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【特別企画】大須にGO! 後編

2001年08月07日 17時19分更新

文● 小磯

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 繰り返しになるが、大須は電気街ではない。電気街の雰囲気も一部にある一方で、昔ながらの商店街であり、また若者の流行発信地でもあったりするという、混沌とした魅力のある街なのである。最後になるが、ここではそんな大須の魅力をできる限り紹介してみたい。

1番の観光名所!?「ヘンな信号機」

ヘンな信号機

 大須には、日本でもここにしかないというモノがあり、観光名所となっている。それが大須名物「ヘンな信号機」だ。クルマやバイク好きの人たちの間ではかなり有名なようで、「信号機」と「大須」で検索をかけると、この信号機についてのページが次々とヒットするという状態である。幾度となくテレビ番組にも紹介されたようだ。



ヘンな信号機

 信号機があるのは赤門通と“家具街”こと裏門前町大通が交差する十字路。近くには中京マイコン本店やDOS/Vパラダイス本店、ドットクラフト/ツクモ名古屋3号店などがある十字路だ。角にある電柱から支柱が伸び、外側にクルマ用、内側に歩行者用のライトが灯る4方向向きの発光機本体を十字路の中央上空で吊しているといった形は、利用する側から見て特に見にくいといったことはないが、やっぱりヘンである。

 このヘンな信号機が誕生したのは1975年11月13日。愛知県警察中警察署によると、狭く、かつ交通量の多い赤門通と裏門前町大通が交差する十字路の4隅すべてに信号機用の柱を建てるのは危険だということから、このような信号機が試験的に導入されたのだという。おそらく、大須を皮切りに愛知県内、あるいは全国に展開する予定もあったと思われるが、いつの間にやらヘンな信号機の設置計画は立ち消えとなってしまったようだ。ちなみに、“試験”としては名古屋市中区内にもう1カ所設置されていたが、こちらは途中で普通の信号機に変わってしまったのこと。つまり、現存するのはここ1カ所のみということになる。「壊れて使い物にならなくなるまでは変える予定はない」そうだが、ぜひ今後も末永くヘンであり続けてほしい。



実は若者の集まる街

洋服店

 戦前の段階で家具/洋服店を中心とする商店街が完成した大須では、若者向けの洋服店なども軒を連ねている。さすがにそういったショップがアメ横ビルの隣にあったりはしないのだが、それでもしっかり大須商店街の中にあるわけで、これも大須の魅力の1つとなっている。



洋服店
アキバ中どこを探してもなさそうなショップが、大須では数多く見つかる
ドイツ軍ジャケット
ドイツ軍ジャケット。人気…らしい

せっかくだから旨いモノを食べたい

 さて、大須にGO!するからには旨いモノを食べたい。ということで大須食べ物案内である。アキバと同じだろうが、常連客になればなるほど、買い物に金を使いたいわけで、そんな常連代表・時丸氏オススメの、安さが売りの飲食店をまずは紹介。

“ラーメン&ソフトクリーム”という取り合わせが斬新なSugakiya。ソフトクリームはなんと96円。大須に数店舗存在する
SugakiyaSugakiya
飲食店らしくない「鈴木商店」という名前のお好み焼き店。万松寺の近くだ。肉入りで220円という爆安価格
鈴木商店鈴木商店
コメダ珈琲店
メルショップの近くにある喫茶店「コメダ珈琲店」。名古屋でコーヒーを注文すると必ず何か出てくると思っていたが、ここでは出てこなかった

 一方、観光気分で大須に行く場合には、大須で働いている人たちがどこで食事を摂っているかが参考になるだろう。そこで、やはり“大須といえば”でメルコに協力をいただいた。メルコ社員の方々オススメのショップは以下のとおりだ。残念ながら1泊2日の大須ですべてを回るわけには行かなかった点はご容赦のほど。



  • 飲食夜神 月天(神社風居酒屋):大須3-5-13
  • コンパル 大須店(喫茶店):大須3-20-19
  • DUFFTOWN(ショットバー):大須2-30-8 松原ビル2F
  • VILLA RAGAZZA(欧風料理店):大須3-6-6
  • ぶんご(居酒屋):大須4-9-75
  • やっこ(うなぎ店):大須2-30-1
  • 矢場とん(味噌かつ店):大須3-6-23
矢場とん

 「矢場とん」は名古屋でも有名な味噌かつの大御所。かつては某在名球団の本拠地に出店していたので、ファンなら知らない人はいない(断言)。「コンパル 大須店」は「名古屋を代表する喫茶店」(メルコ)で、ここはぜひ押さえておきたいところだ。注目は「飲食夜神 月天」。神社をイメージした癒し系の居酒屋だそうで、店舗の紹介とともにわざわざ付け加えていただいた一文「女性店員は全員巫女さんです」には、メルコ有志の方々のほとばしる魂の鳴動をビリビリと感じざるを得ない。


 以上、かなりのボリュームになってしまった後編をもって、今回の特別企画を終えることにしたい。2日間ではそのすべてを語り尽くすことはできないが、読者にとって大須という街が、アキバとはまた違った魅力を持つ場所に映ったとしたら幸いだ。ちょっとでも行きたいと思った人は、迷わず大須にGO!

 末筆ながら、丸々2日連れ回してしまった「大須へ行こう」の時丸氏にお詫びと感謝を、そして快く取材に応じてくださった、前後編で紹介したすべてのショップ関係者のみなさんに御礼を申し上げます。



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