レッドハット(株)は、ネットワーク経由でのアップデートサービス“Red Hat Enterprise Network”のサービスを拡充し、LAN内にアップデートシステムを構築できるソリューション“Red Hat Enterprise Network Proxy/Satellite”の提供を開始した。
“Red Hat Enterprise Network”は、企業システム向けディストリビューション『Red Hat Enterprise Linux』シリーズ向けに、インターネット経由でレッドハット(株)のサーバにシステム情報を送信、適切なアップデートパッケージやパッチの提供を受けるというもの。一般ユーザー向けの“Red Hat Network”と異なり、複数のサーバをまとめて管理できるのが特徴だ。一方、管理対象サーバの台数が多い場合、一度に多数のサーバがパッチ提供を受けるためネットワークトラフィックが増大する問題や、システム構成情報を外部に送信するため、セキュリティ上の問題があった。
新たに提供される“Red Hat Enterprise Network Proxy/Satellite”は、アップデートのシステムをLAN内に構築することで、インターネット上のトラフィックを削減可能にするというもの。“Red Hat Enterprise Networok Proxy”は、アップデートコンポーネントをLAN内のサーバにキャッシュし、管理対象サーバはLAN内のキャッシュサーバからアップデートコンポーネントをダウンロードする。
また“Red Hat Enterprise Network Satellite”は、アップデートコンポーネントだけでなく、管理対象サーバのシステム情報データベースもローカルに設置するもので、管理対象サーバを外部に接続する必要がなくなり、ネットワーク帯域を節約できると同時にセキュリティの向上がはかれるという。
両サービスの価格はそれぞれ以下のとおり。
- “Red Hat Enterprise Networok Proxy”……150万円(1年間の使用権とサポート込み)
- “Red Hat Enterprise Network Satellite”……300万円(1年間の使用権とサポート込み)
いずれもシステム構築はレッドハットのコンサルティングサービス“プロフェッショナルサービス”を通じて行なわれる。システム構築価格は個別見積もりとなる。