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SRA、『PostgreSQL』ベースの新製品『PowerGres on Linux』と『PowerGres Plus』を9月に発売

2003年08月07日 19時45分更新

文● 編集部 小板謙次

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(株)SRAは7日、オープンソースデータベースソフトの『PostgreSQL 7.3.4』にビジュアル管理ツールをパッケージ化した『PowerGres on Linux』とLinux用エンタープライズ版『PowerGres Plus』を9月に販売開始すると発表。同2製品に関する説明会を都内で開催した。

ネットワーク&サービスカンパニー オープンソースソリューション部長の林香氏
ネットワーク&サービスカンパニー オープンソースソリューション部長の林香氏

同社は今回の2製品の登場によりWindows版PowerGresと合わせて“PowerGresファミリ”として販売展開を行なっていくが、ネットワーク&サービスカンパニー オープンソースソリューション部長の林香氏はサポート体制について言及、「インシデント制限がなく、これまでリクエストがありながら実現できなかった電話による対応に関しても(インストールの無償サポート以外)対応していく。そして大きいのが年間サポートなどに入っていただくとバージョンアップが無償で行えるという点」と説明した。ちなみに、営業戦略については4月に出荷したWindows版はこれまで2000件のダウンロード実績、個別販売では200の実績があるが、メーカー、大手ベンダー、ISVとアライアンスを組む形のビジネス展開により2005年には20億円の売上を目指していると話した。



製品のサポート内容と価格
製品のサポート内容
オープンソースサポートグループ主任の稲葉香理氏
オープンソースサポートグループ主任の稲葉香理氏

次に、オープンソースサポートグループ主任の稲葉香理氏が、3製品の棲み分けについて説明した。それによると従来のWindows版PowerGresは同時接続台数が50以下という制限があるため数GB規模、Linux版はレッドハットの3製品(7.3、8、9)に対応し数十GBぐらいに適正がおかれるのではないかと予想。また『PowerGres Plus』に関してはTurbolinuxのエンタープライズサーバー、Red Hadのエンタープライズサーバーとして非常に大きなデータが扱えると考えていると話した。



PowerGres on Linux
『PowerGres on Linux』

『PowerGress on Linux』は『PostgreSQL 7.3.4』をベースに作成されている。設定の部分でオリジナルのPostgreSQL 7.3.4に手が加えられているが、大きな特徴はウェブ管理ツールを新たに同梱した点だ。もともとサードパーティーのウェブ管理ツールというのは存在したが、今回はそれらにも無い機能を付け加えたという。注目はデータベースの監視ができる部分。テーブルやインデックスのディスク使用量の情報閲覧ができるようになっている。データベースを指定して表示ボタンを押すと、そのデータベースのテーブルなどの一覧が表示され、そのテーブルが使っている容量などが簡単に確認できる。この管理ツールはオープンソースソフトウェアとして公開することも考えている」。サポートは、インストールサポート、製品保守、インストールから管理ツールの使い方、障害対応、マニュアルレベルの問い合わせにも対応する年間サポート(8万円を予定)、データベース設計やチューニングまでを含めたサポート&保守といった4種類が用意されている。基本的な仕様は、データベースに制限はなく、テーブルサイズは64TB(テラバイト)、同時接続ユーザー数にも制限はない。対応OSと動作環境はTurbolinux Enterprise Serevr powered by UnitedLinux、Turbolinux 8 Sever、Red Hat 9.0、Red Hat 8.0、Red Hat 7.3、Intelの32bit CPU(300MHz以上推奨)、メモリー128MB(256MB以上推奨)、HDD100MBの空き領域となっている。



PowerGres Plus
『PowerGres Plus』

また、『PowerGres Plus Ver.1.0』はPostgreSQLに富士通(株)のストレージマネージャーの技術を組み入れた製品。これまでPostgreSQLはテーブルやインデックスを別々に配置することができなかったが、それが可能になりディスクの有効活用ができるようになったこと、メディア障害に対応した点が大きい。また、PostgreSQLにはJDBCドライバーが公開されているが、今回の『PowerGres Plus Ver.1.0』はJ2EEに対応したJDBCドライバーも同梱している。



『PowerGres Plus Ver.1.0』
APIレベルでは基本的に一緒だが、J2EEのJDBCが追加。エンジン部分はでPostgreSQLが利用されており、ストレージマネージャーの部分が変更されている

下の図はメディア障害の対応が、『PowerGress Plus Ver.1.0』とオリジナルのPostgreSQLでどう違うかを説明する図。ある時点でデータベースのバックアップを行なう、そしてバックアップがとれたとして、その後データの削除や更新など変更が加えられたとする。途中で障害が発生した場合、PostgreSQLは最後のバックアップをとった時点の状態までしかバックアップが残っていない、『PowerGress Plus Ver.1.0』は障害発生の直前まで残す機能が備わっている。

メディア障害の対応が、『PowerGress Plus Ver.1.0』とオリジナルのPostgreSQLでどう違うかを説明する図
メディア障害の対応が、『PowerGres Plus Ver.1.0』とオリジナルのPostgreSQLでどう違うかを説明する図

またPostgreSQLでは追記型のデータベース構造となっており、例えばあるデータを更新すると、直接その部分を書き換えるのではなく不要領域であるとフラグをたて、実際には新しくデータが追加されている状態。そのためバキュームという操作を行なって実際にテーブル領域を詰めたり、不要な領域を採用可能にする必要がある。しかし『PowerGres Plus Ver.1.0』では直接データが書き換わるためにバキュームという操作がいっさい不要だ

バキュームが不要
『PowerGres Plus Ver.1.0』では直接データが書き換わるためにバキュームという操作がいっさい不要だ

基本的な仕様はデータベースサイズに制限はなく、テーブルサイズは最大16TB(テラバイト)、対応OSは『Red Hat Enterprise Linux AS』『Red Hat Enterprise Linux ES』で、動作環境はIntelの32bit CPU(300MHz以上推奨)、メモリー128MB(256MB以上推奨)、HDD100MBの空き領域となっている。

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