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松下、デジタルカメラ“LUMIX”の新製品を発表

2002年10月10日 23時33分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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松下電器産業(株)は10日、ドイツのライカカメラ社との協業によるデジタルカメラ“LUMIX”の第3弾として、コンパクトファッショナブルモデル『DMC-F1』、および光学12倍ズームレンズ搭載モデル『DMC-FZ1』を発表した。

あゆとカメラ
松下がライカ社との協業によるデジタルカメラ“LUMIX”の第3弾を発表。写真はLUMIXのCMキャラクターに起用された浜崎あゆみさん。手にしているのはコンパクト&ファッショナブルモデル『DMC-F1』

両モデルとも、今回全面新設計された第2世代ライカDCレンズ“DC VARIO-ELMARIT(バリオ・エルマリート)レンズ”を搭載する。同レンズは、同社開発の非球面レンズを3枚搭載することで光学性能を向上させるとともに、逆光などで画質を低下させるゴースト/フレアを除去する独自マルチコーディングを採用している。CCDも同社が新たに開発したもので、光のロスをなくすギャップレスレンズや、光をひとつひとつのフォトダイオードに集める層内レンズを採用することで集光率を高め、感度と色再現を向上させたという。

また、新開発の画像処理LSI“VENUS(ヴィーナス)エンジン”を搭載。従来の原色CCDはG(グリーン)からしか輝度信号を生成処理できないため補色CCDと比較すると解像度が劣っていたが、VENUSエンジンは原色CCDのR(レッド)やB(ブルー)からも輝度信号を生成処理できるため従来よりも高解像度(斜め解像度で同社従来比約1.5倍)を実現する。さらに、露光から表示用YC分離/記録用YC分離/液晶表示などの並行処理を行ないながら、メモリーカードへの書き込みも同時に処理できるため、シャッターを押してから次の撮影が可能になるまでの時間(シャッター間隔)を短縮したという。毎秒4コマでの高速連写も可能で、シャッタータイムラグは約0.1秒という。

ファッショナブルなコンパクトデジタルカメラ『DMC-F1』

DMC-F1は、総画素数334万画素(有効画素数320万画素)CCDと光学3倍ズームレンズを搭載したコンパクトタイプのデジタルカメラで、既存製品『DMC-F7』の後継機となる。上記の新開発レンズやCCD、VENUSエンジンの搭載により、従来製品と比較してノイズが少なくきめ細かい鮮やかな画質を実現するという。レンズは、非球面レンズ3枚を採用した6群7枚構成で、F値は2.8~4.9、焦点距離は5.8~17.4mm(35mフィルム換算で35~105mm)。最短撮影距離は50cmで、マクロモードでは10cmから。毎秒4コマでスタンダードモード最大8枚/ファインモード最大5枚の連写も可能。

F1
コンパクト&ファッショナブルモデル『DMC-F1』。既存製品DMC-F7の後継機となる。DMC-F7の購買層のうち44%が女性ということで、今回のDMC-F1も20代~30代の女性をメインターゲットとしている。写真はブリリアントブラックモデル

記録メディアはSDメモリーカード/マルチメディアカードで、記録フォーマットは静止画がJPEG、音声付き静止画がJPEGとQuickTime Motion JPEG、動画がQuickTime Motion JPEG。記録サイズは静止画が最大2048×1536ドット、動画が320×240ドット。また、モニター用に1.5インチ11.4万画素低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーを装備する。インターフェースはUSBとシリアル(携帯電話/feelH"接続用)を備えている。電源はリチウムイオンバッテリーで、駆動時間は液晶ON時で約60分/120枚。

さらに、高級感とファッション性を高めるため、本体の前面/背面にはアルミニウム合金を採用し、前面はサーキュラーカット加工を施している。本体サイズは幅104×奥行き32.1×高さ50.9mm、重量は160g。本体カラーは“シャンペンシルバー”、“ブリリアントブラック”、“アズーラブルー”、“スパニッシュレッド”、“カリビアンオレンジ”の5色が用意されている。11月22日発売で、価格はオープンプライス。編集部による予想小売価格は5万円前後。

F1背面
DMC-F1の背面
F1カラバリ
DMC-F1のカラーバリエーション
F1内部
DMC-F1の内部
F1レンズ断面
DMC-F1のレンズ部断面

光学12倍ズームで手ぶれ補正付きの『DMC-FZ1』

DMC-FZ1は、総画素数211万画素(有効画素数200万画素)CCDと光学12倍ズームレンズを搭載したデジタルカメラ。レンズは、非球面レンズ3枚を採用した8群13枚構成で、F値は全域2.8と明るいレンズとなっている。また、光学式手ぶれ補正機能(MEGA OIS)を搭載、ジャイロセンサーが検知した手ぶれを、レンズを動かして補正することで細かな手ぶれに対応するという。

FZ1
光学12倍ズーム搭載の『DMC-FZ1』

焦点距離は4.6~55.2mm(35mフィルム換算で35~420mm)。最短撮影距離は30cmで、マクロモードでは5cmから。毎秒4コマでスタンダードモード最大7枚/ファインモード最大4枚の連写も可能。記録メディアはSDメモリーカード/マルチメディアカードで、記録フォーマットは静止画がJPEG、音声付き静止画がJPEGとQuickTime Motion JPEG、動画がQuickTime Motion JPEG。記録サイズは静止画が最大1600×1200ドット、動画が320×240ドット。また、モニター用に1.5インチ11.4万画素低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーを装備する。

インターフェースはUSBとシリアル(携帯電話/feelH"接続用)。電源はリチウムイオンバッテリーで、駆動時間は液晶ON時で約100分/200枚。本体サイズは幅114×奥行き83.3×高さ70.3mm、重量は350g。本体カラーはシルバーとブラックの2色が用意されている。また、外光の入射を防ぐレンズフードが付属する。11月8日発売で、価格はオープンプライス。予想小売価格は6万円前後。

FZ1背面
DMC-FZ1の背面
FZ1カラバリ
DMC-FZ1はシルバーとブラックの2種類が用意される。写真左のブラックは標準で付属するレンズフードを装着している
FZ1内部
DMC-FZ1の内部
FZ1レンズ
DMC-FZ1のレンズ部断面

さらに同社は、5GBのHDDを装備したSDメディアストレージ『SV-PT1』と、デジタルカメラ画像をその場で印刷できるSDモバイルプリンター『SV-P20』も発表した。

SV-PT1は、SDスロットおよびPCカードスロット(TypeII×1)を搭載しており、メモリーカードに記録されたデータを、HDD内に高速保存(SD利用時で毎秒1.9MB、512MBのSDメモリーカード転送時で約260秒)できるメディアストレージ。USB端子のほか、ビデオ出力端子(NTSC/PAL対応)も備えており、TVと接続すれば画像を大画面で楽しめる。本体サイズは幅73×奥行き25.8×高さ107.5mm、重量は250g。電源はACアダプター。11月22日発売で、価格はオープンプライス、予想小売価格は6万円前後。

PT1
SDメディアストレージ『SV-PT1』

SV-P20は、SDスロットと1.5インチ11万画素低温ポリシリコンカラー液晶ディスプレーを搭載し、SDメモリーカードに記録された静止画像を印刷できるモバイルプリンター。モードや枚数などの各種設定は液晶画面で行なえる。290×290dpi(各色256階調)熱溶融ドット径階調記録方式に対応し、オーバーコート印刷が可能。縁なしカードサイズや8分割シール紙にも対応する。USB端子を備えており、パソコンのプリンターとしても利用可能。電源はリチウムイオンバッテリーで、バッテリー駆動で24枚のプリントが可能。本体サイズは幅110×奥行き68×高さ342mm、重量は260g。11月22日発売で、価格はオープンプライス、予想小売価格は3万円前後。

P20
SDモバイルプリンター『SV-P20』

本日都内で行なわれた発表会で、同社AVC社DSC事業担当DSC開発センター所長の清水久雄氏は、「LUMIXは、オプティカルテクノロジー、デジタルテクノロジー、ヒューマンテクノロジーという3つのテクノロジーがベース。特に光学技術ではライカ社との強力なパートナーシップのもと、レベルアップに努めている。今回の製品は、画質重視という観点で開発に取り組んだ。ハイアマチュアから初心者までが満足できる製品を提供する」としている。

出席者
左から、AVC社DSC事業担当DSC開発センター所長の清水久雄氏、パナソニックマーケティング本部本部長の牛丸俊三氏、AVC社DSC開発センター企画グループ開発企画チームチームリーダーの植松道治氏

昨年に続いてCMキャラクターに浜崎あゆみを起用

なお同社は、LUMIXのCMキャラクターとして、昨年に引き続き浜崎あゆみさんを起用する。同社は、浜崎さんのスタイリッシュな美しさと、美しさ(高画質)と速さ(高速連写)を実現するLUMIXを重ね合わせて訴求していくとしている。

あゆ
発表会に登場した浜崎あゆさん

本日の発表会には浜崎さんも登場、今回のCMキャラクター起用についてコメントした。「(昨年のLUMIXシリーズのCMは)すごくきれいなCMで私も気に入っていたので、またご一緒できればと思っていました。今回も喜んでやらせていただきました」

「ほぼ毎日デジタルカメラを持ち歩いているという浜崎さんは、「普段は身近なスタッフを撮ったり、プライベートで使ったりしています。今回の製品はとてもきれいに、遠くまで撮れるので、海外の風景や海を撮ってみたいですね」

「(連写機能は)さっき遊んでました(笑)。犬が走ってくる様子を連写しました」。現場によく飼い犬を連れてくる浜崎さんは、この日も3匹の犬と一緒。「名前はプリン、バニラ、チョコです。『おいで』というと走ってくるんですよ。マロンという子がいちばんお利口なんですが、今はいないので、家に帰ってからマロンを撮りたいです」

あゆ撮影
報道陣にDMC-F1を向ける浜崎さん
衣装浜崎さんの今日の衣装は白を基調としたもの。「“きれい”がテーマとしてあったので、それをイメージできるようなものをということで選びました」

浜崎さんが出演するTVCMは現在撮影中で、“キレイ! ヴィーナスエンジン”をコンセプトに11月下旬より放映開始予定で、同社Panasonicサイトでは放映に先立ち11月中旬よりCMの先行ロードショーを実施するという。

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