表示される。ここからデコーダの設定などを呼び出せる。

 実際にPentium 4 520(2.8GHz)、メモリに1GB(DDR2 SDRAM)を搭載したマシンにGeForce7800 GTX搭載のビデオカードを差し、PureVideo Decoderのベータ版をインストールしてHDVフォーマット(MPEG-2 MP@H-1440)の映像を再生したところ、輪郭線のギザつきは見られず、その再生はスムーズであった。CPUにかかる負荷もハードウェアアクセラレーションがない状態では50~60%だが、PureVideoを有効にすると10~30%程度に抑えられる。今後HDビデオコンテンツが増えることを考えれば、CPU負荷の低減は実にうれしい。



デコーダのプロパティ カラーのプロパティ
デコーダのプロパティ。インターレースの方式などの設定やビデオビットレートの確認などを行なえる。カラーのプロパティでは明るさや色の鮮やかさなどを調整できる。調整は手動のほか、シアター/オフィスなどのプリセットから選択する方法も用意される。
HDビデオの映像を再生した際のCPU負荷率
HDビデオの映像を再生した際のCPU負荷率。画面上はハードウェアデコードを行なわない状態で、画面下はハードウェアデコードを有効にした状態。CPU使用率が45%も低減しており、CPUにかかる負荷の差は一目瞭然だ。

 対応ビデオカードを持っていても、再生プレーヤが現在のところWindows Media PlayerまたはMCEのみなのと、デコーダが標準添付ではなく有償である点でやや導入しにくいかもしれない。だがHDビデオをコンポーネント出力により、大画面で楽しみたいと思っている人にはその魅力は大きいだろう。



「Windows Media Player 10」 「nStant Media」
PureVideo対応のデコーダに対応する「Windows Media Player 10」。WinDVDなどの市販DVD再生ソフトではPureVideoの機能は有効にならないので注意。PureVideo Decoderのベータ版に含まれる「nStant Media」は、DVD再生やピクチャの表示や曲の再生に対応するプレーヤソフトだ。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中