電動機構レイアウトの都合で当初の予定とはかけ離れた方向に成長しつつあるキューブマシン製作が、度重なる設計変更の末ついに完成。めでたく正常動作し、長かったマシン製作がついに終わろうかという頃、担当編集者より思わぬ指令が…。
皆様大変ご無沙汰しております。キューブマシン製作が進まず、毎日電話のコール音におびえるライター森本でございます。「いつになったら完成するんだ」、「もう完成しないんじゃないの」など、辛口の反響を頂戴いたしましてノイローゼ気味の毎日を送っておりました。実は電動機構を内蔵すると、どうレイアウトしてもパーツが納まりきらないという実に間抜けな問題が発覚してしまい製作が中断しておりました。しかし、大風呂敷を広げてしまいましたのでもう後戻りもできません。病んだ精神と肉体を癒すため、B級グルメ探検隊の矢部氏の真似をして旅に出ようかと密かに企んでおりましたが、担当編集者より「いい加減に完成しないとクビだよ」と脅されてリフレッシュ旅行は未遂に終わりました。戻るも地獄、進むも地獄、もう崖っぷちの絶体絶命です。そんなわけでキューブマシン製作完成編をお送り致します。
■パーツが納まらない
前回製作した木製筐体(というか枠)に加工したアルミアングルを接着して、アクリルケースの内寸に合わせ筐体を製作する。アルミアングルには下穴を明けタップでネジ加工し、M3ネジで組み付ける構造にした。当初筐体部分は接着剤で固定する予定だったが、分解不能だとトラブルが発生した場合に取り返しがつかないため、パーツの固定と筐体の組み立てはネジと両面テープを多用する構造に変更した。
タップ加工したアルミアングル。下穴を明けてネジ状の刃物を通すとネジ穴が加工できる。アルミアングルにはマザーボードの取り付け用にスペーサーボルトを取り付けた |
仮組みした筐体部分。木素材のままでは格好がつかないので筐体は自動車用の塗料で塗装。ブラックライトで光って見えるよう白色(ホンダ車用タフホワイト)を選択した |