電子商取引の発展と振興を目的に、研究活動を行なう非営利団体のEC研究会は7日、同研究会が主催している“日本オンラインショッピング大賞”(OLS大賞)に、5つの部門賞を新設すると発表した。
OLS大賞は、オンラインショッピングのコンテンツの運営者や企業から参加を募り、消費者の視点とエンドユーザーの視点から、優秀なECサイトを選定するという企画。1997年から、これまで5回開催しており、同日付けで第6回の募集を開始した。なお第5回のOLS大賞は、(株)ニッセンの通販サイト“Nissen On-Line”が受賞している。
OLS大賞では、これまで規模別に部門賞を3部門(大規模、中規模、小規模サイト部門賞)設けていた。今回新設した部門賞は以下の通り。
- 最優秀ブロードバンドビジネス賞
- 優秀なブロードバンドインフラビジネスや、ブロードバンドコンテンツの配信を行なっている企業に贈る賞
- 最優秀モバイル・コマース賞
- 携帯電話などに代表される、モバイル機器向けの優秀なECサイトに贈る賞
- 最優秀モバイルECソリューション賞
- モバイルコマースサイトの運営をサポートするための、優秀な製品や技術、サービスなどを提供している企業に贈る賞
- 最優秀ECソリューション賞
- ECサイト運営をサポートするための、優秀な製品や技術、サービスを提供している企業に贈る賞
- 熟年Webマスターを称える賞(仮名)
- 高齢ながらも、優秀なECサイトのウェブマスターをしている人に贈る賞
賞金は従来の部門賞と同様、10万円(熟年Webマスターを称える賞は金一封)となっている。
また、これまでの最終選考委員会に加え、技術面や実務面を精査する独立組織として“技術評価委員会”を新設した。同委員会は、ブロードバンドECビジネス分野や、モバイルECビジネス分野などの新規分野に詳しい専門家や、実際にECサイトの経営や運営に携わっている専門家が選考委員となり、新しいビジネス分野の評価と選考にあたる。
さらに応募全サイトを対象に、全サイト中のランキングと、評価が高かった項目、および今後さらに改善を図ってほしい項目の記載を中心とした“サイト評価表”を作成して、個別に配信するシステムを開始する。また今回、応募参加費1200円の徴収方法として、OLS大賞のスポンサーとして加わった米4D MATRIX社のクレジット決済サービス“決済.com”を採用している。
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EC研究会代表の土屋憲太郎氏 |
発表会で、EC研究会代表の土屋憲太郎氏は「我々のミッションは、中堅中小のECサイトを大事にし、盛り上げていくこと。いずれの規模のサイトにもきちんとした評価ができるように、5部門を新設した。ネットビジネスの新しい展開を、今後ともリードしていきたいと考えている」
「2001年の第5回OLS大賞には、2921件の応募があった。今回は募集期間中に“OLS大賞ニュース”を、約2万5000のサイト運営者に配布する。目標としては、約3000件の応募を目指している」と語った。
第6回OLS大賞の募集期間は、7日から9月9日まで。応募はウェブサイトで受け付けている。
