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【遠藤 諭の快適iPod life(Vol.4)】『Griffin iTalk』―― ボイスメモとしての素質は? 録音時間は? バッテリ駆動時間は?

2005年04月19日 17時07分更新

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iPodの本領、クルクルで再生位置自由自在

iTalkだが、録音を開始すると、例の“00:00:00”が1秒ずつカウントアップしていく。“一時停止”と“再開”のトグル。そして“停止と保存”を、メニュー選択か、それぞれ“再生”と“MENU”のボタンでできる。実にシンプル! 急いでいるときでも混乱することはないだろう。

停止すると録音データがちょうど音楽ファイルのような形で一覧される。録音データを再生したら、iPodならではクルクルの操作性が威力を発揮する。ふだん音楽を聴いているときと同じように、再生中、普通にクルクルを回せばボリュームのアップ/ダウン、一度センターを押してからクルクルを回すと、録音データの中を目分量で前後でできる(もちろん、早送り、早戻しも可能だが)。昨今のICレコーダーのように機能満載ではないが、それにしても、この単純なクルクルの勝手のよさは気持ちいい。

使い方はというと、iPod上部にミニピンとベロ状の接点を挿すだけ
使い方はというと、iPod上部にミニピンとベロ状の接点を挿すだけ

iTalkには、ミニスピーカーとピンジャックが付いている。上部のピンジャックは、先ほど説明のステレオヘッドホンを装着したり、マイクを装着したりする。手持ちのマイクを試してみたが、ボイスメモ程度なら内蔵マイクで十分のように思えた(利用目的しだい。第四世代では制限があるようなので、詳しくは、サイトなどで確認のこと)。
ミニスピーカーが付いているのは、この種のレコーダーを使う上では、かなり重要なポイントとなる。実用上は、これがあるとないとでは大違いなのである。

上部のピンジャックはステレオヘッドホンを装着したり、マイクを装着したりする
上部のピンジャックはステレオヘッドホンを装着したり、マイクを装着したりする

ちなみに、録音スペックは、WAV形式で、サンプルレートが8kHz、モノラル、サンプルサイズは16bit、ビットレートが128Kbpsとなっている。MDなどほかのオーディオ機器から直入力したり、マイクの近くで録音したりすると、音が割れてしまいがちである。本来のボイスメモ的な使い方ではまるで問題はない範囲ではあるが。

iTunesにボイスメモを取り込んだところ
iTunesにボイスメモを取り込んだところ

ボイスメモを録音した後で、iTunesに同期すると「このiPodにはボイスメモが入っています。ボイスメモを音楽ライブラリに追加しますか?」というメッセージが出て、“はい”を選ぶと、録音データは“ボイスメモ”というプレイリストに入る。

ちょっと面白い使い方では、iTalkをアラームのスピーカーとして使うこともきる。さっそく使ってみていたのだが、もちろん、iPodの電源を切っておいても(再生ボタン長押し)シラと電源が入る感じは、iPodに新たないとおしさを感じさせるものがある。ニミスピーカーでモノラルながら不快感のあるような音にはならず、なかなかである。
iPodで目覚めたら、そのまま録音しておいた「今日は、まず南青山のA社に行って打ち合わせ、サンプルを忘れずに持っていくように!」なんてボイスメモを聞いて出かけるのもよいかもしれない(ちょっとヘン?)。

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