【特別企画】企業向けネットワークサービスガイド

2004年02月24日 23時52分更新

現在、企業ネットワークでは、ファイアウオールやIDSなどの技術を複合的に利用し、より強固なセキュリティを確保することが求められている。ソフトバンクBBの「ForitGate」シリーズは、ネットワークレベルとアプリケーションレベルの安全性を総合的に提供してくれる新たなソリューションといえる。

複合的・統合的なセキュリティが求められる時代キュリティが求められる時代

従来、ネットワークのセキュリティ対策は、ファイアウォールや不正アクセスを検知するIDS、アンチウイルスソフトなど、いくつかのソリューションを複数のベンダーや製品にまたがって導入するのが一般的であった。ところが最近では、ファイアウォールとIDS/IDPを統合した製品など、機能面で複合化・統合化されたソリューションが数多く登場してきた。インターネット上の脅威が、例えばウイルスと不正アクセスを組み合わせた攻撃といったように高度化・複合化していく中で、その防御策においても各機能を連携させて、複合的でより強固なセキュリティを実現することが求められているのである。

ソフトバンクBBの「FortiGate」シリーズは、ファイアウォールやVPN、ウイルス対策やコンテンツフィルタリングといった機能を備えた統合型セキュリティアプライアンス製品である。帯域制御(シェーピング)のほか、ファイアウォールやIPSec-VPN、不正侵入検知・防御(IDS／IDP)といったネットワークレベルでのセキュリティ機能だけでなく、ウイルス対策やコンテンツフィルタリングといったアプリケーションレベルのセキュリティにも対応しているのが特徴だ。

独自開発のASICをベースに高いパフォーマンスを実現

「FortiGate」シリーズには、SOHOや小規模オフィス向けのモデルから、大規模なネットワーク向けの高機能モデルまで、全10機種がラインアップされている。なかでも、SOHOや小規模オフィス向けに投入された「FortiGate 60」は、本体価格230,000円と導入しやすい。独自開発のForti-ASICによるアーキテクチャで、ステートフル・インスペクションによるASICベースのファイアウォールを採用。従来のプロトコルベースの脅威に対しても、ファイアウォール機能でHTTP、FTP、POP3、SMTP、IMAPなど多彩なプロトコルに対応。ネットワークの入り口で高速かつリアルタイムにウィルスやワームを検出できる。これまでのソフトウェアベースのアンチウイルスゲートウェイとは異なり、ASICでスキャンを行うために回線速度にほとんど影響を与えないのも特徴で、「FortiGate 60」では、SOHOや小規模オフィス向けながら、ファイアウォールスループット70Mbps、VPNスループット20Mbps(3DES)という十分なパフォーマンスを実現。高速で強固なIPSec-VPN機能やハイパフォーマンスな侵入検知、DoS/DDoS攻撃の阻止、帯域幅を確保するためのトラフィックシェイピングなど多彩な機能を備えている。

導入支援コンサルティングや導入後のサポート体制も万全

また、アプリケーションレベルのセキュリティ機能にも注目だ。FortiResponse Networkからプッシュ配信されるウイルスデータベースのアップデート機能が内蔵され、最新ウイルスにも万全のバックアップ体制が確保されているほか、VPNトンネル内のデータのウイルススキャン機能も備えている。コンテンツ・フィルタリング機能も、URLのブラックリストとキーワード・フレーズの両方での検出で信頼性が高い。もちろん、日本語コンテンツのフィルタリングにも対応しているほか、各種プラグインに対するスクリプトフィルタリングも行える。

導入から設置・運用に関しても、1台で複合型脅威への対策を行えるだけでなく、トランスペアレントモードのサポートで、既存のファイアーウォール製品の前段、背後にアンチウイルス機器として簡単・低コストで設置できるのも魅力だ。ブラウザベースの管理画面が日本語なので操作も分かりやすい。実際に導入する場合には、ソフトバンクBBの導入支援コンサルティングサービスを受けられるほか、導入後には「FortiGateサポートセンター」での契約保守・障害対応サービスなど、万全のサポート体制が整えられているので安心だ。