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NEC、光ドライブ内蔵薄型ノート“LaVie L”と水冷デスクトップ“VALUESTAR TX”に新モデルを発売

2003年09月04日 16時48分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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日本電気(株)とNECパーソナルプロダクツ(株)は4日、光ドライブ内蔵の薄型A4ノートパソコン“LaVie L”の低価格エントリーモデル『LaVie L LL530/7A』、およびCPUの冷却機構に水冷方式を採用した静音デスクトップパソコン“VALUESTAR TX”にCPU強化モデル『VALUESTAR TX VX900/7F』『同 VX100/7F』を追加、9月中旬に発売を開始すると発表した。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格はLL530/7Aが14万円前後、VX900/7Fが40万円前後、VX100/7Fは25万円前後。

本体色を明るいシルバーに
“スーパーシャインビュー液晶”を採用

『LaVie L LL530/7A』
『LaVie L LL530/7A』

LaVie L LL530/7Aは、同社が“パーソナル向け商品”に位置づける薄型A4ノートパソコン。本体カラーを従来より明るいシルバーに変更、レガシーポート(シリアル/パラレルポート)を省略した、“シンプル/カジュアル/ライト”がコンセプトの新筺体を採用したという。CPUはモバイルAthlonXP-M 1800+、チップセットは台湾Silicon Integrated Systems社のSiS740/SiS962Lで、メモリーはPC2100対応DDR SDRAMを標準256MB(最大768MB)搭載。HDDは40GB(UltraATA/100接続)、光メディアドライブはCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ(CD-R24倍速/CD-RW10倍速/CD24倍速/DVD8倍速)を内蔵する。FDDはオプション(USB接続の外付けタイプ)。

液晶ディスプレーは14.1インチXGA(1677万色表示)で、従来より輝度を約20%(200cd/m2→240cd/m2)向上し、映り込みは低減したという“スーパーシャインビュー”液晶パネルを採用。グラフィックスアクセラレーターはチップセット内蔵機能を利用し、ビデオメモリーはメインメモリーのうち標準32MB/最大64MBを共用。

ネットワーク機能は10/100BASE-TX対応EthernetポートとV.90対応56kbpsモデムを内蔵。拡張スロットはPCカード(TypeII×1、CardBus対応)、インターフェースはUSB 2.0×3/IEEE 1394×1/アナログRGB/オーディオ入出力など。

バッテリーはニッケル水素タイプで、駆動時間は約1.5時間。消費電力は標準で約26W(最大では約60W)。本体サイズと重量は、幅330×奥行き268×高さ35.0mm/約3.1kg。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1で、光センサー方式のUSBマウスを標準添付する。本体サイズと重量は幅330×奥行き268×高さ35.0mm/約3.1kg。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1。

なお、同社の直販サイト“121@Store”では同等のウェブ直販モデル『LaVie G タイプL』が発売されている。こちらはCPUをAthlon XP-M 1800+のほか同 2200+(Bartonコア採用)、HDDを40GBまたは60GB、メモリー搭載量(最大768MB)、付属マウスや外付けFDDの有無などを選択可能。

静音設計を追及!
a/b/gトリプル対応の無線LAN内蔵

『VALUESTAR TX VX900/7F』
『VALUESTAR TX VX900/7F』

同社が“ニュースタイルサーバ”と位置付ける、水冷機構を採用したミニタワー型デスクトップ“VALUESTAR TX”は、上位下位2モデルのCPUを高速化。同時に水冷機構を改良することでCPU高負荷での静音性能も向上したという(従来機種の待機時と同レベル)。下位機種ではファンレスのグラフィックスアクセラレーターカード(RADEON 9600SE)を採用することで、CPU高負荷時でも30dB以下を実現。

また、家庭にも普及が進む無線LANに対応し、IEEE 802.11a/b/gの3種類をサポートする無線LANアダプターを標準搭載。アンテナを本体に内蔵するほか、外部アンテナも標準搭載し、無線LANアクセスポイントの設置場所によらず電波状況を向上できる。さらに、ネットワーク管理ソフトとして、ネットワーク上のリモートマシンからサーバー(VALUESTAR TX)を休止/スタンバイ状態へ移行および復帰が可能なほか、サーバーからクライアントマシンの電源管理も行なえる『ネットコーディネータ』をプレインストールする。

主なスペックは、CPUが上位機種VX900/7FがPentium 4-3.2GHz、下位機種VX100/7Fが同-2.60CGHz(いずれもFSB800MHz)、メモリーはPC2700対応DDR SDRAMを標準512MB/最大2GB搭載。HDDは上位機種が300GB、下位機種が250GBで、光メディアドライブはどちらもDVDマルチプラスドライブ(DVD-RAM3倍速/DVD+RW2.4倍速/DVD+R4倍速/DVD-R4倍速/DVD-RW2倍速/CD-R24倍速/CD-RW12倍速/CD32倍速/DVD12倍速)を内蔵する。

グラフィックスアクセラレーターは、上位機種がRADEON 9800(ファン付き)、下位機種はRADEON 9600SE(ファンレス)のAGPカードを標準装備。CPUの高速化とグラフィックスアクセラレーターの変更により、3Dグラフィックス描画機能が向上し、“FinalFantasy XIベンチーマークテスト”で約6200(従来は約5300)/約4700(約4200、いずれも同社調べ)に向上したという。

両機種ともハードウェアMPEG-2エンコード/デコード機能搭載のTVチューナーキャプチャーカードを標準搭載。これはゴーストリデューサー/3D Y/C分離/タイムベースコレクターなどの高画質化機能を持つほか、録画した映像をネットワーク上のリモートマシンから再生表示するクライアントソフト『SmartVision/SERVER』『同/PLAYER』をプレインストールする。

ネットワーク機能は、チップセットに直結するギガビットネットワーク専用ポート“CSA(Communication Streaming Architecture)”接続の10/100/1000BASE-T対応Ethernet、無線LAN、およびK56flex&V.90対応56kbpsファクスモデムを搭載。

本体前面下部には、AV入力端子を備えるほか、新たにSDメモリーカードとメモリースティック(メモリースティックPRO含む)対応のデュアルメモリースロットを内蔵する。そのほかのインターフェースは、USB 2.0×5(上位機種の付属液晶ディスプレー側にはさらにUSB 2.0×4)/IEEE 1394×2/パラレル/シリアル/PS/2×2、など。

本体サイズと重量は、幅194×奥行き392×高さ390mm/約16kg。消費電力は上位機種が約123W(標準)/297W(最大)、下位機種が約81W/251W。プレインストールOSはWindows XP Professional SP1。上位機種には17インチSXGA(1280×1024ドット)表示でデジタル接続の17インチTFT液晶ディスプレーが付属する。液晶ディスプレーのサイズと重量は、幅397.3×奥行き208.6×高さ402.5mm/約6.0kg。消費電力は約55W。

なお、直販サイト“121@Store”では同等のウェブ直販モデル『VALUESTAR G タイプTX』が発売されている。こちらはメモリー容量を256MB~2GBまで、HDDを120GB~300GB(2台内蔵も可能で最大600GB)、光ドライブ、付属液晶ディスプレーを変更可能なほか、無線LANやTVチューナーカードの有無を選択可能。

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