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アイリバー・ジャパン、ペンダントタイプのオーディオプレーヤー『N10』やHDD内蔵マルチメディアプレーヤー『PMP-100』などを発表

2004年09月02日 23時25分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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今回発表された3製品は、いずれも今年1月に米国・ラスベガスで開催されたデジタル家電製品の総合展示会“2004 CES(コンシューマーエレクトロニクスショー)”のアイリバーのプライベートルームで紹介されたもの。なお、CES当時はモックアップしか確認できず、仕様や製品名は若干異なっている。

ネックバンドにイヤホンが付いた
ペンダントタイプの“N10”

発表会場では女性モデルがN10を身に付けて見せた
発表会場では女性モデルがN10を身に付けて見せた

N10は、長さ調節が可能なネックバンド(最長85cm/最短70cm)と、ペンダントヘッドのようなフラッシュメモリー内蔵のボディーを組み合わせた小型軽量のオーディオプレーヤー。ボディー(プレーヤー本体)はネックバンドからの取り外しが可能で、外したコネクター部分にUSB 1.1とヘッドホン出力を併せ持つ専用端子がある。付属のネックバンドは、イヤホンを内蔵する“ネックストラップA”と、市販のヘッドホンを接続するためのヘッドホン端子を持つ(イヤホンは内蔵しない)“ネックストラップB”の2種類があり、用途や音質の好みに応じて使い分けられる。パソコンとの接続時には、付属の“ミニUSBアダプタ”を取り外した本体に接続する。



付属のカバーをN10に取り付ければ、お気に入りのヘッドホンを付けて音楽を楽しめる
イヤホン内蔵ネックストラップから本体を外して、付属のカバーをN10に取り付ければ、お気に入りのヘッドホンを付けて音楽を楽しむこともできる

前面には青色16階調表示の有機ELディスプレーを内蔵し、音楽に合わせてキャラクターが踊ったり、イコライザー表示など4パターンのスクリーンモードを搭載する。ネックストラップAの内蔵イヤホンは韓国Cresyn社の『LMX-E700』を採用し、対応周波数は20Hz~20kHz。出力は18mW+18mW(16Ω)、S/N比は90dB(MP3再生時)。

対応オーディオ形式はMP3(MPEG-1/-2/-2.5 Layer 3)、WMA(Windows Media 9シリーズで作成したWMAファイルを除く)、ASF。ビットレートは8k~320kbps。音のゆがみを押さえて重低音とサラウンド効果が得られるというオーディオエフェクト機能“Xtreme 3D”(オランダのロイヤルフィリップスエレクトロニクス社との共同開発)、ユーザーが自分の好みに応じて高音や低音を調整できる“Xtreme EQ”(アイリバー独自開発)、ならびに音楽のジャンルに合わせて6種類(ノーマル/ロック/ジャズ/クラシック/ウルトラバス/メタル)のプリセットから選択できるイコライザー機能を搭載。そのほか、ボイスレコーダー機能、アラーム付きタイマー機能などを内蔵する。



ペンダントスタイルで身に付けられるN10
ペンダントスタイルで身に付けられるN10

電源はリチウムポリマー充電池で、連続再生は最長約11時間(44.1kHz/128kbpsのMP3再生時)。本体サイズと重量は、幅27.2×奥行き13.3×高さ49.8(本体のみ)もしくは62.5(ネックストラップAのキャップ込み)mm/約22g(本体のみ)もしくは約42g(ネックストラップA込み)。パソコン側の対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000/XP、Mac OS X 10.2以降。後日公開予定のファームウェアアップデートにより、本体をUSBメモリーとして認識させ、ファイルの保存が可能になるという。

手の中サイズの小型ボディーに
カラーTFT液晶ディスプレーを搭載

ミニチュアのカセットテープレコーダーのようなiFP-900
ミニチュアのカセットテープレコーダーのようなiFP-900

iFP-900は、ミニチュアのカセットテープレコーダーのような形状のコンパクトデジタルオーディオプレーヤー。前面に128×64ドット/約26万色表示(サイズは非公開)の低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーを搭載し、楽曲情報やボリューム/イコライザーなどの表示が可能。さらに世界各国で利用可能なFMチューナー(76.0~108MHz)とFMラジオの録音機能を備える。

本体側面にヘッドホン出力、USB 2.0および専用オーディオ入力端子を備え、パソコンから音楽データを転送するほか、付属のオーディオケーブルを利用してCDプレーヤーなどから直接音楽(アナログオーディオ)の録音が可能。

対応オーディオ形式はMP3、WMA(Windows Media 9シリーズで作成したWMAファイルを除く)、ASF、Ogg Vorbis。ビットレートは8k~320kbps(Ogg Vorbisの場合96~225kbps)。N10と同様に、“Xtreme 3D”“Xtreme EQ”、ならびに6種類のプリセットを用意したイコライザー機能、ボイスレコーダー機能(マイク内蔵)、アラーム付きタイマー機能などを搭載する。

電源はリチウムイオン充電池で、連続再生は最長約40時間。本体サイズと重量は、幅64×奥行き20×高さ51mm/約62g。対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000/XP、Mac OS X 10.2以降。後日公開予定のファームウェアアップデートにより、USBメモリーとしても利用可能になる。



Portable Media Centerよりも一足先に登場の
HDD内蔵ポータブルマルチメディアプレーヤー

会場にデモ展示されたPMC
会場にデモ展示されたPMC(Portable Media Center対応マルチメディアプレーヤー)。ただし、日本での発売は検討中とのことで、時期や詳細は未定

2004 CESのアイリバールームでは、米マイクロソフト社が発表した携帯可能なマルチメディアプレーヤー“Portable Media Center”対応モデル『PMC-100(仮称)』と、LinuxベースOSを搭載して低コスト/長時間駆動可能なハードウェアスペックで音楽/動画/静止画データの再生・表示が行なえる『PMP』という、2つのポータブルマルチメディアプレーヤーが紹介された。会場では「PMPのほうが先行して発売されるだろう」(遠藤氏)との見込みを話していたが、日本でも事実PMPが先行して発売される形となった。ちなみに、PMC-100の動作可能なデモ機も発表会場には展示されており、年内(10月末~11月)をめどに発売を予定しているが、日本での発売については現在検討中という。



アニメの動画がデモプレイされていたPMP-100
アニメの動画がデモプレイされていたPMP-100。解像度が320×240ドットということもあり、動きはかなりスムーズだった

本体には320×240ドット/約26万色表示の3.5インチTFT液晶ディスプレーと、20GBまたは40GBの1.8インチHDDを内蔵。MP3、WMA(Windows Media 9シリーズで作成したWMAファイルを除く)、WAVE、ASF形式の音楽ファイル、AVI、ASF形式の動画ファイル(MPEG-1、Xvid圧縮のMPEG-4を含む)、JPEG、BMP形式の静止画ファイルの再生が可能。本体にヘッドホン出力、USB 2.0、専用オーディオ入力端子を備え、ダイレクト録音も可能。また、iFP-900と同等のFMチューナー/FMラジオ録音機能、ボイスレコーダー機能(マイク内蔵)を備える。

そのほか、USBホスト機能(転送速度はUSB 1.1相当)を備え、USBマスストレージ対応のデジタルカメラなどを直接接続してデータの読み出し/転送が、パソコンなしに行なえる。なお、PMP-100は最初から(ファームウェアアップデートなしに)USBストレージクラスをサポートしており、USBケーブルでパソコンに接続すると、リムーバブルメディア(外付けストレージ)として認識され、ファイルの読み書きが可能となる。

電源はリチウムイオン充電池で、連続再生はビデオ再生では最長約5時間(320×240ドット/毎分24フレーム)、音楽再生では約10時間(MP3の44.1kHz/128kbpsファイル)。本体サイズと重量は、幅139×奥行き84×高さ31.7mm/約280g(PMP-120)または約299g(PMP-140)。対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000/XP。パソコン上の動画ファイルを読み込んで、PMP-100で再生可能な動画形式に変換する動画管理ソフト『iriver Media Converter』を同梱する。

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