日本オラクル(株)は30日、技術者認定制度“ORACLE MASTER”の体系を変更し、米オラクル社の認定制度“Oracle Certified Program”と互換のものにすると発表した。
“ORACLE MASTER”は、SQLの基礎知識やOracleデータベース製品の基礎知識を持つ人に与えられる“ORACLE MASTER Silver”、“ORACLE MASTER Silver”の知識に加え、データベースの管理知識やPL/SQLの知識を認定した“ORACLE MASTER Gold”、“ORACLE MASTER Gold”の知識に加えて高度なデータベース管理知識やパフォーマンスチューニングの知識を認定した“ORACLE MASTER Platinum”といったデータベース関連の認定資格と、アプリケーションサーバー『Oracle9i Application Server』の知識を認定する“ORACLE MASTER Gold Oracle9i Application Server”、開発ツール『Oracle Forms』による基本的な業務アプリケーション開発スキルを認定する“ORACLE MASTER E-Developer”、『Oracle Forms』による実用的なアプリケーション開発スキルを認定する“Oracle Certified Developer”、Linux上でのOracleデータベースシステム構築スキルを認定する“ORACLE MASTER Linux+”などの認定資格で構成されている。認定資格制度はもともと日本で1994年から開始され、延べ9万4000人程度の資格取得者がいるという。
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現在の“ORACLE MASTER”技術者認定制度の体系。“ORACLE MASTER Silver”を基礎に、データベースやアプリケーションサーバ、アプリケーション開発、Linuxデータベースの認定が行なわれている |
今回の変更は、データベース関連の認定制度を米オラクルの“Oracle Certified Program”互換にし、エンジニアの国際的な競争力を高めること、また、実務のスキルを実態にあわせて評価することを目的に行なわれる。具体的には、“ORACLE MASTER Silver”認定にデータベース管理知識を問う試験を追加するほか、PL/SQLの知識を問う科目を“ORACLE MASTER E-Developer”に移す、“ORACLE MASTER Platinum”の試験はLinux上でのデータベースのパフォーマンスチューニングなどの実技試験になるといった変更が加えられる。これにより、“ORACLE MASTER Silver”は米オラクルの“Oracle Sertified Associate”と、“ORACLE MASTER Gold”は“Oracle Certified Professional”と、“ORACLE MASTER Platinum”は“Oracle Certified Professional”と共通の知識を認定された互換性のあるものとなる。
また、“ORACLE MASTER Gold Oracle9i Application Server”、“ORACLE MASTER E-Developer”、“ORACLE MASTER Linux+”はそれぞれ“ORACLE MASTER Silver Oracle9i Application Server”、“ORACLE MASTER Silver Oracle9i PL/SQL”、“ORACLE MASTER Silver Oracle9i Linux+”に変更される予定だ。また、既存の“ORACLE MASTER Silver”に相当する試験の合格者には、認定資格は与えられないが、“Oracle Silver Fellow”の合格証が与えられるという。
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改正後の資格体系。データベース、アプリケーション開発、Linuxデータベース、アプリケーションサーバそれぞれの認定試験に共通する科目に合格すると、“Oracle Silver Fellow”として、各専門資格の取得を目指すことが可能になる |
“ORACLE MASTER Silver Oracle9i Linux+”を除く新しい“ORACLE MASTER”認定試験は10月1日に開始される。“ORACLE MASTER Silver Oracle9i Linux+”は10月以降にグローバルな認定制度として開始される予定。各認定資格取得に必要な試験の受験料はこれまでと変わらず1科目1万5000円で、日本オラクルの直営会場およびアール・プロメトリック(株)の公認試験会場で受験できる。
なお、既存の認定資格取得者は10月以降も資格を利用することが認められることになるという。
