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【Display 2005レポート Vol.5】高発色&水銀フリーで各社が取り組み“LEDバックライト” ソニーは“QUALIA 005”のカットモデルを展示!!

2005年04月20日 00時00分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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“Display 2005”で各社が共通して注力している分野に、“LEDバックライト”が挙げられる。LEDバックライトとは、従来の陰極線管(いわゆる蛍光管)ではなく、白色もしくはRGBのLED(発光ダイオード)をバックライトに用いるもの。より広い色域を実現するとともに、“水銀フリー(無使用)”を実現できることから環境対策の面からも、応用範囲の拡大を急いでいる印象を受けた。

CADアプリケーションを表示したところ 蛍光管をバックライトに用いた一般的な液晶パネルに比べて150%、印刷用途に用いられるAdobeRGBと比べても114%の広色域/高発色を実現するという
ソニーブースでは“QUALIA 005シリーズ”の“トリルミナス”(LEDバックライト)の構造を示すカットモデルを展示蛍光管をバックライトに用いた一般的な液晶パネルに比べて150%、印刷用途に用いられるAdobeRGBと比べても114%の広色域/高発色を実現するという

ソニー(株)のブースでは、大画面液晶TVの高級モデル“QUALIA(クオリア) 005シリーズ”にLEDバックライトシステム“トリルミナス”を採用済みだが、この内部構造がわかるカットモデルが展示されていた。QUALIA 005のバックライトは白色LEDではなく、またRGBを単純に交互に並べるのでもない、“GRBRG”をパターンとした独自の配列(46インチサイズで縦に6列)でバックライトを構成している。これにより、通常の蛍光管+導光板の組み合わせより高い発色性が実現できることを、赤い液体の入ったビンなどを透かし見ることで実感させる、というデモが行なわれていた。同社の説明によると、LEDバックライトを用いることで、NTSCの表示可能色域より赤方向に広い“高発色”が可能になるという。

東芝松下ディスプレイテクノロジーのLEDバックライト採用液晶パネル NECはLEDバックライトと蛍光管バックライトでの色表現を比較するデモを行なった
東芝松下ディスプレイテクノロジーのLEDバックライト採用液晶パネルNECはLEDバックライトと蛍光管バックライトでの色表現を比較するデモを行なった

同様のLEDバックライト採用パネルとしては、東芝松下ディスプレイテクノロジー(株)が車載向けに8インチワイドVGAタイプ、日本電気(株)(NEC)は21.3インチUXGA(1600×1200ドット)タイプ、三菱電機(株)は12.1インチSVGA(800×600ドット)タイプをそれぞれ展示していた。会場で三菱電機の説明員にLEDバックライトのメリットを聞いたところ、水銀フリーによる環境対策のほかに、

  • 駆動電圧が低く(約40V)、将来的には低消費電力化が期待できる
  • 直流駆動のため輝度調整が容易
  • インバーター回路が不要なためコスト低減が可能
  • 低温環境で蛍光管内のガス圧低減による輝度低下が発生しない

などがあるとのこと。

三菱電機の白色LEDバックライトを使った液晶パネル三菱電機の白色LEDバックライトを使った液晶パネル

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