(株)SRAは、PostgreSQLをWindowsに移植した製品『PowerGres』のベータ版を公開した。
『PowerGres』は、PostgreSQL 7.3.1をベースに開発された製品。Windows上でパフォーマンスを上げるため、通常のPostgreSQLのようにユーザーごとに新しいプロセスを立ち上げるのではなく、スレッドを立ち上げるようになっているという。『PowerGres』では、データベースの設定や管理はGUIから行なうことができる。データベースユーザーの登録やデータベースの作成などはコマンドプロンプトから行なう必要がある。
『PowerGres』サーバマネージャ。データベースディレクトリの位置設定やデーモン起動設定、バックアップ/リストア設定などを行なう。 | 『PowerGres』データベース基本設定。同時接続ユーザー数やメモリサイズなどの基本設定を行なう。 |
今回公開されたのは、『PowerGres 1.0β1』で、最大ユーザー数が50ユーザーに制限される、ユーザー定義関数がC、SQL、PL/pgSQLに限定される、UNIXドメインソケットがサポートされないなどの制限がある。動作環境は以下のとおり。
- 対応OS……Windows 2000 SP2以降、Windows XP
- CPU……Pentium互換(300MHz以上推奨)
- HDD……100MB以上
- メモリ……128MB以上(256MB以上推奨)
ダウンロードは同社のWebページを通じて行なう。試用期間は30日間。ベータ版には『PowerGres』本体のほか、PDFマニュアルが添付されている。試用中のバグレポートはバグレポートページを通じて報告することができる。なお、製品版は3月に4万8000円でリリースされる予定だ。