3DMarkはドライバで明暗
グラフ4、5は、3D mark2001の結果である。従来本コーナーでは、過去のベンチマークデータとの比較の都合上、GeForce3 Ti200にnVidiaのDetonator 23.11バージョンを用いてきており、それによる結果がグラフ3のほうだ。こちらではAthlonが圧倒的に強く、Pentium 4-2.8GHzを以てしても、Athlon XP-2200+に及ばない。
ただ、このドライバは1年以上前のものでもあり、また、3D mark2001にSecond Editionが登場しているので、これを最新のDetonator 30.82ドライバでテストした結果を計測したのがグラフ4のほうだ。なんと、こちらではAthlon XP-2600+が僅差でPentium 4-2.53GHzにリードを許している。当然ながら、Pentium 4-2.8GHzはぶっちぎりのトップだ。ドライバのSSE2チューンの結果なのか、ともあれAthlonは痛い援軍を失ったことになる。
グラフ6はPC Mark 2002によるCPU、メモリ、HDDの性能計測結果。ここのCPUの値はちょうどクロック=モデルナンバーの公式上にあったため、これまではAthlon 2600+がトップだったが、Pentium 4-2.8GHzが再度リードしている。メモリ性能ではRDRAMのみならず、PC2700環境でもPentium 4が大きくリードしている。
グラフ7はSiSandraによるCPU演算、マルチメディア演算、メモリ性能の計測結果。こちらではCPU、マルチメディアともにAthlonが強く、2600+が2.53GHzのみならず、2.8GHzに対してもCPU、マルチメディアでリードしている(ただしSSE2によるFPU演算が行われるCPU/fpuではPentium 4がリードしている)。メモリに関してはRDRAMの伸びが著しいが、PC2700ベースでもPCMark同様、Pentium 4のほうが高速と出ている。グラフ8はOpen GLによる3D描画性能がわかるQuakeIII Arena Demo。こちらはPentium 4-2.53GHzでも2600+を上回っており、2.8GHzでさらに差が広がっている。
グラフ9、MPEGへのエンコードを行うTMPGEncは、モデルナンバーとPen4クロックが相当していたため、2600+でのトップを2.8GHzが奪回、グラフ10はWindows Media Audioでの圧縮だが、ここはAthlonのリードを大きく、Pentium 2.8GHzも及ばなかった。