このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

液晶マルチメディアモニター Crisia LL-M17W1/LL-M15X1

液晶マルチメディアモニター Crisia LL-M17W1/LL-M15X1

2003年07月31日 19時35分更新

文● 松本 俊哉

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

デスクトップにTVを表示する
ピクチャー・イン・ピクチャー

背面のキャリングハンドル
写真5 本体上部にはキャリングハンドルが用意され、気分次第で設置場所を変えることもできる。

 PC用モニタとしては、LL-M17W1が最大1280×768ドット、LL-M15X1が最大1024×768ドットの表示解像度で、最近の液晶モニタのトレンドでもある光沢のある保護パネルが貼り付けられている。デスクトップ表示とTV表示ではそれぞれで独立した明るさ/色補正が可能で、デジタルカメラやスキャナ、プリンタなどの入出力デバイス使用時に重宝する「sRGB」と「ICCプロファイル」の2種類のカラーマネジメントに対応する。

ACアダプタ&リモコン
写真5 電源は外付けACアダプタを使用。リモコンは本体と同色でまとめられている。「ピクチャー・イン・ピクチャー」や「静止」は重宝するだろう。

 特に便利なのはLL-M17W1のみが搭載している「ピクチャー・イン・ピクチャー(PIP)機能」で、デスクトップを表示しつつTVの画面を小さく映し出すことができる。Webを見ながら、あるいはゲームをしながらでもTV観賞が可能で、気になる番組やシーンが始まったらリモコンでTV全画面表示に切り替えればいい。PCとTVが別々に設置されている部屋では、TVに目を移すたびに首や体をひねらなければならないが、PIP機能がある本機ならそんなストレスとは無縁だ。しかも、この子画面はPCでの作業の邪魔にならないように位置を動かしたり、サイズを3段階(80×60/160×120/320×240ドット)に変えることもできる。

 もう1つユニークな機能として、LL-M17W1のリモコンの「静止」ボタンについても触れておきたい。TV観賞中にこのボタンを押すと、音声はリアルタイムで流れ続けるが、映像は押した瞬間のままで静止する。静止画をPCに取り込んだり、停止後の映像を蓄積して、後から再生して見直す機能はないが、このボタンを上手く使えば番組観覧やプレゼント懸賞への応募、料理番組のレシピなどを書き留める際に絶大な威力を発揮するだろう。


 市場が拡大し、ユーザーの嗜好が細分化されている現在、記録型DVDドライブとMPEG-2エンコーダ搭載によるオリジナルDVDの作成や静音化など、PC本体が単なるマシンスペックの競争から付加価値での勝負に場を移したように、PC用モニタにもプラスアルファが求められる時期に差し掛かりつつある。シャープのCrisiaシリーズは、そんな時代を先取りした液晶モニタのひとつだ。


LL-M17W1/LL-M15X1の主なスペック
製品名 LL-M17W1 LL-M15X1
解像度 ワイド17インチ(最大1280×768ドット/1619万色) 15インチ(最大1024×768ドット/1619万色)
コントラスト比 600:1 350:1
視野角 水平170度/垂直170度 水平160度/垂直135度
応答速度 25ms 25ms
チルト 上20度/下5度 上20度/下5度
高画質化回路 4ラインY/C分離、高画質IP変換、CTI画質補正、DNR 4ラインY/C分離
インターフェイス アナログRGB入力、ライン入力、ビデオ入力1(コンポジット、S-Video、ステレオ)、ビデオ入力2(コンポジット、D1、ステレオ)、アンテナ入力 アナログRGB入力、ライン入力、ビデオ入力(コンポジット、S-Video、ステレオ)、アンテナ入力
マウント VESA規格準拠フリーマウント対応(100mmピッチ) VESA規格準拠フリーマウント対応(75mmピッチ)
サイズ 432(W)×184(D)×373(H)mm 359(W)×184(D)×373(H)mm
重量 約5.9kg(本体)/約5kg(液晶モニタ部のみ) 約4.4kg(本体)/約3.4kg(液晶モニタ部のみ)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン