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Allegretto M81

Allegretto M81

2001年06月23日 20時40分更新

文● 岡田清孝

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Allegretto M81

東芝

オープンプライス
(実売予想価格:6万9800円)

東芝の「Allegretto M81」は、420万画素CCDを搭載した最新デジタルカメラだ。400万画素クラスのデジタルカメラが続々登場するなかで、先陣を切って発表されただけに気になる製品だ。

マクロで最短10cmから無限遠までフォーカス

背面中央部の丸いのがカーソルボタン。そのまま押し下げると決定ボタンになる5WAYタイプ。

 Allegretto M81の操作系は、背面中央部の十字キーと、カメラ上部・背面に配置されているボタンになる。一見ゴチャゴチャしているようにも感じるが、最初に「SET-UP」モードで撮影時の基本設定を済ませておけば、あとは十字キーとこれらのボタン類でほとんどの機能を操作できる。わざわざメニューから呼び出して設定するといった手間がなく、使い勝手は良い。
 フォーカスはボタン1つで「AF/マクロ/1m/3m/無限遠」の切り替えが行え、マクロにすると多少オートフォーカスの速度が遅くなるものの最短から無限大までピントが合わせられる(最短距離は、AF時に80cm、マクロ時に広角側10cm、望遠側25cm)。速写性は失われてしまうが、近くのものから遠くのものまで何も気にせずにそのまま撮影できるのは便利だ。



M81の左右側面(中央がフロント)。レンズは沈胴して前面はほぼフラットとなる。

 記録画素数は2400×1600/1200×800/720×480ドットの3種類で、いずれも銀塩カメラ同様の3:2の比率となっている。さらに各画素数でファイン/ノーマル/ベーシックの3種類の圧縮率が選択できる(無圧縮のTIFFモードはない)。画素数と圧縮率の組み合わせのうち3つまでを「画像クオリティボタン」に登録でき、プリントアウト用やWeb用などといった具合に、使用目的や用途に合わせて使い分けられる。画像の消去やメディアのフォーマットは、撮影・再生どちらのモードでも、消去ボタンですぐに呼び出せる。



上部には大きなモードダイヤルと液晶表示窓が目立つ。液晶表示窓には撮影モードなどの情報が表示されるので、背面のカラー液晶モニタをOFFにしたままでも撮影自体には問題ない。

 撮影モードは、シーン別に風景・人物・夜景など5種類から選択できる「オート撮影モード」と、絞り・シャッター優先・プログラムのほか、フルマニュアルで設定できる「マニュアル撮影モード」を搭載している。マニュアル撮影モードでは、絞りはF2.9~8、シャッター速度は1/1000秒から最長15秒まで1/2段刻みで設定できる。
 特にスローシャッターが15秒まであるのは、夜景など撮影したい場合にかなり有効になる。ただ、0.7秒以上の長時間露光では撮影後に画像処理によるノイズ除去を行うため、シャッター速度とほぼ同じ時間は次の撮影が行えない。また、ノイズ除去を行っても、露光時間が長くなればなるほどノイズが多くなってしまう。



電池は本体底面に並べて挿入され、右側面がスマートメディアのスロットとなる。

 測光方式は「マルチ測光」を採用しているが、マニュアル撮影時には「スポット測光」も選べる。逆光のときにはスポット測光という具合に、状況に応じて使い分ければいいだろう。



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