“RADEON 9100 IGP”を初めて搭載するモデル「ST61G4」 |
キューブ型ベアボーンPCとしては初めて“RADEON 9100 IGP”を搭載するモデルとして、発売前から話題になっていた「ST61G4」が本日Shuttleから登場した。オンボードインターフェイスも豊富な豪華モデルに仕上がっている。なお、同社からは同じくVGA機能を内蔵する“SiS661FX”を搭載した「SS56G」も発売されている。
内蔵VGA機能としてはハイクラスの“RADEON 9100 IGP”を採用するが、AGPスロットもしっかり装備している | 搭載するマザーボードは同社製の「FT61」というモデル。South Bridgeには“IXP150”を採用している |
現在、チップセットに“RADEON 9100 IGP”を採用する製品としては、マザーボード単体でもSapphire製「AXION 9100IGP」とASUSTeK製「P4R800-VM」しか販売されておらず、そんな中登場した今回の「ST61G4」はベアボーン形態とはいえ注目度は高い。
搭載するマザーボードは同社製の「FT61」というモデルで、South Bridgeには“IXP150”を採用している。拡張スロットの構成はAGP×1、PCI×1、DDR DIMM×2という一般的な仕様ながら、オンボードインターフェイスにはSilicon Image製チップによるSerial ATA RAIDコントローラやIEEE1394、6チャンネル対応サウンド、10/100Base-Tイーサネット機能と豊富に装備している。前面にUSB2.0×2、IEEE1394×1、オーディオ3端子、バックパネル部にはUSB2.0×2とS/PDIF入出力の各端子を備える。
Athlon 64対応キューブ型ベアボーン「SN85G4」も240Wという比較的容量の多いものを採用していたが、それを上回る250W仕様 | カードリーダ/ライタを標準で装備しているため3.5インチベイはシャドウが1基のみとなる |
筐体は、フロントのミラー加工が特徴的な同社のAthlon 64対応キューブ型ベアボーン「SN85G4」とほとんど同じと思えるものだが、カラーリングはアルミが強調されたシルバーとなっている。またフロント部分に6in1(メモリースティック/MMC/SDメモリーカード/スマートメディア/コンパクトフラッシュ)に対応したカードリーダ/ライタを標準で装備している点も同じだ。
さらにこの製品は、搭載電源にキューブ型ベアボーンではめずらしい250Wを使用している点も見逃せない。前述のAthlon 64対応キューブ型ベアボーン「SN85G4」も240Wという比較的容量の多いものを採用していたが、今回の「ST61G4」はそれを上回るものとなっている。価格はOVERTOPで4万3667円、アークで4万3980円で販売中だ。
“SiS661FX”を搭載した「SS56G」 |
一方の“SiS661FX”を搭載した「SS56G」は先に紹介した「ST61G4」と比べると少々地味な印象。組み合わされるSouth Bridgeも最新のSerial ATA RAIDをサポートする“SiS964”ではない旧型の“963L”を採用している。
外観は、フロントパネルに水色のラインが入った白を基調としたもの。オンボードインターフェイスにはIEEE1394や6チャンネル対応サウンド、10/100Base-Tイーサネット機能などを搭載している。FSB800のPentium 4に対応した安価なキューブ型ベアボーンとして、選択肢にいれるのは有りかもしれない。価格はOVERTOPで3万1762円、アークで3万1980円となっている。
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