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Mobile Pentium 4-Mに対応するというMini-ITXマザーボード「LV-670M」 |
先日Pentium 4に対応した初のMini-ITXマザーボード「LV-670」がCommellから発売されたが、今度はMobile Pentium 4-Mに対応するというMini-ITXマザーボード「LV-670M」が登場した。もちろん自作PCパーツ市場において、ノート用CPU対応をうたうマザーが単体で発売されるのは今回が初めてとなる。
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マザーと共に販売が再開した「Mobile Pentium 4-M」 | “Enhanced Intel SpeedStepテクノロジ”採用という記載が確認できる |
そもそもMobile Pentium 4-Mというのは、2002年3月に発表されたIntelのノートPC向けのCPUで、当時秋葉原の一部ショップでも販売されたことがある。0.13μmプロセスで製造され、FSB400MHz、L2キャッシュ512KBなどといった仕様に加え“Enhanced Intel SpeedStepテクノロジ”を採用しているのが特徴となっている。
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CPUソケットやマニュアルには、Socket479と記載されている | 裏面も使用し効率良くチップが配置されている | |
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外観は先に発売された「LV-670」(左)とかなり似ている | チップセットは“i845GV”を採用し対応メモリはPC2700(DDR333)DDR SDRAMとなっている |
さて肝心のマザーボード「LV-670M」だが、外観は先に発売された「LV-670」とかなり似ている。チップセットも同じ“i845GV”を採用し対応メモリもPC2700(DDR333)DDR SDRAMとなっている。拡張スロットの構成もPCI×1、DIMM×1(1GBまで搭載可能)となりオンボードインターフェイスにはチップセット内蔵のVGA機能のほか、10/100Baseイーサネット、IEEE1394、サウンドと装備している。なお基板上に装備しているCPUソケットやマニュアルには、Socket479と書かれておりMobile Pentium 4-MのSocket478と1ピンことなるが、そのあたりは不明となっている。
またIntelのサイトによるとMobile Pentium 4-Mがサポートするチップセットは“i852GM”と“i845MP”、“i845MZ”の3つとされており、当然ながら今回「LV-670M」が搭載するデスクトップ向けの“i845GV”は入っていない。単体の製品として市場に登場したからには動作はするのだろうが、もし使用するならばある程度考慮したほうが良いだろう。
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別売りのMobile Pentium 4-M用CPUクーラー | 接地部分の高さが足りないため通常販売されているPentium 4用のものでは駄目 |
いくつか不明な点は多いが、それでも低消費電力のMobile Pentium 4-Mが自作できるようになったのはユーザーにとってはうれしいところだ。従来のデスクトップ向けの構成と比較するとやはり価格的には高くつくが、これらMobile向けパーツを使用したPCは新たな自作
市場を生み出す可能性はあるだろう。価格はOVERTOPで2万3762円、スーパーコムサテライトとコムサテライト3号店で2万4800円となっておりコムサテライト3号店ではCPUも販売している。価格は「Mobile Pentium 4-M 2.4GHz」が3万2780円、「Mobile Pentium 4-M 2.2GHz」が2万7480円となっている。
なお、マザーと同時にMobile Pentium 4-M専用のCPUクーラーも販売されている。ノーブランドの製品で、価格はコムサテライト3号店で2480円だ。これは、Mobile Pentium 4-Mのパッケージ版にCPUクーラーが付属しないためで、通常販売されているPentium 4用のものでは、接地部分の高さが足りないためということだ。詳細は、購入時に確認したほうがよいだろう。
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