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ユーリード、DVカムコーダーやVideoStudio 6の使い方を教授する“プロが教える目からウロコのビデオ撮影講座”を開催

2002年07月23日 23時22分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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ユーリードシステムズ(株)は23日、DVカムコーダーでの正しい撮影手順と同社のビデオ編集ソフト『Ulead VideoStudio 6』を使ったノンリニア編集を紹介する有料セミナー“プロが教える目からウロコのビデオ撮影講座”を、用賀にあるユーリードシステムズ本社で開催した。午前10時~午後3時(休憩1時間を含む)の4時間構成で、参加費は8000円。

森田 CHa-Ki 正明
講師の森田 CHa-Ki 正明氏。Uleadのセミナー以外にも、地元の横浜で15年ほど同様の講習会を開催を行なっている

講師は、(株)アステル 能動ドットコムで映像制作(ディレクター、カメラマン)を行なう“森田 CHa-Ki 正明氏”。セミナーは午前がDVカムコーダーでの撮影のコツ、午後がVideoStudio 6の使い方とパート分けされ、最初に撮影に関する常識を問うような6つの質問が出された。その中身は、以下のようなもの。

  1. 三脚に据えて、手ブレの無いしっかりした映像を撮ることを心がけている。 Yes / No
  2. パンの速さはなるべく抑えて、カメラをゆっくり動かすことを心がけている Yes / No
  3. いつも良い構図を取るように心がけている Yes / No

――いずれも、少しでもDVカムコーダーに詳しい人なら“Yes”を選びそうだが、実は“No”が正しいという。例えば、被写体がもともと動きのあるもの(人物や動物など)であれば、多少の手ブレがあっても見る側にとってはさほど気にならない。むしろ三脚でカメラを固定してパンやズームばかりを多用すると、一方向からの映像だけで面白みに欠ける。パン(カメラを左右に振る)の速度にしても、ただゆっくり撮るだけでは間延びする。むしろ歩く程度の早さを心がけて、パンやズームする最初と最後に5秒程度静止することを心がけると、直前の映像と自然につながる。また、“黄金分割”(※1)などの予備知識があると、ついそれにこだわりがちだが、一番重要なのはズーム機能に頼らず被写体に目一杯近づいて画面いっぱいに撮りたいモノを映し、余計な背景などを減らすこと。午前中は、こうした初級者にありがちな撮影時のミスをひとつずつ理由を述べつつ減らしていき、午後はVideoStudio 6の基本的な使い方から、一通りのビデオ編集を試すまでがレクチャーされた。

※1 黄金分割 長方形の対角線に対して、四角から垂線を下ろした際の交点4つのどこかに被写体がくると全体がバランスよく見えるという、基本的な構図のひとつ。

Inspiron 8000
会場で貸し出されたデルのノートパソコン『Inspiron 8000』。CPUはモバイルPentiumIII-900MHz、メモリー128MB、HDD 20GB(Cドライブ約8GB、Dドライブ約11GB)で、『Ulead VideoStudio 6』と『Ulead COOL 3D 3.0』がプレインストールされている。ちなみに、パソコン以外の映像素材を記録したDVテープ、およびDVカムコーダーなどは参加者が自分で用意する必要がある

ユーリードでは、DVカムコーダーでの撮影術まで含めた講習会は今回が初めてで、普段はVideoStudioのユーザーに対して午後4時までの5時間構成(参加費1万円)のセミナーを、ほぼ毎月2回(東京/大阪で1回ずつ)のペースで行なっている。新潟など遠方からの参加者もあり、自分で持ち込んだ映像を使って一通りビデオ編集を体験、オリジナルのビデオ作品を完成させるのだが、熱中しすぎて終了時間を超えてしまうこともしばしばだとか。

VideoStudio 6
午後のVideoStudio 6のレクチャーより。画面は入力したテキストから3D CGを作成し、タイトルなどを派手に演出できるCOOL 3D 3.0を使ってテロップを入れ、さらにピクチャーインピクチャーでビデオの合成を行なっているところ

セミナー全般を通じて、“被写体の全体、細部、およびその場所の雰囲気が分かるもの、といった具合に1つの被写体を3通り以上の映像に収める”“ビデオ編集は素材を切ったり盛り付けたりする調理のようなもので、その前に良い素材(映像)を揃えることが重要”“どんなに素晴らしいシーンも2度3度と見せられれば満腹してしまうので、効果的な場面でたった1度だけ見せる”といった、より実践的なアドバイスが印象的だった。なお、VideoStudio 6のセミナーは次回8月3日(土)に東京で、8月31日(土)に大阪で行なわれる。同社ウェブサイトから申し込みが可能だ。

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