日本電気(株)は26日、指に光を照射し、指の内部で散乱する光をイメージセンサーで読み取る“指内散乱光直接読取方式”を採用した指紋センサーを搭載した指紋認証ユニット『PU800-01』を製品化したと発表した。同日付で販売を開始する。価格は3万9800円。出荷開始は5月20日の予定。
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『PU800-01』 |
『PU800-01』は、“指内散乱光直接読取方式”により、指の表面が乾き過ぎていたり(乾燥指)、汗で湿り過ぎたり(多汗指)している場合でも認証が行なえるのが特徴。解像度を従来製品の約2倍の800dpiとしたことで、細い指や子供の指などの認識も行なえるという。照合精度は他人許容率が0.0002%以下。認識エリアは18×15mmで、表面に特殊保護ガラスを採用し、衝撃や静電気、外乱光などからの保護も図られている。本体サイズは幅75×奥行き75×高さ30mm。パソコンとの接続はUSBを利用する。
OSのログオン、スクリーンセーバーのロック解除、アプリケーションのパスワードなどに指紋認証を利用するためのアプリケーションソフト『指紋認証基本ユーティリティ』は別売となっており、価格は6000円。また、指紋認証機能をアプリケーションに組み込むための開発環境『指紋認証開発キット』も発売する。価格は30万円。出荷時期は5月20日。
同社は併せて、『PU800-01』を利用した『iSecAssist指紋認証システム』や『バイオメトリクス複合認証システム』などを提供するほか、ICカードと組み合わせた個人認証システムやPKIシステムなどの提供も予定しているという。
