(株)日本レジストリサービス(JPRS)は21日、JPドメイン名がTLDとして世界で初めてIPv6に完全対応したと発表した。これは、JPドメイン名のネームサーバー(JP DNSサーバー)に付与されたIPv6アドレスがルートサーバーに登録され、インターネット上における通常の名前解決により参照可能となったことを示すもの。
IPv6はその期待の大きさの反面、移行がなかなか進まず言葉ばかりが先行していた印象が強かった。今回、IPv6をインターネット全体に広げるための2つの課題、IANAが管理しているルートサーバーに登録される各TLD(たとえば.JP)のネームサーバーアドレスとしてIPv6アドレスを登録すること、ルートサーバー自身にIPv6アドレスを付与してアクセス可能とすることのうち、最初の課題が解決されたことになる。
JPRSでは今後、IPv6によりインターネットが構成されるために必要となる最後の課題である“ルートサーバーへのIPv6によるアクセス可能化”に向け、インターネットコミュニティーとのいっそうの協力を進めるとしている。
