トレンドマイクロのウイルス対策&ファイアウォールソフト「ウイルスバスター2002」は、ネットワーク経由でのウイルスの脅威に対抗すべく、前バージョンの「ウイルスバスター2001」からファイアウォール機能の充実が図られた製品だ。
難しい設定は必要なく
確実に侵入を遮断する
図1 メイン画面は、従来のメニューを継承した「シンプル」と、「プロフェッショナル」の2種類を用意している。 |
自分のマシンからのWebブラウズなどは何も問題なく行えるが、外部からのアクセス要求にはいっさい反応しないため、あたかもネットワーク上にマシンが存在しないかのように振るまうことが可能となる。ただし、この機能を有効にすると、一部のネットワークゲームやチャットソフトなどが利用できなくなるうえ、LAN内のマシンとのファイル共有もできなくなる。その場合は、アクセスを許可する端末のIPアドレスやLANのネットワークアドレスを「信頼するコンピュータ」リストに登録することで対応できる。
図2 操作画面を「プロフェッショナル」に切り替えると、動作ログを参照したり、隔離したウイルスの削除や未知のウイルスの解析をトレンドマイクロに依頼できる。 |
インストール後の標準設定ではパーソナルファイアウォール機能は高レベルになっているが、WebブラウザやFTPクライアントなど、ネットワークにアクセスするソフトはまったく問題なく動作し、ウイルスバスターをインストールする前と変わらず利用できる。内部からのアクセスは特に遮断されずに外部からのアクセスだけを確実に遮断することでセキュリティとユーザービリティを両立するという方針のようだ。これらは複雑な設定を行わずに利用できるが、逆に細かな設定を行うための項目も用意されていない。トロイの木馬ブロック機能でアクセスを遮断しているポートなども、どのポートがブロックされているかの確認はできるが、ユーザーがブロックしたいポートを追加したりはできないという具合だ。
図3 設定メニューではウイルスバスター2002のすべての機能の有効/無効を1つの画面で設定できるなど、操作性は非常にいい。複雑な設定を一切行うことなく使い始められるのは大きな魅力だ。 |
メインウィンドウとなる「操作画面」は「シンプル」と「プロフェッショナル」の2種類用意され、シンプルではウイルスパターンのアップデートやドライブ検索など必要最低限の操作しか行えないようにするなど、初心者でも混乱することなく使い始められる。面倒な設定はやりたくないが、ウイルスや不正アクセスの脅威は感じてると言うユーザーにお勧めしたい。
ウイルスバスター2002の主なスペック | |
製品名 | ウイルスバスター2002 |
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OS | Windows 95 OSR2/98/Me/NT 4.0+SP6以上/2000/XP |
CPU | Pentium-133MHz以上(Windows 95/NT 4.0)、同-166MHz以上(98/Me)、同-300MHz以上(2000/XP)※マルチプロセッサには未対応 |
HDD | 25MB以上 |