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カシオ、新ブランド“CASSIOPEIA PRO(カシオペア プロ)”と携帯可能な小型プロジェクター/書画カメラを発表

2003年10月15日 19時37分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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カシオ計算機(株)は15日、都内で記者会見を開催し、同社として初となるデータプロジェクター2製品と紙や立体物を映し出す書画カメラ1製品を、“CASSIOPEIA PRO(カシオペア プロ)”ブランドとして企業や教育市場向けに販売すると発表した。価格と発売時期は、モバイルプロジェクター『XJ-350』が43万8000円(12月発売予定)、より高輝度でAF機能と自動台形ゆがみ補正機能を持つモバイルプロジェクター『XJ-450』が56万8000円(2004年2月発売予定)、400万画素CCD搭載の書画カメラ『YC-400』が25万8000円(2004年2月発売予定)。

モバイルプロジェクター『XJ-450』(奥)と『XJ-350』 書画カメラ『YC-400』
モバイルプロジェクター『XJ-450』(奥)と『XJ-350』書画カメラ『YC-400』

カシオのコアコンピタンスを生かして
小型のデータプロジェクター市場に打って出る!

代表取締役 社長の樫尾和雄氏 取締役 開発部長の高須 正氏
代表取締役 社長の樫尾和雄氏取締役 開発部長の高須 正氏

会見場には、代表取締役 社長の樫尾和雄氏、常務取締役 営業本部長の鈴木洋三氏、取締役 開発部長の高須 正氏らが出席し、プロジェクター市場に参入する背景などを説明した。樫尾氏は「カシオのコアコンピタンス(自社の独自技術)である、LSI開発/光学設計/精密実装などの技術を生かせるので、小型のモバイル用プロジェクター市場への参入を決めた。従来は明るさと本体サイズはトレードオフの関係だったが、カシオの技術で明るさを落とさず(2000ルーメン以上)に小型化を果たした。これは明るい部屋でもライトを落とさずに十分見える。さらに、光学2倍ズームレンズ搭載により会議室など限られた空間でも大画面の表示が可能だ」と製品に対する自信のほどを覗かせた。

カシオの広報担当者がXJ-450を手に持っているところ XJ-350の背面
カシオの広報担当者がXJ-450を手に持っているところXJ-350の背面。入力端子などはXJ-450と共通

今回発表されたデータプロジェクターは、A5ファイルサイズ(幅約230×奥行き171×高さ55mm/約1.8kg)で輝度2200ルーメンの実現するXJ-350と、B5ファイルサイズ(幅約278×奥行き194×高さ64mm/約2.4kg)で2800ルーメンのXJ-450の2製品で、どちらもシリコン上に角度制御できる微細な鏡面を並べた米テキサス・インスツルメンツ(TI)社の“DLP(Digital Light Processing)”方式を採用する。光学2倍ズーム表示が可能で、表示解像度は最大XGA(1024×768ドット)もしくはUXGA(1600×1200ドット)の縮小表示に対応する。

小さな本体で高輝度と光学2倍ズームを実現するために、カシオでは光学系と光源に独自の“IMC(Inverse Meniscus Condenser lens)方式”“ACR(Acornic Reflector)方式”を採用したという。従来は小型筺体に収まる小さな光源の光を拡張してレンズに入射するために凸レンズを用いる。この際に凸レンズの表面で反射する不要な光線を遮断する遮蔽板を設置する必要があるが、遮蔽板は必要な光の一部も遮蔽するため輝度には限界があった。IMC方式は、凹レンズを用いることで不要な反射光をレンズ以外の方向へ導き、遮蔽板を不要にしてより多くの光をレンズに集めることができるようになったという。

ACR方式は、光源ランプの特性(ランプを構成するガラス部分が凸レンズの役目を果たす、など)に合わせて集光効率を従来より30%向上した非球面形状の反射板(リフレクター)を採用するもの。

縦横のラインを表示して位相差を検知しているところ
縦横のラインを表示して位相差を検知しているところ。最初は左の画面が表示されるが、数秒後には右のような自動的に台形ゆがみが補正される

XJ-450では、縦横の複数ラインを投影/検知して位相差を識別することで上下左右方向への台形ゆがみを自動補正する機能(XJ-350では上下のゆがみのみ自動補正)と、AF(オートフォーカス)センサーを搭載。設置場所を変更したあとでも、調整の手間が軽減される。

主な特徴は、光源に250W(XJ-350は200W)の高圧水銀ランプを採用し、台形補正機能は上下左右とも±30度まで自動補正可能(XJ-350は左右のみ±8度までの手動補正)、AF機能を搭載(XJ-350はマニュアルフォーカス)。最短投影距離は80cmで、60インチの投影距離は1.6~3.2m、100インチでは2.7~5.4m程度、最大300インチ相当までの拡大表示が可能。投映レンズは光学2倍ズームで、映像表示素子は0.7インチXGAのDMD(Digital Micromirror Device)。表示色数は1677万色。走査周波数は水平15~92kHz、垂直50~85Hz。映像入力信号はアナログRGB(ミニD-Sub15ピン)のほか、S-Video/コンポジット(NTSC/PAL対応)に対応。音声はステレオミニジャック端子を備え、本体スピーカーからモノラル出力(1W)が可能。

YC-400を閉じたところ
YC-400を閉じたところ。小型軽量のノートパソコンのような風貌になる

同時に発表された“マルチPJカメラシステム”YC-400は、400万画素デジタルカメラを専用スタンドに取り付けた映像入力装置(いわゆる“書画カメラ”)。表示解像度は最大XGA。モバイルプロジェクターとセットで持ち運べるように、折りたたむとB5ファイルサイズになる(重さは約1.6kg)。USB端子でパソコン(Windows 98 SE/Me/2000/XP)と接続すると、入力映像のゆがみ補正や余白部分のトリミングなどを自動的に行なう“自動アジャスト機能”を搭載する(付属ソフトウェアで実行)。

“自動アジャスト機能”の動作
“自動アジャスト機能”の動作。最初はカメラの映像が縮小表示されて輪郭を抽出。同時にゆがみを補正する。その結果、右のように

カメラ部は下向きだけでなく90度前方に向けてホワイトボードに記入した文字/文章を写すことも可能。撮像素子は1/2.5インチ有効400万(総423万)画素CCDで、書画カメラモード(下向き)では最大1.8倍、ボードカメラ(前方を向けた)モードでは最大3倍の光学ズームと最大7.5倍のデジタルズームが可能。撮影可能距離は書画カメラモード時が31cm(固定)で、ボードカメラ時は40cm以上となる。シャッタースピードや絞り、ホワイトバランスなどは自動設定のみ。

本体サイズは、使用時が幅約327×奥行き267×高さ385mm、収納時は幅約168×奥行き285×高さ43mm、重量は約1.6kg。

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