【OracleWorld 2002 Vol.5】2日目昼のキーノートスピーチ ~ Dell Computer Chairman & CEO・Michael Dell氏
2002年11月13日 14時29分更新
DellのLinuxサーバの急成長
先日来日したDellのChairman & CEO、Michael Dell氏がOracleWorldにも登場 |
Dellは現在red hat Linuxを利用したLinuxサーバの販売を大きく伸ばしており、米国ではLinuxサーバの出荷台数でトップに立っているという。一方、サーバ分野でのUNIXのシェアは低下傾向にあり、その分がLinuxに置き換わっている。具体的に挙げるなら、Sun MicrosystemsのシェアをDellが急速に奪い取りつつあるという状況だ。
データセンターの今昔を説明するプレゼンテーション資料。これもDellの言う「“独自システムから標準アーキテクチャへ”“モジュラーアプローチへ”の移行」の重要な例だ |
Dellはまた、Oracle、EMCとのパートナーシップを強化しており、ハイエンド市場への展開を進めている。特にクラスタサーバの分野では、マシンの台数が増える分、安価なDell-Oracle-red hatというソリューションが市場に受け入れられつつある。もちろんこの背景には、Oracle9i RACのようなクラスタソリューションによって、これまでSun Fire 15KのようなハイエンドUNIXサーバが担ってきた高可用性を実現し、高い拡張性を誇るシステムを安価なサーバを多数設置することで置き換えられるようになったことがある。
ハードウェアの世代交代を、OracleのRACシステムが後押ししていると理解してよいだろう。このことはまた、Dell/Oracle/EMCがパートナーシップを強化していることの理由だとも言える。