このページの本文へ

MonsterTV

MonsterTV

2002年06月17日 10時06分更新

文● 那須 涼介

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

MonsterTV

エスケイネット

オープンプライス

エスケイネットのTVチューナカード「MonsterTV」は、チューナ上側ケースとアンテナ端子を直接ハンダ付けするなど、ノイズの低減や画質の向上にこだわった製品だ。もちろん、国内の音声多重放送にも対応する。

相性問題はあるものの、画質は良好で低価格が魅力

写真1 本カードに搭載されたビデオキャプチャチップ、Philips「SAA7134HL」。720×480ドットでの録画時もデジタルオーバーレイ表示が可能。
 TVチューナ付きビデオキャプチャカードとMPEG2ソフトエンコード機能を持つTV操作ソフトをセットにして、PC上でのTV閲覧/録画を実現した製品が1万円前後で多数発売されている。

 しかし、これらの低価格カードの多くはConexant「Fusion 878A」というチップを採用し、ソフトにInterVideo「WinDVR」かCyberLink「PowerDVR」のどちらかが付属するなど、性能的にも機能的にも非常に似通った製品だった。そんな中、「WinTV PVR」シリーズで知られるエスケイネットから意欲的なTVチューナカード「MonsterTV」が発売された。
 まず、ハードウェア面だが、キャプチャチップにPhilips「SAA7134HL」を搭載している(写真1)。Fusion 878Aチップ搭載カードでは、高解像度でのキャプチャ時にオーバーレイ表示ができないケースがあったのが可能になったほか、高性能なA/Dコンバータを内蔵し、発色がよくなっているとのことである。



図1 TV操作関連のメインウィンドウ。ボタン類の文字が日本語化されていて、実にわかりやすい。また、映像表示ウィンドウは自由にサイズ変更が可能。意外と自由に変更できない製品も多いので、うれしいところだ。
 ソフトもオリジナル開発のものを付属している(図1)。各種の操作ボタンが完全に日本語化されるとともに、機能的にも上述の2つのソフトが持つ機能はほとんど押さえられている(図1)。具体的には、タイムシフト再生機能やWeb上のTV番組表(iEPG)から設定できる録画予約機能などである。
 なお、録画時の画質設定ではあらかじめ用意されたメニューの中から選ぶ方式となっており、ビットレートは4/6/8MbpsのMPEG2(解像度はいずれも720×480ドット)でCBRとVBRのどちらかを選択可能だが、このほかにVideoCD形式やSVCD形式、DVD形式も用意されており(図2)、付属ソフトの「Ulead VideoStudio 5.0 SE」と「Ulead Go! DVDプラグイン」を利用し、DVD-Videoのマスターファイルを作成することもできる。



図2 録画画質の設定は、このようにあらかじめ用意された項目の中から選択する形式である。できれば、細かな解像度やビットレートを設定する機能が欲しかったところだ。
 実際の画質については、数製品のFusion 878A搭載カードと比べたところ、はっきり違いが感じられた。Fusion 878A搭載カードでは、高解像度でのキャプチャ時もボンヤリとした感じが抜けない製品が多かったのに対し、MonsterTVは明らかに発色がよく、スッキリとした映像である。特にわかりやすいのが白い字幕。文字の縁に出がちなギザギザが見かけられず、非常に鮮明に表示される。



写真3 カードのブラケット部はシンプル。FMとTVのアンテナ端子にLine-Out、そして入力関係の端子は1つにまとめられていて、付属のケーブルでオーディオとビデオの端子が用意される。
 一方で、本製品には残念な点も若干ある。まず、付属ソフト自体がイマイチ安定しておらず、しばしば異常終了してしまう点。また、編集部にあるApollo KT266/AMD761搭載マザーの環境では、カードは認識するがソフトは動作しない問題などがあった。製品発売から記事執筆時点までの半月ほどの間にも付属ソフトのアップデートが2度あったが、メーカーにはさらなる熟成を期待したい(現在同社Webサイトでは、動作検証済みマザーボードの一覧が掲載されている)。
 対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。実売価格は1万7000円前後からと、同種の製品よりは3000円程度高めだが、TVの画質ではこれまでの製品と一線を画しているのは確かなので、この部分が選択の決め手となるだろう。


MonsterTVの主なスペック
製品名 MonsterTV
OS Windows 98 SE/Me/2000/XP
CPU PentiumII-300MHz以上(720x480ドットでの録画・タイムシフトにはPentium 4-1.4GHz以上)
メモリ 128MB以上
ビデオ入力 S-VIDEO×1(コンポジットへの変換ケーブル付き)
オーディオ入力 RCA×2(ステレオ)
オーディオ出力 ミニピンジャック×1(ステレオ)、内部サウンドカード用コネクタ×1
MPEG2エンコード 最大720×480ドット/8Mbps
カード長 120mm

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン