本日(米国時間で11月11日)から、OracleWorld 2002 Conferenceが始まった。初日の今日は、朝9:00からのOpening Sessionでスタートした。なお、事前登録者数は23000名と発表されている。
Opening Session
米Oracle・Chief Financial OfficerのJeff Henley氏 |
Senior Vice President and Marketing OfficerのMark Jarvis氏 |
Unbreakable LINUXは、『Oracle9i』で大々的なアピールが行なわれた“Unbreakable”というキーワードがLinuxに関しても適用される、つまり、『Oracle9i』のプラットフォームとしてIAサーバ+Linuxが急速な成長を遂げていることを背景に、“高い信頼性を誇るOracle製品をLinuxサーバ上で運用すれば、エンタープライズ向けの高信頼性システムをより安価に利用できる”ということを意味している。
IBMのメインフレーム、UNIXサーバとDell Linuxサーバのコスト比較 | IAサーバでの、Windows+SQL ServerとLinux+Oracleのコスト比較 |
また、Collaboration Suiteについては、本日米国で『Oracle Collaboration Suite Release 2』が発表されている。この製品は『Microsoft Exchange』を特に意識しており、電子メールやカレンダーサービス、ボイスメールといった企業内で利用されるさまざまなコミュニケーション機能を一括して提供するものだ。日本国内では未発表であり、米国版と実装される機能が異なる可能性があるが、まもなく日本語版の正式発表も行なわれる予定だ。今回のOracleWorldでは、Collaboration Suiteが主要テーマとなっているので、今後折に触れてより詳細な情報が出てくることになると思われる。
Collaboration Suiteのプレゼン資料のひとコマ。MS Exchanegeとのコスト比較において、OracleのTCO面での優秀さをアピールする |
Sponsor Keynote:Intel
Opening Sessionに続いて、スポンサーキーノートとして、IntelのPresident and COO、Paul Otellini氏が登場した。IAサーバ上でのLinuxが成長していることもあり、Intelの存在感がOracleユーザーにとっても大きなものとなっていることを受け、今後とも企業ユーザーからの課題に応え、より安価で高性能なシステムを開発していく、というのが大まかな趣旨である。
IntelのPresident and COO、Paul Otellini |
特にエンタープライズユーザーに向けては、
- Best price / performance
- Choice
- Scalability & Reliability
- Interoperable Software Architecture
の4点がアピールされたが、Intelの主張としては従来から特に変わった点はない。なお、TPC-Cベンチマークでは“Itanium2サーバ+red hat Linux+Oracle”という環境で最高記録をマークしたことなども紹介された。
Intelキーノートに登場したAmazon.comのDirector of Database Services、Matt Swann氏 |