ついに2GHzだ! インテルがPentium 4-2GHzを発表した8月28日当日、ソーテックはさっそく2GHz搭載モデル「PC STATION E4200AV」の出荷を開始した。E4xxxAVシリーズはソーテックのハイエンド・フラッグシップ・マルチメディアモデル。従来Pentium 4-1.5GHz版のE4150AVのみだったラインに、2GHz版を追加する形になった(その後1.5GHz版は販売終了)。この間までは、CPUの発表日は、大手直販メーカーがずらり製品をそろえたものだが、今回はゲートウェイがいなくなり、デルが出荷を見合わせている関係で、エプソンダイレクトと並び、PC STATIONの存在感がひときわ際立っている。
大型筐体のたのもしさ
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ヘビーな用途にも堪えてくれそうな、奥行き50cmの存在感あるシャーシ。写真は17インチ液晶モニタと組み合わせた例。 |
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必要ないときにはふたをスライドさせて目隠しもできる前面端子群。 |
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テレビ録画・再生ソフト「Tideo TV」。このほかに、動画編集ソフト「Tideo DV」、DVD再生ソフト「Tideo DVD」がある。いずれもデザイン、操作法が統一されていて使いやすい。 |
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ふたを開けたところ。内部3.5インチベイ×4、5インチベイ×3というゆとりのあるドライブ内蔵空間。 |
SDRAMよりずっと高価なRDRAMを用いるi850チップセットを採用していることもあり、性能は申し分ない。確かに、GeForce3カードを差して、7200回転のHDDのRAIDを組んで、とやっていけば、性能面ではこれ以上のものも作れなくはないが、価格はすぐ30万、40万にはね上がる。E4200AVの真骨頂は、最速CPUの力をフルに発揮させつつ、リーズナブルな価格で、かつ前面端子や自社製ソフトによって使いやすい形で提供している点にある。地図ソフトや携帯編集ソフト、翻訳ソフトなど、ホームPCに入っていそうな日常お役立ち系アプリケーションも入っていて、ハイエンドPCにありがちな無骨さもない。気になるのは、CPUを装着するソケットが423ピンタイプで、将来のアップグレードパスに不安が残る点だろうか。
PCの自作はちょっと慣れれば誰でもできるが、機能と価格のバランスを取り、ソリューションに仕上げるには知識と経験が必要だ。E4200AVは、Pentium 4というCPUの特性と速度とを入念に研究した、プロの仕事の成果である。
CPU | Pentium 4-2GHz |
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メモリ | RDRAM256MB(PC800) |
チップセット | i850 |
表示 | GeForce2 GTS(DDR-SDRAM64MB) |
HDD | 80GB |
CD-ROM | CD-RW×1, DVD-ROM×1 |
通信 | モデム&LAN |
I/O | IEEE1394×2, USB×3, S/PDIF、PCカードTypeII×2, ビデオ入力 |
OS | Windows 2000 Professional |
モニタ | オプション |
