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ソニー、新開発“ベガエンジン HD”搭載の“プラズマベガ”と“液晶ベガ”を発表――LEDバックライト採用の“QUALIA”も登場!

2004年08月19日 23時29分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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ソニーマーケティング(株)は19日、新開発の統合デジタル高画質システム“ベガエンジン HD”搭載の“ベガHVXシリーズ”として、地上/BS/110度CSデジタルハイビジョンプラズマテレビ“プラズマベガ”3機種と、地上/BS/110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ“液晶ベガ”3機種を発表した。あわせて、ベガエンジン HDを搭載し、同社開発のLEDバックライトシステム“トリルミナス”を採用した“QUALIA(クオリア) 005シリーズ”の地上/BS/110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ2機種を発表した。

ソニー 執行役 上席常務 ホームエレクトロニクスカンパニー NCプレジデントの新村 勉氏
ソニー 執行役 上席常務 ホームエレクトロニクスカンパニー NCプレジデントの新村 勉氏。記者発表会は新木場のイベントスペースで行なわれた

プラズマベガと液晶ベガの発売はともに9月20日。プラズマベガシリーズのラインナップは、『KDE-P50HVX』(50V型(※1))が102万9000円、『KDE-P42HVX』(42V型)が77万7000円、『KDE-P37HVX』(37V型)が66万1500円。液晶ベガシリーズのラインナップは、『KDL-L40HVX』(40V型)が76万6500円、『KDL-L32HVX』(21V型)が51万4500円、『KDL-L26HVX』(26V型)が39万9000円。QUALIA 005シリーズの発売は11月10日。ラインナップが『KDX-46Q005』(46V型)が110万2500円、『KDX-40Q005』(40V型)が84万円。

※1 プラズマ、液晶など固定画素方式テレビのV型は、有効画面の対角寸法を基準とした大きさの目安。ブラウン管式テレビの型は、ブラウン管の外径対角寸法を基準としたもの

プラズマベガ KDE-P50HVX 液晶ベガ KDL-L40HVX
プラズマベガ KDE-P50HVX液晶ベガ KDL-L40HVX
QUALIA 005 KDX-46Q005 新製品のラインナップ
QUALIA 005 KDX-46Q005新製品のラインナップ

これらの新製品群の企画コンセプトについて、業務執行役員 エレクトロニクスカンパニー TV事業本部長の木暮 誠氏は、「地上デジタル、BSデジタル、地上放送、DVD、ブルーレイ……と、メディアの数がずいぶん増えて、メディア自体の画質/音質がかなり良くなっている。そうした中で、我々が目指すテレビをもう一度考え直し、従来テレビは“楽しむ”とか“情報を得る”といった使われ方だったが、(今回は)テレビを見て“感動する”という別の次元の使われ方を目指して取り組んだ」と説明した。また、家庭用テレビのランナップにQUALIAが加わったが、「マス(一般向け)モデルをベガで、プレステージ(prestige:格上)ラインとしてQUALIA 005シリーズを立ち上げた」とした。

業務執行役員 エレクトロニクスカンパニー TV事業本部長の木暮 誠氏
業務執行役員 エレクトロニクスカンパニー TV事業本部長の木暮 誠氏

技術的な特徴としては「合言葉は、“ソニーグループの技術の結集・融合”。画質・音質・使い勝手と全ての面でソニーの独自技術の開発・搭載を行なった」と続け、代表的な新技術として、映像面ではトリルミナスとベガエンジン HDを紹介した。トリルミナスは、液晶のバックライトに光の三原色(赤・緑・青)のLEDを用いて、NTSC比で105%の色再現範囲を実現する技術。ベガエンジン HDは、“DRC-MFv2(デジタル・リアリティ・クリエーション:マルチ・ファンクション ブイツー)”を含めた新回路群を採用し、被写体の質感/精細感/立体感を高める技術。また音質面では、同社のHi-Fiオーディオ機器などで搭載されている総合出力100Wの2.1chフルデジタルアンプを採用したデジタルオーディオエンジン“S-Master サウンドエンジン”を紹介した。操作面では、縦軸と横軸で番組や外部入力機器などの閲覧/アクセスを行なうユーザーインターフェース“XMB(クロスメディアバー)”を紹介した。これは、HDD/DVDレコーダー『PSX』が搭載するCPU“エモーションエンジン”と描画プロセッサー“グラフィックス・シンセサイザ”を採用したことで、実現したもの。トリルミナスはQUALIA 005シリーズの2機種のみ、そのほかは今回発表された全機種が搭載する。

トリルミナス トリルミナスの説明
トリルミナスLEDバックライト
ベガエンジン HD ベガエンジン HD
ベガエンジン HD
S-Master サウンドエンジン S-Master サウンドエンジン
S-Master サウンドエンジン
エモーショナルエンジン/グラフィックス・シンセサイザ エモーショナルエンジン/グラフィックス・シンセサイザ
エモーショナルエンジン/グラフィックス・シンセサイザ

なおQUALIAシリーズは従来、販売/サービスまでを通じて“感動価値”の創造を目指していくというコンセプトに基づいて同社のショールーム(東京/大阪)か専用電話窓口でしか購入できなかったが、「テレビというソニーの製品の柱の1つのカテゴリーであり、非常にわかりやすい性能・機能を持っている。(中略)今回は、特約店での展開にもチャレンジしたい。見て、触って、聞いていただかなければならない製品なので、それが実現できる場を少しでも広げたい」(ソニーマーケティング 執行役員 鹿野 清氏)とした。販売目標は、「昨年年末商戦に向けて(国内)30%のシェアを狙うと宣言したが、見事に達成できたと自信を持っている。今年は30%以上、次のステップとして35%ぐらいでしょうかとお答えしたい」(鹿野氏)と語った。

ソニーマーケティング 執行役員 鹿野 清氏
ソニーマーケティング 執行役員 鹿野 清氏


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