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シャープ、輝度630cd/m2でTVやDVDが明るい画面で楽しめるというA4ノートパソコン『PC-XV70G』など、Mebius秋モデル6製品を発表

2004年09月10日 07時48分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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Windows XP SP2のセキュリティー機能を生かすSempron搭載A4スリムノート
――Mebius PC-AL70G/PC-AL50G

A4スリムノートパソコン“Mebius”『PC-AL70G』『PC-AL50G』
A4スリムノートパソコン“Mebius”『PC-AL70G』『PC-AL50G』(写真)

A4スリムノートパソコン“Mebius”『PC-AL70G』『PC-AL50G』は、5月発売の夏モデル“Mebius”『PC-AL70F』『PC-AL50F』の後継機種。8月に発売された“ALシリーズ”の最上位モデル『PC-AL90G』(低電力Athlon 64 2700+搭載)は併売される。

上位モデルのPC-AL70Gは、今年7月に発表された日本エイ・エム・ディ(株)のノートパソコン向けCPU『低電力モバイルSempron 2600+』を採用。Windows XP SP2との組み合わせで実現されるセキュリティー強化機能“データ実行防止(Data Execution Prevention)”をサポートする(下位機種PC-AL50GのモバイルAthlon XP-M 2200+では非対応)。これは悪意のあるプログラムによって引き起こされるCPUのバッファーオーバーランによる不正コードの実行を未然に防ぐ機能で、ウイルス攻撃/感染などを予防する効果があるといわれている。

本体デザインでは、天面のカバー/液晶パネル周り/キーボード周りなどにUVコーディングを施して、手垢や汚れが付着しにくい加工を施している。部屋間などを持ち歩いて使う本機種のスタイルにあわせた工夫だという。

そのほか、付属ケーブルでほかのパソコンのUSB端子に接続すると、電源オフの状態でも本機のHDDを外部ドライブとして認識し、データの読み書きが可能になる“DirectHD”機能を搭載。ファイルの移行やバックアップが可能なユーティリティーソフト『安心楽々引越しパック for DirectHD』をプレインストールしており、重要なデータやメール環境などの移行が手軽に行なえる。

上記以外の主なスペックは、メモリーにPC2700対応DDR SDRAM256MB(最大1.2GB)搭載。グラフィックスアクセラレーターは、チップセット(AL70GはK8N800、AL50GはKN400A)内蔵機能を利用し、グラフィックスメモリーはメインメモリーから最大64MBを共用する。光ドライブは、AL70GがDVDスーパーマルチドライブで、記録速度はDVD-RAM3倍速/DVD±R8倍速/DVD±RW4倍速など。AL50GはDVD±R/RWドライブで、記録速度はDVD±R8倍速/DVD±RW4倍速など。

通信機能は、10/100BASE-TX対応EthernetとV.90準拠の56kbpsファクスモデムを内蔵し、AL70Gのみ有料アップグレードで無線LAN(IEEE 802.11b/g準拠)を内蔵可能。インターフェースはUSB 2,0×4/DirectHD(USB 2.0)×1/IEEE 1394×1/アナログRGB出力/オーディオ入出力など。拡張スロットはPCカードスロット(TypeII×1)を搭載。

本体サイズと重量は、幅326×奥行き273×高さ39.0(最薄部29.7)mm/約2.9kg(AL50Gは約2.96kg)。バッテリー駆動時間は約2.1時間(AL50Gは約2.3時間)。ソフトウェアは、『Microsoft Office Personal Edition 2003 SP1』、『翻訳これ一本エッセンシャル2004』、DVD再生ソフト『WinDVD5』、CD/DVDライティングソフト『Drag'n Drop CD+DVD4』、『Ulead VideoStudio 7 SE(MPEG-2対応版)』、『Ulead DVD MovieWriter 3 SE』、『予測変換ユーティリティ』など。





14.1インチ液晶ディスプレー搭載のスタンダードA4ノートパソコン
――Mebius PC-CL50G

スタンダードA4ノートパソコン“Mebius”『PC-CL50G』
スタンダードA4ノートパソコン“Mebius”『PC-CL50G』

“Mebius”『PC-CL50G』は、5月発売の“Mebius”『PC-CL50F』の後継にあたる。主な変更点は、CPUの高速化、HDDの増加、OSの変更(SP2対応)など。本機も“DirectHD”機能を搭載し、プレインストールソフト『安心楽々引越しパック for DirectHD』によって、個人で作成したファイルやメールなどの移行が手軽に行なえるようになっている。

主なスペックは、メモリーにPC2100対応DDR SDRAM256MB(最大768MB)を搭載。グラフィックスアクセラレーターは、チップセット(ProSavageKN266)内蔵機能を利用し、グラフィックスメモリーはメインメモリーから最大32MBを共用する。光ドライブはDVD±R/RWドライブで、記録速度はDVD±R8倍速/DVD±RW4倍速など。

通信機能は、10/100BASE-TX対応EthernetとV.90準拠の56kbpsファクスモデムを内蔵し、有料アップグレードで無線LAN(IEEE 802.11b準拠)を搭載可能。インターフェースはUSB 2,0×4/DirectHD(USB 2.0)×1/アナログRGB出力/オーディオ入出力など。拡張スロットはPCカードスロット(TypeII×1)を搭載。

本体サイズと重量は、幅310×奥行き262×高さ33.5(最薄部25.2)mm/約2.7kg。バッテリー駆動時間は約2.2時間。ソフトウェアは、『Microsoft Office Personal Edition 2003 SP1』、『翻訳これ一本エッセンシャル2004』、『WinDVD5』、『Drag'n Drop CD+DVD4』、『Ulead DVD MovieWriter 3 SE』、『予測変換ユーティリティ』など。





Efficeonと光ドライブを内蔵する新機軸のモバイルノート
――Mebius MURAMASA PC-MP70G/PC-MP50G

光ドライブを内蔵した新機軸のモバイルノート“Mebius MURAMASA”『PC-MP70G』『PC-MP50G』
光ドライブを内蔵した新機軸のモバイルノート“Mebius MURAMASA”『PC-MP70G』(写真)と『PC-MP50G』

従来国内のパソコンメーカーでは、シャープのMebius MURAMASA“PC-MMシリーズ”のみで採用されていた米トランスメタ社の低電力CPU“Efficeon(エフィシオン)”だが、新たに登場した光ドライブを内蔵するMebius MURAMASA“PC-MPシリーズ”が、同CPUの最新モデル『Efficeon TM8800-1.6GHz』を世界で初めて採用(2004年9月9日現在、同社調べ)したという。

TM8800は、従来PC-MMシリーズが採用しているTM8600シリーズと比べて、動作クロックが高速化されているほか、Windows XP SP2との組み合わせでセキュリティー機能を高める“データ実行防止(Data Execution Prevention)”をサポートするのが特徴(データ実行防止はTM8600でも対応)。特に処理性能はTM8600-1GHzから大幅に向上したとのことで、カナダATIテクノロジーズ社の3Dグラフィックスアクセラレーターチップ『ATI MOBILITY RADEON 7500』との組み合わせによる3D描画性能の向上により、(株)スクウェア・エニックスのオンライン3D RPG『FINAL FANTASY XI』の公式動作認定を取得している。

Efficeonシリーズの特徴である省電力設計についても、JEITA測定法1.0準拠の同社テストで5.0時間の長時間駆動を実現し、スタンバイ状態で12日間の状態保持が可能という。本体に処理性能重視の“NORMALモード”と、バッテリー駆動時間重視の“MOBILEモード”を切り替えるスイッチを搭載する。また、“XVシリーズ”などと同様、Windowsを起動せずにCD/DVDの再生・視聴が可能な“INSTANT PLAY”機能と遠隔操作用の“リモコン・ヘッドフォン”を添付。リモコンはINSTANT PLAYのほか、Windows Media Player 9の操作にも利用できる。

主なスペックは、メモリーにPC2700対応DDR SDRAM256MB(最大1GB)、グラフィックスアクセラレーターは、ATI MOBILITY RADEON 7500(32MB)を搭載する。光ドライブは、MP70GがDVDマルチドライブで、記録速度はDVD-RAM2倍速/DVD-R2倍速/DVD-RW2倍速など。MP50GはCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブで、記録速度はCD-R24倍速/CD-RW24倍速など。

通信機能は、IEEE 802.11b/g準拠で米アセロス・コミュニケーションズ社独自の高速伝送モード“Super G”対応の無線LAN機能、および10/100BASE-TX対応EthernetとV.92準拠の56kbpsファクスモデムを内蔵。インターフェースはUSB 2,0×2/DirectHD(USB 2.0)×1/アナログRGB出力/オーディオ入出力など。拡張スロットはPCカードスロット(TypeII×1)を搭載。

本体サイズと重量は、幅255×奥行き208×高さ30.8(最薄部28.8)mm/約1.28(MP50Gは1.26)kg。バッテリー駆動時間は約5.0時間。ソフトウェアは、『Microsoft Office Personal Edition 2003 SP1』(MP70Gのみ)、『翻訳これ一本エッセンシャル2004』、『WinDVD5』、『Drag'n Drop CD+DVD4』、『Ulead DVD MovieWriter 3 SE』(MP70Gのみ)、“予測変換ユーティリティ”を含む入力支援ソフト『ペンタグラム』など。





メモリー512MB標準搭載の上位モデルを追加したMebius MURAMASA
――Mebius MURAMASA PC-MM70G/PC-MM50G

メモリー512MBと中容量バッテリーを標準搭載する“Mebius MURAMASA”の上位モデル『PC-MM70G』
メモリー512MBと中容量バッテリーを標準搭載する“Mebius MURAMASA”の上位モデル『PC-MM70G』

“Mebius MURAMASA”PC-MMシリーズの後継機種、『PC-MM70G』『PC-MM50G』は、夏モデルの『PC-MM50F』と比べて、メモリー512MB&中容量バッテリーを標準搭載する上位モデルを追加、OSをWindows XP SP2対応に変更してセキュリティー機能“データ実行防止”に対応、などの変更点が挙げられる。

従来同様、本体は最薄部15.7mm、重量915g(MM70Gは約1010g)と薄型軽量で、DirectHD機能をより使いやすくする充電機能付きの専用“クレードル”が付属する。普段は机のパソコンにクレードルを接続しておき、MMシリーズ本体を持ち帰ってきたらケーブルの取り回しなどをせずに直接クレードルにおくだけで、充電しながら内蔵HDDへのアクセスが可能になる。そのほか、MPシリーズと同様、パフォーマンス重視のNORMALモードとバッテリー駆動時間重視のMOBILEモードを切り替えられる“MOBILEスイッチ”を搭載する。

主なスペックは、メモリーにDDR SDRAM512MB(MM70G)もしくは256MB(ユーザーによる増設は不可で、有料アップグレードにより最大512MBまで増設可能)、グラフィックスアクセラレーターは、ATI MOBILITY RADEON(16MB)を搭載する。光ドライブは非搭載。

通信機能は、IEEE 802.11b/g準拠の無線LAN機能、10/100BASE-TX対応Ethernetを内蔵(ファクスモデムは非搭載)。インターフェースはUSB 2,0×2/クレードル専用端子×1/アナログRGB出力(付属変換ケーブル使用)/オーディオ出力など。拡張スロットはPCカードスロット(TypeII×1)を搭載。

本体サイズと重量は、中容量バッテリーを標準搭載するMM70Gが幅251×奥行き206×高さ28.0(最薄部15.7)mm/約1.01kg。標準バッテリー搭載のMM50Gは幅251×奥行き206×高さ19.6(最薄部15.7)mm/約915g。バッテリー駆動時間はMM70Gが約5.5時間、MM50Gが約3.5時間で、別売大容量バッテリーを装着すると、それぞれ10.0時間/10.5時間になる。ソフトウェアは、『Microsoft Office Personal Edition 2003 SP1』(MM50Gのみ)、『翻訳これ一本エッセンシャル2004』、バックアップ&リストアソフト『HD革命/BackUp Lite』、地図ソフト『プロアトラスW3 for SHARP』など。


なお、本製品発表に合わせて同社のパソコン情報サイト“Mebiusホームページ”もリニューアルオープンした。デザインを統一し、レイアウトの変更などでユーザーが目的の情報、特にサポート情報ページなどにすばやくたどり着けるように再設計したという。



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