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“Veniceコア”Athlon 64

“Veniceコア”Athlon 64

2005年07月27日 02時05分更新

文● 鈴木 雅暢

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“Veniceコア”Athlon 64

日本AMD

オープンプライス
(実売価格:4000+ 4万5000円、3200+ 2万4000円)

ポイント

  • 90nmプロセスで低消費電力に!
  • SSE3搭載でエンコードが高速に!

ついにSSE3に対応した
“本命”の90nm Athlon 64

“Veniceコア”Athlon 64
“Veniceコア”Athlon 64。

 4月下旬から、“Venice”コアを採用した新しいAthlon 64が市場に出回り始めた。

 Venice/San Diegoコアの最大の特徴は、Athlon 64シリーズとしては初めてSSE3に対応した点だ。SSE3はインテルが2004年2月に投入した「Prescott」コア以降利用可能になった新命令群で、対応ソフトを使えばエンコード処理の高速化、特定のアルゴリズムの3Dの高速化、マルチタスク性能の向上などが見込めるものだ。

CPU-Zで見たCPU情報
CPU-Zで見たCPU情報。Instructions欄の「SSE3」に注目! また、拡張モデル番号(中央のExt.Model)は2F。New CastleコアのF、Winchesterの1Fに続く順当なナンバリングだ。

 今回はVeniceコアと、130nmプロセスの「NewCastle」について、ともに2.2GHzの3500+を用意し、SSE3による性能変化、および90nmプロセス化による消費電力の変化などを検証していく。

ベンチマークテストの結果

TMPGEnc 3 標準設定

TMPGEnc 3 標準設定

TMPGEnc 3 最高精度

TMPGEnc 3 最高精度

消費電力

消費電力

 上の2つのグラフは、SSE3対応ソフトの代表格、エンコードソフトの「TMPGEnc 3」による圧縮時間比較だ。標準設定ではSSE3をオフにしたVeniceの速度はNew Castleとほぼ同じだが、SSE3をONにすると11%も高速化される。処理が重い「最高精度」では、このリードは14%に広がる。SSE3の効果は確かに大きい。

 ただ、編集部で使っているテストデータの場合、「標準設定」ではSSE2を使った方が速いのだが、「最高精度」ではオフにしたほうが速くなる。そこで、その場合の性能も測ろうとしたのだが、TMPGEnc 3の仕様で「SSE2はオフ、SSE3はオン」という設定ができない。やむを得ず、VeniceではSSE2と3を両方オフにしている。

 結果、New Castleは大きく性能が伸びたが、Veniceは、SSE3がオフになったことがマイナスとなり、性能はわずかに低下。ベストスコアで比べると両コアの差はあまりなくなってしまった。とはいえ、これはちょっと珍しいケース。多くのソフトではSSE2や3のオンオフなどできないから、SSE3で性能が伸びるVeniceは十分に魅力的だ。

 消費電力は、90nmプロセスでは漏れ電流が多いというのを裏付けるように、アイドル時にはNew Castleのほうが消費電力は少なかった。ただ、負荷のかかった状態ではやはり、電圧の低いVeniceがクールだった。

表 ソケット939CPU一覧
プロセス130nm130nm90nm90nm90nm
コアClawHammerNew CastleWinchesterSan DiegoVenice
キャッシュ1MB512KB512KB1MB512KB
リビジョンSH7-CGDH7-CGDH8-D0E4E3
4000+2.4GHz――――2.4GHz――
3800+――2.4GHz2.4GHz――2.4GHz
3700+――――――2.2GHz――
3500+――2.2GHz2.2GHz――2.2GHz
3400+――――――――――
3200+――2GHz2GHz――2GHz
3000+――1.8GHz1.8GHz――1.8GHz

 5月上旬時点では、Veniceコアの製品は旧コア製品より2000~4000円ほど高いが、潤沢に出回れば差は縮まるだろう。SSE3というボーナスのついた“クールな90nmプロセッサ”、Venice/San Diegoは魅力大だ。

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