(株)日本レジストリサービス(JPRS)と(株)インターネットイニシアティブ(IIJ)は2日、JP DNSのさらなる信頼性の向上を目的に、6組織が分担し運用しているJP DNSサーバー(a~f.dns.jp)のうち、JPRSが運用する“a.dns.jp”とIIJが運用する“d.dns.jp”のサービスにIP Anycast技術を導入したことを発表した。
IP Anycast技術とは、インターネット上のホストに対して個別に割り当てるIPアドレスを、ある機能やサービスに対して割り当てることにより、そのアドレスを複数のホストに担当させ、経路制御により負荷分散させることを可能にするための技術。これを使用することにより、たとえば東京と大阪で運用されている別々のサーバーに同じIPアドレスでアクセスするといったことが可能になる。
今回のJP DNSへのIP Anycast技術の導入は、JPRSなどが中心となって推進しているJP DNSの安定運用への取り組みの一環。これにより、.JPが持つ耐障害性やサービス品質の高さが以前にも増して向上したとしている。
