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エプソンダイレクト、省スペースデスクトップ『Endeavor AT200』およびLinux搭載モデル『Endeavor LX2500』『Endeavor LX7500』を発売

2004年10月01日 16時14分更新

文● 編集部 内田泰仁

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エプソンダイレクト(株)は1日、同社コンパクトデスクトップパソコンとしては最小となる約7.2L(リットル)の筐体を採用した『Endeavor AT200』、デスクトップパソコンの従来製品『Endeavor Pro2500』『Endeavor MT7500』をベースとしたLinuxプレインストールパソコン『Endeavor LX2500』『Endeavor LX7500』の受注を同日に開始し、順次出荷するとすると発表した。いずれも同社オンラインショップ“EPSON DIRECT SHOP”で販売され、注文時にスペックを自由に選択できるB.T.O.(Build To Order)に対応する。

なお同社は、9月21日にパソコン事業の発展に向け、コーポレートブランドを“EPSON”ブランドに統合することを発表しており、『Endeavor AT200』以降の製品では、ロゴマークとして“EPSON”ロゴが使用される。同社によると、同社製品ユーザーはパソコンを熟知しているハイエンドユーザーと法人ユーザーが中心で、事業の拡大のためには、より幅広いユーザーに裾野を広げていくことが不可欠だとしている。そのためには、より市場認知度の高い“EPSON”ブランドを使用していくことが得策だと判断したのだという。また、今回のブランド統合に伴い、同社オンラインショップのURLは、1日より“http://epsondirect.jp/”に変更される。

『Endeavor AT200』

『Endeavor AT200』は、同社従来製品『Endeavor AT951』をさらに薄型化したコンパクトデスクトップパソコン。スペースに対するコスト意識の高い日本のオフィス環境や生活環境に配慮して省スペース性を追求、さらに、縦置き/横置き/机上/机下/システム組み込みと設置場所を選ばない設計がなされた製品だという。本体サイズは幅72.5×奥行き303×高さ326mm(縦置き時)/重量約6.5kg(最小構成時)、筐体容積は約7.2Lで、AT951と比較すると、容積は39%減、設置面積は縦置き時で34%減、横置き時で17%減となっている。

筐体デザインは7月以降に発表された『Endeavor Pro3000』や『Endeavor MT8000』のイメージを踏襲したもので、グレーを基調としたカラーリングとなっている。また、縦置き/横置きのいずれの場合でも性能に影響が出ないよう、筐体内部の空気の流れやファンの配置が考慮されているという。また、コンパクトサイズを生かした組込み制御系用途での利用を考慮し、シリアルポートについては本機でも省略することなく2ポート装備する。

B.T.O.メニューで選択できるCPUは、インテルのPentium 4 2.40AGHz~3.40EGHzおよび Celeron D 325-2.53GHz/330-2.60GHz、チップセットはグラフィックス機能内蔵のIntel 865GV。このほか、メモリーは128MB~2048MB、HDDは40~250GB(Ultra ATA/100接続、1基)、光ディスクドライブ(高さ12.5mmのスリムタイプ)は48倍速CD-ROMドライブ/CD-RW&DVD-ROMコンボドライブ(CD-R記録24倍速/CD-RW記録16倍速/DVD-ROM再生16倍速)/DVDマルチプラスドライブ(DVD±R記録8倍速/DVD±RW記録4倍速/DVD-RAM記録/再生3倍速)から選択できる。また、オプションとしてFDDまたはメモリーカードリーダーの追加も可能。なお、個別対応となるが、光ディスクドライブ“なし”にカスタマイズすることも可能だという。

拡張スロットはPCIスロット×1(使用可能カード長は145mmまで)、インターフェース類は前述のシリアル×2のほか、USB 2.0×4、PS/2×2、パラレル×1、ディスプレー出力(DVI-I、変換コネクターにてミニD-Sub15ピンとしても使用可能)×1、サウンド入出力(ライン入力、ライン出力、マイク入力各1)を装備する。通信機能は10/100BASE-TXのEthernet。

OSはWindows XP Home Edition SP2またはWindows XP Professional SP2。最小構成価格は5万2290円。

『Endeavor LX2500』『Endeavor LX7500』

同社初のLinux搭載モデルとなる『Endeavor LX2500』『Endeavor LX7500』は、同社既存製品のミドルタワー型『Endeavor Pro2500』、ミニタワー型『Endeavor MT7500』をベースとして、OSにTurbolinux 10 Desktop Basicを採用した製品。同社によると、両機は主にシステムインテグレーターなどのシステム系ユーザーをターゲットとした製品で、従来よりあったLinuxモデルを求める声に応えたものだという。

CPUなどのB.T.O.メニューは原則としてPro2500およびMT7500のものを踏襲するが、ビデオカードはGeForce 5200搭載カードのみ(LX2500)、HDDはIDE接続のみ(Ultra ATA/100、容量は40~250GB、内蔵台数は2基まで。RAIDおよびシリアルATAは動作保証外)となっている点が異なる。

OSの主要コンポーネントは、Kernel 2.6.0/glibc 2.3.2/XFree86 4.3.0/rpm 4.2/GNOME 2.4/xFceで、オフィスアプリケーションなどは含まれない。最小構成価格は、LX2500が7万9800円、LX7500が5万400円。

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