【LinuxWorld Expo/Tokyo 2003レポート Vol.4】『NetVault 7』/『VERITAS Foundation Suite/NetBackup』
2003年05月23日 19時36分更新
Linux対応のストレージ関連ソリューションでは、バックボーン・ソフトウェア(株)が2年ぶりの新製品となるバックアップソフト『NetVault 7』を、ベリタスソフトウェアが本格的にLinux対応したストレージ仮想化ソフト『VERITAS Foundation Suite』を展示していた。
仮想テープドライブ/豊富な対応ミドルウェアもある『NetVault 7』
『NetVault 7』は、21日に発売されたばかりのバックアップソフト。旧バージョンの『NetVault 6.5』から約2年ぶりのリリースとなる。大きな特徴は、ディスクドライブに仮想的なテープライブラリ機能を持たせる『仮想テープライブラリ』機能を強化し、これまではファイルシステム単位でのバックアップだったものを、RAWデバイス単位でバックアップするようにしたことで、WindowsマシンとLinuxマシンで仮想テープライブラリを共有できるようになったことなどだ。
『NetVault 7』の仮想テープライブラリ機能。WindowsサーバとLinuxサーバで仮想テープドライブを共有できるようになった |
米EMCのストレージ。下がファイバチャンネル接続、上は通常のATAドライブ。 |
同社セールスマネージャの大越大造氏によると、「最近はファイバチャネル接続のディスクに通常のデータを格納し、定期的なバックアップをATAのRAIDにとる、テープドライブはアーカイブに利用するという方が多いですが、バージョンの管理や世代管理などはテープのほうがわかりやすいので、仮想テープライブラリ機能をそういった形で使ってもらえれば」とのことだ。
マルチプラットフォームに対応したデータセンター向けソリューション『VERITAS Foundation Suite』
3月に本格的なLinux参入を発表したベリタスソフトウェア(株)は、ストレージ管理ソフト『VERITAS Foundation Suite』や、バックアップソフト『VERITAS NetBackup』の展示などを行なっていた
『VERITAS Foundation Suite』の管理インターフェイス『VERITAS Enteerprise Administratet |
『VERITAS NetBackup』 |
同社マーケティング本部ソリューションマーケティング部長の鳴海敦氏によると、「基本的に我々の製品はUNIX、Windows、Linuxを統合して管理できるのが特徴」とのこと。
『VERITAS Foundation Suite』および『VERITAS NetBackup』が現在のところ対応しているディストリビューションはRed Hat Linux Advanced Server 2.1のみとなる。