「WORLD PC EXPO 2001」で出展されたNEC米沢製のCrusoe搭載サーバ「NETBRAIN」がアキバに姿を表した。ぷらっとホーム3Fで展示されており、予約受け付け中である。
内部を上から見る。上2/3がファンレス電源、下が2階建てのマザーボード。店頭での分解はここまでが限界で、Crusoeの姿は拝めなかった |
そもそもCrusoeをサーバに使うという発想は、米カリフォルニア州の電力危機や都市部の地価上昇によるデータセンター面積の確保の困難化をきっかけとし、限られたスペースと電力でより多くの処理能力を……という要求から最近になって生まれたもの。
その中で中小企業やホームサーバ用として開発されたのがこの「NETBRAIN」。マザーボードから電源まで完全な専用設計と思われ、CPUはCrusoe TM5600-600MHz、VGAはATI RAGE Mobility-Mをオンボード、メモリ192MB、HDD20GB、24倍速スリムタイプCD-ROM、2チャンネルの10BASE-T/100BASE-TXイーサネットポート、シリアル×1、パラレル×1、USB×2、フルサイズPCIスロット×2というスペックを145(W)x240(D)x220(H)mmというコンパクトサイズに詰め込んでいる。予約を受け付けているモデルはシリーズ中のベーシックモデルであり、上位モデルで標準となるHDD RAID/UPSはオプションとなっている。
最大消費電力はさすがの40W。またCPUも電源もファンレスとなっており、動作音はHDDのアクセス音のみでそれ以外はほぼ無音。まさにCrusoeの面目躍如といったところである。
本体内部を横から。PCIスロットと、CD-ROMの下にSeagateのUシリーズHDDが見える |
本体前面のカバーを外したところ。まだ試作状態のものということで、テープで貼られた説明書きが残っている |
予約価格は16万8000円。OSは別予算となっており、Windows Me/2000、およびLASER5 Linuxサーバ用パッケージに対応。ぷらっとホームの展示品にはLASER5 Linuxがインストールされデモ中である。
究極の静音サーバといえる逸品、静音マニアの方は1度足を運んでみてはいかがだろうか。
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