実は大須にGO!するにあたって、アバウトものとは別に、副編から1つ、大変具体的な指令を受けていた。それは「アイドル関係のショップを探してこい」というもの。もっとも筆者には“アイドル関係”というのがどういうものなのか、まったく分からないのだが……。「私も分かりません(笑)」と時丸氏。「あ、でも本当につい最近、“アイドル関係”かどうか分かりませんけど、それっぽいショップが出来ましたね」ということで、案内していただいたのが第1アメ横2Fの「コレクターズショップ ブレス」である。
コレクターズショップ ブレス
ブレス店内。取材時はオープンから10日程度しか経っておらず、そのため看板などもまだなかった。ただし“ガチャガチャ”はすでに大須一の品揃え |
ブレスは、もともと関西圏でアイドルのテレカやポスター、その他非売品グッズの通信販売をメインに行っていたショップとのこと。もちろんアキバのパーツショップ BLESSとは何の関係もない。今後は店舗販売をメインに方針転換する予定で、アメ横のショップは名古屋地域2店舗目だという。アイドル関係のほか、アニメ関係のグッズも大量に在庫しており「PCのマニアとアイドルやアニメのファンは高い割合でリンクしますからね」(同店)。ちなみに6月末にオープンしたばかりのため、まだまだ商品が揃いきってはいないというが、すでに恐ろしい量のグッズが在庫していた。
アニメ関係のグッズも大量にあった。「こちらにも力を入れてます」(ブレス) |
アイドル情報局への義理を果たしたならば、ゲーム情報局へも果たさねばなるまい。そこでゲーム関係のショップを探すことにしたのだが、こちらも「私、オンラインのPCゲームしか基本的にやらないんですけど」(筆者)「私はそもそもゲームしませんね」(時丸氏)と、2人ともまったく頼りない。そこで、先に1号店を紹介したDo Whileの2号店へお邪魔することに。これが何というか、アキバとの比較という意味では大当たりだった。
Do While 2号店
上前津駅から北へ歩いてすぐの角(コムロード上前津店のところ)を左に折れるとすぐ見つかる「Do While 2号店」は1号店のソフト版と言うべきショップで、中古ソフトの売買がメイン。ただし、それとほぼ同じスペースを割いて、いわゆる“同人ソフト”と呼ばれるソフトの委託販売も行っている。特に音楽CDの在庫量は「アキバにも負けない」という。いくつかのショップで散見したPC用のアヤシげなエンブレムなどは「製作しているサークルから直接仕入れている」とのことで、他店を圧倒する在庫量だ。ちなみに同店の2Fにはアキバにもある“美少女ゲーム専門店”「NAVi」があるので、そのスジの人はこのビルがあればもう何もいらない?!
一般向けのPCゲームも、もちろん在庫している。このほか新品のDVD-Video(こちらも一般向け)も |
こちらは2Fの「NAVi」。専門店だけあって品揃えはさすが |
NAViの店頭、新作予約受付コーナー。あまりにもアキバでよく見る光景と同じなのでアレだが、アキバで撮影したものではない |
ブレスやDo While 2号店、NAViなどを紹介していると忘れてしまいがちだが、大須はアキバのような電気街ではない。そのため、いかにも商店街にありそうなゲームショップももちろん存在する。写真は「ドルフィン」 |
AVショップを忘れちゃいませんか
アイドル、ゲームと来たら、忘れてはならないのはAVショップである。アダルトビデオではない方のAVだ。アキバにもAV機器を扱うショップがたくさんあるように、そもそもラジオや無線などから生まれた電気系マニアの集う街には、AVショップのない方がおかしい。PCよりむしろ自然とさえ言えるわけで、ここ大須にも数多くのショップを確認できる。アキバのような“ビル1棟まるごとAV機器満載”というような店舗が見あたらなかった一方で通常店舗のほかに別館としてリスニング・ルーム専用店舗を構えるショップなど、小型の店舗が目立った。
商店街の中にあった「ハイファイ堂」 |
大須にはディスカウントショップの雰囲気が漂う、入りやすい感じのショップが多かった。写真は「サウンドプラザ」。もちろん“初心者お断り”なオーラを出しているショップもあったが |