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シャープ、新製品発表会を開催──シャープのこだわりは“モバイルエンターテイメント”

2004年09月09日 21時31分更新

文● 編集部 新海宏一郎

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新製品発表会
新製品発表会

シャープ(株)は9日、東京・市ヶ谷の東京市ヶ谷ビルで新製品発表会を開催し、ノートパソコン“Mebius(メビウス)”シリーズとモバイルノートパソコン“Mebius MURAMASA(ムラマサ)”シリーズの秋・冬モデル8機種を発表した。ラインナップの主なスペックと発売時期/編集部による予想販売価格は下記を参照。各シリーズの詳細は改めて報告する。



秋・冬モデルのラインナップ

Mebius MURAMASA MPシリーズ

『PC-MP70G』
Efficeon TM8800-1.6GHz/10.4インチ“ピュアクリーン液晶”ディスプレー/60GB HDD/IEEE 802.11b/g対応無線LAN/DVDマルチドライブ
17日発売/24万円前後
『PC-MP50G』
Efficeon TM8800-1.6GHz/10.4インチ“ピュアクリーン液晶”ディスプレー/40GB HDD/IEEE 802.11b/g対応無線LAN/コンボドライブ
17日発売/20万円前後

Mebius XVシリーズ

『PC-XV70G』
モバイルAthlon XP-M 2400+/15インチ“ASV方式ブラックTFT液晶”ディスプレー/80GB HDD/DVDマルチプラスドライブ/TVチューナー内蔵
17日発売/20万円前後

Mebius ALシリーズ

『PC-AL70G』
モバイルSempron 2600+/15インチ“ASV方式ブラックTFT液晶”ディスプレー/80GB HDD/DVDマルチプラスドライブ
17日発売/19万円前後
『PC-AL50G』
モバイルAthlon XP-M 2200+/15インチ“高輝度ピュアクリーン液晶”ディスプレー/60GB HDD/DVD±RWドライブ
17日発売/18万円前後

Mebius CLシリーズ

『PC-CL50G』
モバイルAthlon XP-M 2200+/14.1インチ“ピュアクリーン液晶”ディスプレー/60GB HDD/DVD±RWドライブ
17日発売/17万円前後

Mebius MURAMASA MMシリーズ

『PC-MM70G』
Efficeon TM8600-1.0GHz/10.4インチ液晶ディスプレー/20GB HDD/IEEE 802.11b/g対応無線LAN/クレードル同梱/Windows XP Professional SP2
10月22日発売/22万円前後
『PC-MM50G』
Efficeon TM8600-1.0GHz/10.4インチ液晶ディスプレー/20GB HDD/IEEE 802.11b/g対応無線LAN/クレードル同梱
10月22日発売/21万円前後

シャープのこだわりは“モバイルエンターテイメント”

情報通信本部副本部長の谷口 実氏
情報通信本部副本部長の谷口実氏
発表会では同社情報通信本部副本部長の谷口 実(たにぐちみのる)氏と情報通信本部液晶IT事業部パソコン事業推進センター所長の笛田進吾(ふえたしんご)氏が登壇した。

はじめに谷口氏が今年前半のパソコン動向と今回の新製品のコンセプトなどを説明した。今年夏モデル、特に店頭に限ってはオリンピックによる薄型TVへの関心や猛暑、Windows XP Home Edition SP2/同 Professional SP2の登場による買い控えなどが影響し、前年と比較して低調であったという。このような状況対して同氏は「下期では“Windows Media Center Edition”の登場で、AVとパソコンのシームレスな接続に関心が向き、需要が見込まれるのでは」と今後の見通しを示し、ニーズに合ったAV機能を強化したモデルを投入したいと語った。

また同氏は、液晶事業部とパソコン事業部で掲げている戦略と秋冬モデルについても説明を行なった。同社では

  • 美しい液晶
  • AV機器感覚
  • ネットワークとセキュリティー

“美しい液晶”を示すスライド
“AV機器感覚”を示すスライド
“ネットワークとセキュリティー”を示すスライド
“スパイラル戦略”。上から“美しい液晶”“AV機器感覚”“ネットワークとセキュリティー”
を“スパイラル戦略”と銘打ち、今年春から液晶事業部とパソコン事業部とで協力し開発を進めてきたという。まず“美しい液晶”としては、今回発表した輝度630cd/m2の液晶パネルのほか、5月に発表した“CVシリーズ”に搭載し高精細が特徴の“高輝度ワンダーピクス液晶”などを挙げ、今年に入ってからの液晶事業の進化をアピールした。

続いて“AV機器感覚”では、今年の春モデルから搭載し、パソコンの電源を入れずにTV視聴が行なえる“インスタントTV”機能やリモコン操作でパソコンの電源を入れずにDVDなどを鑑賞できる“インスタントプレイ”機能などを紹介した。さらに、今回発表したMPシリーズで、“モバイルは仕事用”というイメージを変え外出先でもDVDやゲームを楽しむといった“モバイルエンターテイメント”を推し進めていきたいと語り、Mebiusが確実にAV機能を進化させていることをアピールした。

また、“ネットワークとセキュリティー”では、AV機器とパソコンをシームレスに接続できる“DLNA(Digital Living Network Alliance)”の紹介と、それに伴って発生するセキュリティー問題を挙げ、その解決策として今回のMURAMASAシリーズなどに内蔵されている無線LAN機能と、新規搭載した米トランスメタ社のCPU『Efficeon(イフィシオン) TM8800』によって対応した“データ実行防止機能”(後述)を紹介した。同氏は最後に、今後AV機器感覚とモバイルエンターテイメントを推し進めた製品を投入したいと同社の今後の見通しを示した。なお、今回具体的な製品の説明などはなかった。



MPシリーズ XVシリーズ
MPシリーズXVシリーズ

情報通信本部液晶IT事業部パソコン事業推進センター所長の笛田進吾氏
情報通信本部液晶IT事業部パソコン事業推進センター所長の笛田進吾氏
続いて笛田氏がMPシリーズとXVシリーズの紹介を行なった。「今回新規投入したMPシリーズはモバイルエンターテイメントをコンセプトにしたモデルで、従来モバイルはビジネス利用という考えを変える意図で開発してきた」と語った。主な特徴としては

  • 約1.26kg、厚さ約28.8mmの薄型軽量ボディー
  • 書き込み型DVDドライブとリモコン操作でDVDを鑑賞できる“インスタントプレイ”機能
  • Efficeon TM8800とWindows XP Home Edition SP2搭載によるセキュリティー機能
  • 約5時間の長時間駆動

“データ実行防止機能”を説明するスライド
“データ実行防止機能”を説明するスライド
の4つを挙げた。 特にEfficeon TM8800は、Windows XP Hme Edition SP2のデータ実行防止機能(Data Execution Prevention)に対応し、バッファーオーバーランによるコード実行によるウイルス攻撃を防止できるという。

一方、XVシリーズの特徴としては



  • 約630cd/m2の15インチASV方式ブラックTFT液晶パネル
  • 新開発の“ダイレクトオーバーレイ”機能を搭載したTVチューナー
“ダイレクトオーバーレイ”を説明するスライド
“ダイレクトオーバーレイ”を説明するスライド

を挙げ、今回採用した約630cd/m2の“ASV方式ブラックTFT液晶パネル”が同社の液晶技術の集大成であることを語った。また、「“ダイレクトオーバーレイ”機能は、TV視聴時に映像信号をMPEG-2に変換せずに直接ディスプレーに表示させる技術で、圧縮によるブロックノイズなどの低減に効果があると」述べ、液晶ディスプレーだけでなくAV機能も強化していることをアピールした。


説明後の質疑応答では、「他社より17インチやワイドタイプの液晶ディスプレーを搭載したノートパソコンが発表されているが、今後その分野での新製品の予定はあるか?」の質問に対して谷口氏は「近い将来、シャープらしいこだわりをもった製品群として、別の機会に説明したい」と述べ、具体的な内容はなかったが、大型液晶搭載ノートパソコンの分野にも参戦する構えを見せた。



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