ハイコントラストなシーンには弱い
少々に気になったのは、光学ファインダとレンズの位置が悪く、広角側で光学ファインダを使うと視界の左下がボディの一部で隠れてしまうという点だ。レンズ保護のためにレンズ周囲のリングが前方に出ているせいなのだが、設計上のこうした不都合は解消して欲しかった。
底面からの単3電池×4本を、右側面からスマートメディアを装着する。 |
撮影画像に関しては、解像感はごく普通だが階調表現があまり良くない。特にコントラストの高い日中の屋外のシーンでは白とび、黒つぶれを起こしやすい。自動露出に関しても明るい部分に引っぱられる傾向にあり、逆光の被写体が真っ暗になるため、撮影時にはマニュアルでの露出補正をしっかりとやっておいたほうがいい。
撮影サンプル1 広角側での撮影。プログラムAE、F3.0、1/199秒(Exifデータ値)。元画像は1200×1792ドットだが、掲載用に429×640ドットにリサイズしている。 | 撮影サンプル1の中央下を640×480ドットにトリミングしたもの。空や暗部におけるノイズが少々気になる。 |
撮影サンプル2 望遠側での撮影。元画像は1200×1792ドットだが、掲載用に429×640ドットにリサイズしている。プログラムAE、F3.0、1/230秒(Exifデータ値)。 | 撮影サンプル2の中央を640×480ドットにトリミングしたもの。日が傾いた時間帯なので全体的に黄色い発色となっているが、十分な光量での撮影では良好な解像感が得られる。 |
撮影サンプル3 マクロモード。元画像は1200×1792ドットだが、掲載用に429×640ドットにリサイズしている。プログラムAE、F3.0、1/165秒(Exifデータ値)。 | 撮影サンプル3の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。花のグラデーションはちょうどいいが、背景の空の明るさのため、暗部がつぶれ気味となった。 |
撮影サンプル4 広角側での撮影。元画像は1200×1792ドットだが、掲載用に429×640ドットにリサイズしている。プログラムAE、F3.0、1/220秒(Exifデータ値)。 | 撮影サンプル4の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。木肌や針葉な どのディテールがしっかりと出ている。 |
200万画素クラスのデジタルカメラは、特に発売後半年を過ぎると実売価格の下落が激しく、標準価格では5万円以上の製品でも3万円前後に販売されているものもある。そんな状況とはいえ、発売当初からオンライン販売サイト「モバイルAVオンラインショッピング」で2万9800円で販売されているM25は、最初から低価格での普及を前提とした入門機として面白い存在だろう。
Allegretto M25の主なスペック | |
撮像素子 | 1/2.6インチ有効216万(総230万)画素CCD |
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レンズ | f=6.2~18.6(35mmフィルムカメラ換算:38~114mm)、F2.9~3.02 |
シャッター速度 | 1~1/1000秒(自動) |
記録媒体 | スマートメディア(8MB付属) |
記録画素数 | 1792×1200/896×600ドット(約3:2) |
液晶モニタ | 1.5インチTFT液晶 |
インターフェイス | USB、ビデオ出力 |
電源 | 単3×4本(アルカリ乾電池、リチウム乾電池、ニッケル水素充電池、ニッカド充電池) |
本体サイズ | 105(W)×55(D)×68(H)mm |
重量 | 約230g(本体のみ) |