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Libretto L2/060TNML

Libretto L2/060TNML

2001年08月02日 14時36分更新

文● 佐久間

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Libretto L2/060TNML

東芝

オープンプライス

2001年5月に発表された「Libretto L1」は、旧来のLibrettoとは一線を画す新デザインと、ミニノートとして必要充分なパフォーマンスで、Librettoファンのみならず幅広いPCユーザーから高い関心を寄せられた。そして、先代から3カ月も経たない8月2日にEthernetポートを標準装備した新モデル「Libretto L2」が登場した。

IEEE1394ポートをEthernetポートに変更
さらにWindows 2000プリインストールモデルも追加

Libretto L2
Libretto L2の左右両側面。下にL1を並べて比較してみた。左側(写真では上の方)のPCカードと排気用スリットの間に設けられていたIEEE1394ポートが省略され、右側のモデムがあった位置にLANポート、手前にモデムポートが並ぶ。

 Libretto L2は、本体形状やCPUなどの主なスペックはLibretto L1から変わっておらず、Office XPプリインストールの先代「Libretto L1/060TNCM」は継続販売される。Libretto L2にはOffice XPプリインストールモデルはなく、

  • Windows Meプリインストールの「Libretto L2/060TNML」
  • Windows 2000をプリインストールした「Libretto L2/060TN2L」

という2モデルが用意されている。Libretto L2の特徴は、先にも述べたようにEthernetポートを標準装備した点だが、代わりにIEEE1394ポートが省略されている。Crusoe搭載のミニノートでビデオ編集を行おうという方は少ないかもしれないが、IEEE1394接続のCD-RWドライブなど周辺機器を活用しようと考えている向きはLibretto L1を探してみてほしい。

Libretto L2
Libretto L2の底面。メインメモリはMicro DIMM×1で256MBまで増設可能。標準でも128MB搭載しているので、Windows 2000モデル(L2/060TN2L)でもパフォーマンスを存分に発揮できる。さらに、LibrettoはL1(前モデル)から“Windows XP Ready”を謳っており、XP発売後に必要なドライバが東芝から提供される。
 Libretto L2の主要スペックを確認しておくと、CPUにTransmetaの省電力型CPU「Crusoe TM5600-600MHz」、メモリ128MB(Micro DIMM1枚で最大256MBまで増設可能)、HDD 10GBを搭載。I/Oポート類は本体両側面および前面に、56kbpsモデム、10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernet、USB×2、マイク入力(モノラル)、ヘッドフォン出力(ステレオ)、RGB出力(付属ケーブルでD-sub15ピンに変換)とTypeII×1のPCカードスロットを内蔵する。背面にはバッテリ(10.8V、1900mAh)が装着されている。本体のカラーリングなどに変更はない。
 液晶画面は1280×600ドット/10インチの低温ポリシリコンTFT液晶を採用。さすがにこのサイズ(表示領域23×11cm)に横1280ドットの高解像度となると、デスクトップPCやA4/B5ノートに慣れた目にはアイコンがかなり小さく感じるが、高輝度高精細な低温ポリシリコン液晶の採用によって小さな文字もつぶれずクッキリ見える。最初からミニノートを狙っているユーザー層には、アイコンや文字の小ささは問題にならないだろう。



Libretto L2
18mmピッチの打ちやすいキーボード。ただし、当サイトのLibretto L1のレビューで指摘した「液晶の輝度をキーボードショートカット(Fn+F6/F7)で変更できるのにマーキングがない」という点はLibretto L2でも改善されていない。ユーザーは覚えておくと重宝するコマンドだ。
 Crusoe搭載の第2世代となるLibretto L2だが、CPUクロックもCMS(x86命令をCrusoeの専用命令に変換するソフト)もLibretto L1から変更はない。キーピッチ18mmのキーボードや、上下スクロールボタン付きのスティック型ポインティングデバイス「アキュポイントII」などの入力デバイスについても従来モデルと同一なので使い勝手はL1と変わらない。ただ私自身、新Librettoを本格的に試用するのは今回が初めてなのだが、同じCrusoe搭載の「CASSIOPEIA Fiva MPC-206VL」に比べてアプリの起動やウィンドウの表示切り替えがキビキビと速い印象を受ける。Libretto L2が試作機なので具体的なベンチマークテストなどで数値を挙げて比較はできないが、搭載しているビデオチップの違いも影響しているようだ。ちなみにLibrettoはS3 SavageIX/8(ビデオメモリ8MB内蔵)、対してFivaはLynxEM+(ビデオメモリ2MB内蔵)を搭載する。
 数値を挙げて比較できないため印象での評価になるが、Fivaを使ったときには「Crusoe TM5600-600MHzって全然遅くない」と思えたのに対して、Librettoは「Crusoeノートであることを忘れてしまう」といった違いがある。



Libretto L2
東芝製ノートPCではおなじみの「東芝省電力」ユーティリティ。バッテリ残量に応じて4段階に設定を細かく変更できる。
 パワーマネジメント機能は東芝製ノートPCでおなじみの同社オリジナル「東芝省電力」ユーティリティソフト(Crusoe用にアレンジされたもの)がプリインストールされている。CPUクロックはほかのCrusoeノートと同じく、高速(600MHz固定)/LongRun(300~600MHz変動)/省電力(300MHz固定)の切り替えのみだが、液晶画面のバックライトの輝度、モニタやHDDの電源OFFまでの時間などをバッテリ残量(4段階)に応じて細かく設定できる。
 試作機を使ってみたところ、CPUクロックはLongRunか省電力でも遅さ・もたつきはほぼ感じない。ただ、初期設定ではバッテリ残量が50%を切るとバックライトの輝度が1(最低)になるのだが、これでは蛍光灯の下でもさすがに暗くて使いにくい。バッテリ駆動でも室内での利用が多いという方は、4(ほぼ中間、最高で8)程度に上げておくほうがよいだろう。

 価格はオープンプライスで、店頭での実売価格は従来モデルとほぼ変わらず14万円前後になると見られる。バッテリ駆動時間は標準バッテリで3.5~4.2時間(公称値)とミニノートとしてはタフに使える部類ながら重さは1.1kg(実測)と軽量なので、持ち歩き用途をメインにサブマシンを探している向きにはぜひお勧めしたい。


Libretto L2/060TNMLの主な仕様
CPU Crusoe TM5600-600MHz
メモリ 128MB
液晶 10インチFLサイドライト付き低温ポリシリコンTFT
解像度 1280×600ドット/フルカラー
HDD 10GB
CD-ROM
通信 モデム&LAN
サイズ 268(W)×167.2(D)×20.5~29.3(H)mm
重量 約1.1kg
OS Windows Millennium Edition
オフィスアプリ

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