1.7GHz帯での携帯電話事業新規参入を目指すイー・アクセス(株)は、“データ通信型”と“生活エンジョイ型”のコンセプトモデル合計4機種5モデルを展示し、同社が目指す携帯電話サービスの世界を来場者にアピールした。データ通信型、生活エンジョイ型という名称は、代表取締役社長兼COOの種野晴夫氏が基調講演で用いていたもの。同社がいう生活エンジョイ型端末とは、音声通話やSMS、Eメールなどの基本機能に加えて利便性と“エンジョイ機能”が重視され、ユーザーがニーズに合わせてフレキシブルに機能/デザインを選べる端末を指している。
データ通信型はCFカードタイプとUSBタイプの2モデル。高速化通信方式のHSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High-Speed Uplink Packet Access)の採用によって、ノートパソコンやPDAのユーザーに快適な通信環境を提供したいという。
左からCFカードタイプ、USBタイプ |
音声通話に対応した生活エンジョイ型の端末は、“Multifunctional Model”と命名されたフルキーボードを搭載するモデル、“Music Box Model”と命名された音楽再生機能をメインとしたモデル、“Touchscreen Model”と命名された全面がタッチスクリーン式液晶パネルというモデルの、合計3つが展示されていた。同社は昨日、1.7GHz帯/W-CDMA方式携帯電話向けの端末開発においてインテル(株)と共同で取り組んでいくことに合意したと発表したが、生活エンジョイ型の端末3モデルの展示ケースには、すべてインテルのロゴが入ったオブジェが一緒に入れられていた。
Multifunctional Modelは、Eメール、カメラ、音楽再生、ゲーム、インターネット、ブラウジングなどの機能を有するという。Music Box Modelは、音楽コンテンツをインターネットから直接、ないしパソコンと接続して本体の内蔵メモリーにダウンロードする。通話やメール受信も可能だがテンキーを持たず、画面表示を見ながら、2つのパーツで構成された本体の片側をひねったりして操作する。Touchscreen Modelは、ボタン類をすべて排除したシンプルなボディーにモノトーンの画面表示を採用し“大人の携帯”を目指したという。入力操作は、タッチスクリーンのほか、本体を振ることでも行なえる。
Multifunctional Model | Multifunctional Modelは3つ折式の本体デザイン。用途にあわせて変形させる | |
Music Box Model | Touchscreen Model |
展示ケースにはインテルのロゴが入ったオブジェが一緒に入れられていた |