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【NetWorld+Interop 2004 Tokyo Vol.4】松下、“RFID情報収集ソリューション体験”をブース全体で展開

2004年07月02日 23時28分更新

文● 編集部 小板謙次

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RFIDと感熱紙の組み合わせで、工場など現場の要望に対応

また同社のブース内では、工場などの現場向けにRFIDリライタブルプリンターのデモが行なわれていた。

工場や物流過程で利用されるRFIDはデータが何度も書き換えらる。しかし、そのデータの中身は容易に確認できない。現場では情報を目で確認したいという思いが強く、あるアイテムの数量などが変わっただけで印刷して添付するという作業を繰り返している。「工場現場で1日に使う紙の量は5~6000枚にもなる」と同社スタッフは現状を説明する。「RFIDはものすごい量のデータを中に入れられるが、そのデータだけに頼ってしまうと現場では確認作業をしなくなり、逆に人為的ミスが発生してくる。それを防ぐため目視できるようにしようと開発されたのがこの製品だ」という。

RFIDリライタブルプリンター RFIDタグが埋め込まれている感熱紙
RFIDリライタブルプリンター。右がはRFIDタグが埋め込まれている感熱紙

目視する媒体はこれまで通り紙だが、違いはRFIDタグが埋め込まれていること。(株)リコーの感熱紙が利用されており、約500回の書き換えが可能なので、現場工程の各ポイントでタグ情報に変更があった場合には、このプリンターを設置しておけば印字したり消去したりすることが可能だ。価格はロット数によっても変わってくるが、1万枚で3~400円になるだろうとのこと。「パナソニックの強みはポイントカードリーダーの時代からリライトという技術を持っている。それを応用し、なおかつRFIDをプラスした商品ということになる」と同社スタッフ。商品化されるのは9月以降になるとのこと。このプリンターは現在、リコーの沼津工場で試用されているという。

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