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シャープ、ノートパソコン“Mebius”シリーズの春モデルを発表――ツインHDD搭載TVパソノートに、Sonoma対応モバイルノートも!

2005年01月17日 20時07分更新

文● 編集部 小西利明

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シャープ(株)は17日、春モデルとなる“Mebius”および“Mebius MURAMASA”シリーズのノートパソコン、6機種を発表した。いずれも価格はオープンプライス。TVチューナー内蔵の大型ノートは、TV用高画質化回路の強化やHDDの大容量化、モバイルノートはインテル(株)のノートパソコン向け新プラットフォーム(CPU、チップセット、無線LANチップのセット)の採用など、大きな強化が図られている。また発表全機種が、Windows XP Service Pack 2で搭載されたウイルス・不正アクセス対策機能“データ実行防止機能”に対応したCPUを搭載するなど、システム全体でのウイルス対策を強化した製品となっているのも特徴だ。

Mebius PC-XG70H/50H

Mebius PC-XG70H
Mebius PC-XG70H

TVチューナーを内蔵したデスクノート(デスクトップ代替ノート)型の“Mebius(メビウス)”は、新たに“XG”シリーズに模様替えして2機種が登場した。大きな特徴は、各種の高画質化機能を搭載した新TVチューナーの採用と、上位機種でのツインHDD搭載によるビデオ録画時間の拡大にある。

新規に採用されたTVチューナーには、ゴーストリダクション機能や3次元Y/C分離回路などに加えて、輝度/色信号ごとのデジタルノイズリダクション機能、エッジエンハンサー(輪郭強調)、色処理のデータ量を通常の8bitより増やして、色再現性を高める“9bit A/Dコンバータ”などの高画質化機能が搭載されている。MPEG-2エンコードは内蔵ハードウェアエンコーダーによって行なう。さらに従来機種である“XV”シリーズで採用された、約630cd/m2の高輝度を誇る“ASV方式ブラックTFT液晶”パネルを引き続き搭載しており、液晶TV“AQUOS”で培われた高画質の液晶パネルを、ノートパソコンでも使えるのは大きなメリットだろう。液晶パネルのサイズは15インチで、解像度はXGA(1024×768ドット/約1677万色)。TV視聴・録画ソフトには独自の統合AVアプリケーション『StationAV』を使用する。またWindows XPを起動しなくてもTVやDVDの視聴、TV録画が可能な“INSTANT PLAY”機能も備えている。

TVチューナー搭載のノートパソコンで弱点と言われるのが、内蔵HDD容量の少なさである。この問題を解消すべく、XGシリーズの上位機種に当たる『PC-XG70H』には、ノート用80GB HDDを2台内蔵し、合計で160GBというノートパソコンとしては大容量のHDDを実現している。ビデオ録画時間に対する効果はてきめんで、シングルHDD(80GB)搭載の下位機種の『PC-XG50H』が最長で約61時間なのに対し、PC-XG70Hでは約134時間と倍以上のビデオ録画が可能となっている。

HDD容量以外の両機種の違いはCPUで、PC-XG70Hは低電力モバイルAthlon 64 2700+を、PC-XG50Hは低電力モバイルSempron 2600+を搭載している。いずれもデータ実行防止機能を備えるCPUである。チップセットにはDirectX 9対応のグラフィック機能を内蔵した『RADEON XPRESS 200M』を採用する。また両機種とも2層式DVD+R(DVD+R DL)書き込みに対応したDVDスーパーマルチドライブ(DVD+R DL 最大2.4倍速書き込み、DVD±R 最大8倍速書き込み、DVD±RW 最大4倍速書き換え)を内蔵。最長8.5GB分のDVDビデオが作成可能となっている。本体サイズは幅約329×奥行き約297.5×高さ約48.7~55.5mm。重さはPC-XG70Hが約3.9kg、PC-XG50Hが約3.8kg。

オーディオ品質にこだわっているのも特徴の1つだ。ヤマハ(株)製のデジタルアンプを内蔵したうえ、スピーカーの振動板に木製のものを採用した、新開発の“ウッドスピーカー&ウッドウーハー”を本体に内蔵。優れた音響再生を実現している。

搭載するインターフェース類は、USB 2.0×4、IEEE 1394(4ピン)、10/100BASE-TX、外部アナログRGB(ミニD-Sub 15ピン)端子、Sビデオ出力端子、Sビデオ入力端子、コンポジットビデオ入力端子、ヘッドホン/オーディオ/光デジタルオーディオ出力兼用端子、V.90モデム用モジュラージャックなど。またカードスロットとしてPCカード Type II×1と、SDメモリーカード/メモリースティック兼用スロットを備える。

予想実売価格は、PC-XG70Hが24万円前後、PC-XG50Hが20万円前後。

PC-XG70H/50Hの主なスペック

PC-XG70H
低電力モバイルAthlon 64 2700+/256MBメモリー/RADEON XPRESS 200M内蔵グラフィックス/160GB HDD/DVD+R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/15インチXGA液晶ディスプレー/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
24万円前後/22日発売予定
PC-XG50H
低電力モバイルSempron 2600+/256MBメモリー/RADEON XPRESS 200M内蔵グラフィックス/80GB HDD/DVD+R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/15インチXGA液晶ディスプレー/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
20万円前後/22日発売予定

Mebius PC-AL70H

Mebius PC-AL70H
Mebius PC-AL70H

15インチ液晶ディスプレーを搭載しながら、薄型で軽めのボディーが魅力の“AL”シリーズは、マイナーチェンジされた『PC-AL70H』が発表された。輝度約400cd/m2のASV方式ブラックTFT液晶パネル(解像度はXGA)を搭載し、高輝度高視野角で、黒の締まった映像表現を特徴とする。

大型液晶パネルで薄型軽量ボディーが売りのPC-AL70Hは、15インチのXGA液晶パネルを搭載しながら厚さは約29.7~39.0mmで、重さは約2.9kg。XGシリーズと比べて30~40%ほど薄く、25%ほど軽いボディーを実現している。幅は約326mm、奥行きは273mmである。TVチューナーは内蔵しないが、ソニー(株)からも薄型軽量大画面を売りにした“VAIO type F”が登場したように、薄型軽量で使いやすいサイズのデスクノートは今年の流行になるかもしれない。

スペック上の主な変更点は、内蔵するDVDスーパーマルチドライブがDVD+R DL対応(DVD+R DL 最大2.4倍速書き込み、DVD±R 最大8倍速書き込み、DVD±RW 最大4倍速書き換え)のものに変更された程度。CPUには低電力モバイルSempron 2600+を搭載。IEEE 802.11b/g無線LAN機能も内蔵する。

搭載するインターフェース類は、USB 2.0×4、IEEE 1394(4ピン)、10/100BASE-TX、外部アナログRGB(ミニD-Sub 15ピン)端子、AV入力端子(コンポジットビデオ入力/音声入力、変換ケーブル付き)、V.90モデム用モジュラージャックなど。PCカード Type IIスロットを1スロット備える。

予想実売価格は18万円前後。

PC-AL70Hの主なスペック

PC-AL70H
低電力モバイルSempron 2600+/256MBメモリー/VIA K8N800内蔵グラフィックス/60GB HDD/DVD+R DL対応DVDスーパーマルチドライブ/15インチXGA液晶ディスプレー/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属
18万円前後/22日発売予定

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