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DynaBook SS M3/275PRH

DynaBook SS M3/275PRH

2001年10月24日 16時54分更新

文● 佐久間

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DynaBook SS M3/275PRH

東芝

オープンプライス

東芝はWindows XP搭載の秋モデルの発表にあわせて、A4/B5ノートともにラインナップを一新した。B5ノートの「DynaBook SS」はCD-RWドライブをセレクタブルベイに内蔵し、「Liretto L」にも似たマットブラック&シャンパンゴールドの2トーンカラーに生まれ変わった。

PCとしての使いやすさを優先したスペック

 新生DynaBook SSこと、DynaBook SS Mシリーズは、低電圧版Mobile PentiumIII-750MHz搭載でBluetooth機能を内蔵した上位モデル「DynaBook SS M3/275PRH」と、低電圧版Mobile Celeron-600MHz採用でBluetooth機能未搭載の普及モデル「同 M2/260CRE」の2機種がラインナップされている。

4側面DynaBook SS M3/275PRHの前背面と両側面。横から見るとお尻が丸く、前方にはせり出した独特のデザインになっている。なお、前面(一番上)のインジケータは画面を開いた状態でもぎりぎり光っているのがわかる。本体側のスイッチはBluetoothのオン/オフ切り替え。背面にはUSB×2、i.LINK、RGB出力、モデム、LANの各種コネクタが並ぶ。

カバー部
ふたを閉じてもスピーカが露出する。手前のDynaBookのロゴがある部分は樹脂製(それ以外はマグネシウム合金製)で、ここにBluetoothのアンテナが埋め込まれている。
 MシリーズがLibretto Lシリーズに似ているのは、カラーリングだけではない。質実剛健なLシリーズの製品コンセプトもそのまま継承している。
 搭載する液晶モニタは、12.1インチの東芝製の低温ポリシリコンTFT液晶で、表示解像度こそ1024×768ドット/フルカラーで変更されていないものの、従来のB5ノートが採用する11.3インチよりひとまわり大きくなりアイコンの下やメニューの小さな文字が見やすくなった。視野角は左右にかなり広く、80度ずつ振っても色が暗転しない。ただ、上下には若干シビアで20度も傾けると白く飛ぶか暗くなり始める。それ受けてか、モニタのヒンジ部分は140度くらいまでしか開かない仕様になっている。



キーボード
キーボードは19mmピッチで、かなり打ちやすく仕上がっている。トラックパッドはアルプス製で、XP対応のユーティリティソフトがプリインストールされている。変わったところで、Numロック(数字入力固定、Fn+F11)以外にカーソルロック(Fn+F10)が可能。
 キーボードはA4ノートなみの19mmピッチを実現。配列も、「全角/半角」キーがF1の横にあることを除けば変則的な配列はなく、Enterキーが右端に位置するなど打ちやすさへの工夫が見られる。実際に打ってみるとストロークが若干浅めなのが気になるが、ゴムバネとパンタグラフの適度に硬いタッチは打つほどにしっくりと手になじむ印象だ。
 左側面のセレクタブルベイには、書き込み/書き換えが8倍速、読み込み24倍速で、バッファアンダーランエラー防止機能を持つCD-RWドライブを標準搭載する(試作機はTEAC製「CD-W28E」を採用)。セレクタブルベイはホットスワップ対応で、標準添付のウェイトセーバに変更すると240gほど軽くなる(1.99→1.75kg)。さらに、オプションで用意されたCD-RW&DVD-ROM対応のコンボドライブ(7万円)、セカンドバッテリ(2万円)、セカンドHDDユニット(30GB、5万4000円)にも変更可能だ。また、ベイのすぐ上にはSDカードスロットを標準装備している。



底面
各カバーを外した底面。メモリは底面から増設する。バッテリのスペックは10.8V、3600mAh。
 そのほか、メモリはオンボードに256MB搭載し、背面のSO-DIMMソケット×1に256MB DIMMを載せて最大512MBまで増設可能。HDDは30GBタイプを標準搭載している(初期状態で空き容量は約24GB)。USB接続のFDDが標準添付され、起動時にF12キーを押すことで、FDD、HDD(プライマリパーティション/セカンダリパーティション)、CD-ROM、PC Card HDDから起動デバイスを選択可能だ。
 チップセットはTrident Cyber Blade XPのビデオ機能を内蔵した統合型「Cyber ALADDiN」(SouthBridgeはALi M1535B)で、ビデオメモリはメインメモリのうち16MBを使用する。外部ディスプレイへの出力も、同一画面を表示する「デュアルモニタ」と、異なる画面を表示する「マルチモニタ」に対応。マルチモニタの場合、外部CRTには最大1280×1024ドット6万色表示が可能となる。
 バッテリは標準で3.8時間、セカンドバッテリを併用すれば最大7.5時間のバッテリ駆動を可能にしている。加えて、東芝オリジナルの省電力ユーティリティ(Windows XP対応版)が組み込まれ、バッテリの残量に応じてCPUクロック、液晶画面のバックライトの輝度(8段階)、モニタやHDDの電源を切るまでの時間などを細かく設定できる。今回は試作機での評価なのでテストはできなかったが、実使用時間もこれに近いものが得られそうだ。



オーディオソフト
東芝オリジナルのデジタルオーディオ管理ソフト「AUDIO MANAGER」。音楽CDやMP3データから著作権保護機能付き独自データに変換して、SDメモリカードへの記録(東芝「モバイルオーディオプレーヤ」で再生可能)、プレイリストの編集などが行える。最高192kbpsでのエンコードが可能。

 試作機を使い込んでみたところ、流行のデジタルオーディオを楽しむべく搭載されたステレオスピーカが見た目ほどには高音質が再現されないのは残念なところだ。リスニングポイントがキーボード前端の真上あたりにあるため、背もたれに寄りかかるようなリラックスした姿勢では高音が抜けてシャカシャカした音になってしまう。
 また、ちょっと本体を動かしても液晶モニタがぐらぐら揺れてしまうのも気になった。東芝によるとこれは試作機ゆえで、製品版ではより強度が高められるとのことだ。Libretto Lシリーズに見られるコンセプト「華美な装飾を排除した使いやすいPC」はB5ノートでも多くの人が求めている。キーボードやバッテリ、豊富な搭載メモリやHDDなど、本機の方向性はそちらに向いているので、このコンセプトをさらに徹底してPCユーザーの期待に応えてほしい。

底面
付属のACアダプタは、50(W)×100(D)×25(H)mm、300g(ケーブル込み)と小型軽量。本体とセットで持ち運ぶのも苦にならない。

省電力ユーティリティ
「東芝省電力」のユーティリティはコントロールパネルの「パフォーマンスとメンテナンス」の中。それ以外の東芝独自のツールは「プリンタとその他のハードウェア」に含まれている。

 価格はいずれもオープンプライスで、店頭での予想実売価格はDynaBook SS M3/275PRHが25万円前後、M3/260CREが22万円前後とみられる。CD-RWドライブ内蔵ノートとしては、ほぼ平均的な価格だが、M3/275PRHはメモリを256MB標準搭載し、M3/260CREはメモリ128MBながらOffice XPをプリインストール、さらに両機種とも標準バッテリで3.5時間、セカンドバッテリとあわせると7時間駆動という、価格以外の魅力も併せ持っている。モバイルノート選びにはこうした側面も十分考慮に入れたい。

DynaBook SS M3/275PRHの主な仕様
CPU 低電圧版Mobile PentiumIII-750MHz
メモリ 256MB
液晶 12.1インチTFT
解像度 1024×768ドット/フルカラー
HDD 30GB
CD-RW R8倍速/RW8倍速/ROM24倍速
通信 モデム&LAN/Bluetooth
サイズ 270(W)×248(D)×31.7~37.4(H)mm
重量 約1.75kg(ウェイトセーバ装着時)
OS Windows XP Home Edition
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