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秋冬デスクトップ新製品のTV録画機能付きパソコン総ざらえ

秋冬デスクトップ新製品のTV録画機能付きパソコン総ざらえ

2005年09月30日 18時53分更新

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異色のTVパソコンを投入する日立Priusシリーズ

驚きの超薄ボディーを実現した『Prius Deck DH75N』。内蔵HDDも合計500GBの大容量だ
驚きの超薄ボディーを実現した『Prius Deck DH75N』。内蔵HDDも合計500GBの大容量だ

 8月31日に発表された、(株)日立製作所のPriusシリーズデスクトップパソコンは、同社の掲げる“ハイビジョン全面展開”戦略を踏まえた、非常に特徴的なTVパソコンがラインナップされている。TV録画機能を備える製品群は、

  • ホームサーバー指向のセパレート型デスクトップ“Prius Deckシリーズ”
  • セパレート型デスクトップ“Prius Air”
  • 液晶ディスプレー一体型の“Prius Air One”

の3シリーズが用意されている。このうちPrius Airのローエンドモデルを除いた全製品が、TVチューナーを搭載したTVパソコンとなっている。

 Prius新製品の中でも注目なのは、Prius DeckとPrius Airの地上デジタル放送対応モデルである。まずPrius Deck Nシリーズは、専用の20インチワイド液晶ディスプレー側にDVDスーパーマルチドライブやメモリーカード用スロット類を搭載してしまうことで、本体側の厚さをわずか59mmまで薄型化してしまった。この薄い本体にデュアルコアCPUのPentium D 820-2.80GHzと2台のHDDを搭載可能とするなど、強力なスペックを備えている。2番組同時録画が可能なアナログTVチューナーも搭載していて、大容量HDD(DH75Nは250GB×2、DH73Nは250GB×1)にものをいわせた、大量の番組録画も可能である。また大画面TVへの接続用として、HDMI出力端子を備えているのも特徴だ。Prius Deck内に貯めた映像コンテンツを、大画面薄型TVで鑑賞するという用途が想定されている。

セパレート型でありながら、地上デジタル放送をハイビジョン品質のまま視聴/録画できる『Prius Air AR37N』
セパレート型でありながら、地上デジタル放送をハイビジョン品質のまま視聴/録画できる『Prius Air AR37N』

 Prius Airの地上デジタル放送対応モデル『Prius Air AR37N』は、現時点では日本で唯一の、セパレート型デスクトップでハイビジョン品質のデジタル放送録画を実現した製品である。パソコン画面を出力するアナログRGB端子に加えて、デジタル放送出力専用のD4出力端子を備えている。そしてデジタル放送の映像はパソコン側に流さず、デジタルTVチューナーから直接、付属の17インチワイド液晶ディスプレーに表示することで、コンテンツ保護とハイビジョン品質の表示を実現している。録画時はチューナー側で暗号化処理を行なうので、ハイビジョン品質そのままでの録画が可能だ。さらにD4出力端子をほかの大画面TVにつなげれば、大画面TVでのデジタル放送鑑賞も可能となる。またアナログ放送とデジタル放送を1つのアプリケーション上で視聴できるPrius専用ソフト“Prius Navistation4”を備えていて、アナログ+デジタルの2番組同時録画も可能となっている。コストを抑えるため、BS/110度CSデジタル放送には対応しないが、実売価格23万円前後で地上デジタル放送の視聴と録画を実現しているのだから、コストパフォーマンスも高い製品と言えよう。



画質の向上を重視 NEC VALUESTAR

水冷デスクトップ『VX980/DD』。エアフローファンの廃止と冷却システムの見直しにより、30dBの静音性を実現
水冷デスクトップ『VX980/DD』。エアフローファンの廃止と冷却システムの見直しにより、30dBの静音性を実現

 日本電気(株)は9月6日に、VALUESTARシリーズの秋冬モデル新製品を発表した。水冷システムを装備したマイクロタワー型デスクトップ製品が、新たに“VALUESTAR X”シリーズとなって登場したほか、

  • 大型ワイド液晶ディスプレー一体型の“VALUESTAR W”
  • 17~19インチ液晶ディスプレー一体型の“VALUESTAR SR”
  • セパレート型デスクトップの“VALUESTAR L”

の4シリーズがラインナップされている。全製品がTV録画機能を搭載し、ダブルアナログチューナー、デジタル放送チューナーを搭載する製品もある。

 デジタル放送視聴/録画には、VALUESTAR Xの上位機種『VX980/DD』と、VALUESTAR Lの上位機種『VL980/DD』が対応している。ただしVALUESTARシリーズのデジタル放送視聴/録画機能はハイビジョン品質そのままではなく、アナログ地上波並みのSD品質に落としているので、あくまでも“デジタル放送も見られる”程度に考えた方がよさそうだ。

 個別の機種ごとに見てみると、まず同社が“第3世代水冷システム”と呼ぶ新しい冷却機構を取り入れたVALUESTAR Xシリーズは、CPUにPentium D 820-2.8GHzを搭載し、最新のチップセットIntel 945G Expressなどを備えた高性能デスクトップとなっている。中でも目を引くのは、3台のHDDを標準搭載しているという点で、上位機種VX980/DDに至っては、200GB×3の合計600GBものHDDを搭載している。付属の液晶ディスプレーも20インチワイド(1680×1050ドット)で、大画面高解像度に加えて、高輝度高速応答速度、さらに色再現域もNTSC比約72%という特徴を備える“スーパーシャインビューEX2液晶”をパネルに使用している。VX980/DDは3波対応デジタル放送チューナーとアナログTVチューナーを搭載、『VX700/DD』はダブルアナログTVチューナーを搭載し、アナログ放送の2番組同時録画を可能としている。

26インチワイドの大型液晶ディスプレーを一体型とした『VW980/DD』
26インチワイドの大型液晶ディスプレーを一体型とした『VW980/DD』

 また大画面液晶ディスプレー一体型のVALUESTAR Wは、26インチワイド液晶ディスプレー搭載の『VW900/DD』と、20インチワイド液晶ディスプレー搭載の『VW700/DD』の2モデルが用意されている。どちらもスーパーシャインビューEX2液晶を採用し、液晶表示の美しさを売りにした製品だ。両機種とも2つのアナログTVチューナーを内蔵するが、1つは視聴専用なので、2番組同時録画はできない。

2番組同時録画が可能な『VR770/DD』。19インチ液晶ディスプレーを備える
2番組同時録画が可能な『VR770/DD』。19インチ液晶ディスプレーを備える

 SXGA解像度(1280×1024ドット)の液晶ディスプレーを一体型筐体に搭載するVALUESTAR SRシリーズは、全4機種中3機種がダブルアナログTVチューナーを搭載し、2番組同時録画が可能という特徴を備えた製品だ。売れ筋の一体型デスクトップで2番組同時録画が可能な製品は珍しいので、他社の同級に対するアドバンテージと言えるだろう。

 セパレート型デスクトップのVALUESTAR Lは、先にも述べたように最上位のVL980/DDが3波デジタル放送の視聴/録画(画質はSD品質)に対応しているほか、『VL770/DD』はダブルアナログTVチューナーを搭載し、2番組同時録画も可能である。

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